テーマ:映画運動

『全線 古きものと新しいもの』(1929)農民の生活を捉えただけだが、なぜかとても美しい。

 ロシア革命の時代を経験して、初期ソ連のスターリン時代をも生き抜いた、セルゲイ・エイゼンシュテイン監督の1929年の作品である本作品は、いわゆる「プロパガンダ」映画の代表的な作品ではありますが、そうした小さな枠に納まりきる作品ではありません。  またそうした色眼鏡で見ていくと、本来この作品の持つ、映像の素晴らしさと監督の意図まで踏…
トラックバック:0
コメント:4

続きを読むread more

『アレクサンドル・ネフスキー』(1938) ロシアの巨匠エイゼンシュテイン監督の初トーキー作品

 1938年というと、第二次大戦開戦前の緊張状態が沸点に達する寸前であり、この年に製作された『アレ~』はエイゼンシュテイン監督にとっては、むしろ初トーキー作ということに対する彼自身の好奇心よりも、撮りたくもないテーマで映画を製作しなければいけなかった悲しささえ感じてしまう作品でした。  作品自体は驚異のレベルを誇る大作であり、トー…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

『吸血鬼ノスフェラトゥ』(1922) これが全ての吸血鬼映画の原点、美しく恐ろしい。 ネタバレあり

 F.W.ムルナウ監督の1922年の作品。ドイツ表現主義の代表的な一本であるだけではなく、いわゆる吸血鬼が出てくる映画の元祖であり、以降のドラキュラ映画の原点となる作品です。ほとんどの構図とストーリー展開はここから一歩も出ていない。影響力という点では、ジェームズ・ホエール監督の傑作『フランケンシュタイン』(1931)にも劣りません。では…
トラックバック:3
コメント:11

続きを読むread more

ジョルジュ・メリエスの『月世界旅行』他。1902年にSFの原点といえる作品が存在していた。

 ジョルジュ・メリエス監督の『月世界旅行』といえば、昔からの映画を知る人ならば、一度はちょっとしたワン・シーンだけでも見たことのある作品。何年かに一度、TV番組などのオープニングのコラージュで用いられたりする作品。  見れば、古きよき映画の時代に戻れる作品。CGバリバリの現代SFのご先祖、いわばガラパゴス島の動物のように歴史を感じ…
トラックバック:0
コメント:6

続きを読むread more