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zoom RSS 『恐怖のエアポート』(1971)機内食で悶絶!ラムorチキン?

<<   作成日時 : 2017/11/25 17:49   >>

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 1970年代のテレムービーにはたまに驚くほど秀逸な作品があり、有名どころでは『激突!』『ある勇気の物語!孤独のマラソンランナー』などがあります。カルト的な作品では『殺人ブルドーザー』もありますね。

 この作品をはじめて見たのは小学生の頃の東京12チャンネルだったと思います。『アストロノーツ』などとともによくプロ野球などの雨傘番組として放映されていました。

 毎度語っていますが、現在のCS環境の素晴らしさはファンにとっては申し分ありませんが、お金がない中高生だった僕らには12チャンが与えてくれた雑多な番組は千本ノックのように映画を見るトレーニングになっていました。

 ちなみに同じ作品を何度も視聴者に見せるテクニック、つまり邦題を変更する力技を駆使しており、『大空の恐怖』『恐怖のエアポート/墜落飛行・スカイハイからの脱出』と引っかけの術が使われています。

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 この作品も知名度は低いでしょうし、若いファンにはなじみがないでしょうが、大向こうを唸らせるような派手な演出はいっさい無く、実際に起こったら乗客全員の生命にかかわる事案を前面に押し立てて作品をシンプルに構築していきます。

 監督はバーナード・コワルスキーで『怪奇!吸血人間スネーク』『吸血怪獣ヒルゴンの猛襲』などのステキなホラーや刑事コロンボシリーズの数本を担当しています。彼にとってもこの作品はベストに入るのではないでしょうか。

 小型旅客機を恐怖に陥れる原因はグロテスクなエイリアンではない。ちょっとのことでギャアギャア騒ぐ迷惑なクレーマーでもない。もちろん過激派のハイジャッカ―でも、凶悪犯でもありません。

 ただプロスポーツ(アメフトだったかな?)の応援に行くヨッパライ集団のオッサンたちが大半の酒臭い機内です。まあ、現在では十分にハラスメントに触れるメンツではあります。

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 それは食中毒を引き起こす機内食なのです。つまり“ぴーぴー”が原因で機長と副機長が気を失ってしまい、“たまたま”乗っていたベトナム帰りのヘリコプターの操縦士(ダグ・マクルーア)が皆の危機を救う。

 こうしてあらすじを書いていると「なんだ。つまらないそうだ。」と思うでしょうが、上映時間が70分強と短いことで筋が引き締まっていて、演出も無駄がなくスピーディなために見応えがあります。

 現在では航空機に搭乗するパイロットは正と副では違うメニューを選ぶように取り決めがあるようですが、アレルギーとか好き嫌いがある場合は、もしくは宗教上の理由で食べられるかどうかも多様性が各人にあるでしょうから、難しくなっているかもしれません。

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 本家のエアポート映画がどんどん間が抜けて行き、怪作『エアポート’80』で頂点に達しますが、このテレフューチャーは製作費の少なさ(テレビ用番組なので当然。)や認知度ではほぼ知られていないでしょうが、映画としてのスピリット、つまり面白いものを見せようとする気概はこちらに軍配が上がります。

 その昔、ロマンポルノは若手監督の登竜門として機能していたのと同様で、映画を撮りたい若者にとっての試金石となっていたのでしょう。

 レンタルで気軽に見ることが出来ますので、TSUTAYAさんやGEOさんに出かけてみましょう。ついでに色々と物色して、まだ見ぬ強豪に出会いましょう。

総合評価 85点


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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
用心棒サン、こんばんわ!
横綱が世相を騒がせていますが、そんな時こそ本作品のような十両級(失礼!)が面白いとも言えますね。
本日もテレ東を録画、作品は「ダブルヘッドジョーズ」、ハルク・ホーガンの娘ブルック・ホーガンが主演でした。制作費100万ドルとか!?
ブルックの豊満お胸は露出なく残念でしたが、他の出演者のはボカシでした。
そろそろ「あなたは成人ですか?」とか画面に出て、しかるべきシーンも堪能できる仕組を採用してほしいものです。
そうすれば封印作品の多くも鑑賞できるはずですが。
「アナタはクレーマですか?」とまではしないまでも、「アナタは本作品の表現に同意しますか?」というようなコマンドで文化を護って欲しいものですね。
きやらはん
2017/11/27 20:52
こんばんは!

ぼくがCSで作って欲しいチャンネルは昭和基準TVですねww

お色気あり、差別用語アリの隠さない、文句は聞かない、エログロナンセンス上等のマッチョなCSですwww

開局記念として『愛のコリーダ』のノーカット版、『獣人雪男』『ノストラダムスの大予言』の完全放送、『ウォーターパワー アブノーマル・スペシャル』の深夜放送などで好き者を楽しませてほしいものです。

>クレーマ
爆笑ですwww

ではまた!
用心棒
2017/11/28 01:04
用心棒さんこんばんは。テレ東の一時間半枠で何度か放送されたみたいですが、一度も見たことなかったです。DVD化で初めて見たのですが、テレビドラマでは結構お金かかっているでしょう。ただ残念なのは日本語音声が収録されてないことですね。テレ東映画枠ファンとしては(笑)
さすらいの映画人
2018/01/18 19:01
こんばんは!

今でこそ洋画はすべて英語で見ることが出来ますが、昔は吹き替えのみでしたものねww

淀長先生の解説も懐かしいですね。

不思議なのですが、むかしもっとも安っぽいヤツばかり流していたのがテレ東、まあ僕ら世代は東京12チャンネルという呼び名の方がしっくりしますww

ではまた!
用心棒
2018/01/19 00:34

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