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zoom RSS 『怪獣ゴルゴ』(1959)なかなか見ることの叶わなかった伝説の特撮怪獣映画!

<<   作成日時 : 2012/04/26 00:10   >>

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 1950年代の特撮映画といえば、日本の『ゴジラ』(1954)、ハリーハウゼンの『原子怪獣現わる』(1953)というあまりにも有名な怪獣映画が二つあります。その陰に隠れてしまっているのは否定できないものの、今回の『怪獣ゴルゴ』もまた長い間に渡り、特撮ファンの間では傑作として語り継がれている作品のひとつです。

 その伝説の怪獣映画がついに昨年DVD化されました。見たい気はあったのですが、グズグズしているうちに半年以上経ってしまいました。数ヶ月振りにTSUTAYAに行ってみると、なんとこの映画『怪獣ゴルゴ』のタイトルがカルト映画新入荷の棚に並んでいたのです。

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 50年代映画でしたが、基本的にこのジャンルは低予算が多く、モノクロだと思っていたのがなんとカラー映画だったのも驚きました。さすがに今の目で見ると、合成画面に粗を見つけてしまいますが、五十年代の特撮映画であることを考えると、かなり頑張っています。

 またこの作品の特色としてはモデル撮影が多い海外の特撮映画であるのにこの作品はゴジラのように着ぐるみを使用しての制作であることでしょうか。プロットは『大巨獣ガッパ』(1967年度製作なので、ガッパがパクッた?)を思い出させますし、都市破壊シークエンスは第一作目の『ゴジラ』にかなり似ています。

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 ゴルゴがアイルランドの島を踏み潰し、ロンドンの中心部を我が物顔で破壊していくシーンはとてもリアルに表現されています。何がリアルなのかというと、逃げ惑う住民たちが容赦なく、ゴルゴの破壊していくしていくビルや地下鉄の瓦礫に呑み込まれていくシーンが延々と続いていくのです。

 ビルの合間を逃げ惑う住民が映し出された後にそのビルの壁面が崩れていくわけですから、当然彼らはみな下敷きになってしまったということになります。この辺の処理は日本の特撮は上手いのですが、この映画はグシャっという音が聴こえてきそうな感じに仕上がっています。

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 アメリカや日本の特撮映画ではこういったシーンはモンタージュで表現されることが多いが、さすがはイギリスだなあと妙に感心して、画面を見ていました。

 イギリス海軍や陸軍とゴルゴの戦いもあるのですが、簡単に突破されていく軍隊の無力さも際立っています。本来、対怪獣兵器など都合良く用意されている訳がないので、あっさりと突破されるというのも頷けます。

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 せいぜい用意出来たのはゴルゴがやって来るであろう進路の電力を最大にして感電させることくらいでした。核兵器をしようするかどうかで迷うのも当時、所持していたのかどうかは知りませんが、核保有国だけにリアルに映る。

 見せ物にしようとして失敗し、大暴れされるというプロットは『キングコング』に類似しているし、『ゴジラ』『原子怪獣現わる』の匂いもしますが、十分に楽しめる内容です。ビッグベンやタワー・ブリッジがグシャグシャになってしまうロンドン破壊シーンは特撮ファンならば必見です。

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 問題は子ゴルゴと親ゴルゴのデザインでしょうか。あまりカッコいいとは言えないルックスなのとどこかモサモサしている印象があるので、そこの好き嫌いで評価が変わってきてしまうかもしれません。

 また、特撮映画というのはその作品をはじめて見た年齢によっても大きく印象が違ってくるというのも知りました。もし、ゴルゴとの出会いが幼稚園児だったり、小学生の頃だったら、受けたインパクトは比べものにならないくらい大きかったのは明らかでしょう。

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 もちろんこの作品のレベルはかなり高い部類であるのは見れば分かりますが、童心に返って、無心に作品世界に入り込んで感情移入できるかと言われれば、正直四十歳を過ぎるとつらい。30年前に見たかった映画です。

 上映時間が70分程度とコンパクトなので、余計なシーンがなく子供でも集中して見ていられる長さにまとめられている。終わり方もクールで、何も解決しない感じで良い。街の後片付けや負傷者の治療が大変だろうなあと思いつつ、DVDをプレイヤーから取り出しました。

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総合評価 72点


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コメント(6件)

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用心棒さんこんばんは。僕もゴルゴのDVD、先月BOOK・OFFで購入しました。僕の所持してるDVDはキングレコードから発売された物で、昨年発売されたDVDはどのメーカーから発売でしょうか?今そのDVDジャケットを見ながら書いているのですが、「日本初ソフト化!」と書いてありました。でも二十四年前ぐらいビデオも出ていた気が…。ゴルゴのデザインもゴジラの亜流っぽいデザインですが、それよりもイギリスが舞台でガッパやラゴンのエピソードの先駆け的なところは要注目です!欧米のSF映画で巨大怪獣の着ぐるみはほんとに珍しいですよね!ヒーローや宇宙人はたくさんあるけど。今度は「ダコヘドラ」や「黒い蠍」などまだ見ぬ欧米の怪獣映画も出して欲しいです。
さすらいの映画人
2012/04/26 21:41
 こんばんは。
>ビデオ
ええっ!出てたんですか?
まったく気づきませんでした(笑)

ストーリー構成(ロンドンに侵入してきてからはゴジラそっくりですよね。)が結構上手く練られていて、特撮シーンも見応え十分ですし、小さい頃に見たかった作品だなあと思いつつ、DVDを見ていました。

>「黒い蠍」
たしか数年前にスカパーで放送されていたものを録画していた記憶があるので、探してみます!

ではまた!
用心棒
2012/04/26 22:00
用心棒さん,こんばんは。
本作は今から30年から40年ぐらい前に
TV放送にて鑑賞致しました。
じつは小生もついこの間レンタル屋さん
にて本作のDVDを見つけ,懐かしさを感じ
鑑賞に及びました。
モノクロだと思っていました。
カラーだったんですネ
ほとんどドラマ部分は忘れていましたが
英国に上陸して街を壊したあと子供と共に
帰って行くトコロぐらいは記憶にありました。
『キングコング』や『ゴジラ』のように
有名でないのは御指摘の通りデザインが
惜しいという点にあるのかもしれません。
こうしてマボロシの作品に接することが
できるのはありがたいことです。
『ノストラダムスの大予言』(1974年 東宝)
なんかもこの調子で再見したいものです。
ムリかなァ。
snowman
2012/07/08 20:46
こんばんは!

>モノクロだと
そうですよね。ぼくもビデオが流通しだした頃に『大魔神』を借りたんですけど、カラーだったんで驚いた記憶があります。

>ノストラ
けっこうヤフオクでアメリカ編集のPAL版(たしか核戦争後のミュータント登場シーンなし。)を見かけます。

ぼくは例のグリフィスがらみの物が流通していたときにノストラ、獣人雪男の日本版と北米版を手に入れました。

ノストラだったら、動画サイトでけっこうアップされていましたね。

円谷プロも買収されたわけですし、ポリシーも変わるでしょうから、発売もそう遠くはないのでは?

じっさい、存在すら認めなかった雪男を特撮史上でも記載できるようになってきています。これは進歩でしょうし、セブンの12話もアメリカ版DVDには収録されています。あとは狂気人間でしょうね。

ではまた!
用心棒
2012/07/09 02:55
これは小学校時代オヤジの仕事でイギリス行った時テレビで見ました(BBC?)。今だと英語忘れましたが、字幕無しで見たことになります。怪獣ゴルゴの名は世界怪獣図鑑?でハリーハウゼンの人形アニメ怪獣や、金星ガニ?等と供に確認はしてましたが、いざ見るとゴルゴ親が日本の怪獣と同じくリアルにビル破壊するし、群衆が逃げる時子供が落とした人形を踏み潰して走るとこが危機感現れてました。自分の子供を救うために暴れた怪獣はガッパやウルトラマンタロウのキングトータスとクイーントータスに続き、更にロストワールドジュラシックパーク2のティラノサウルスまで継続してるし、怪獣でも親子の絆は変わらないんですね😊
山田太郎(ジョン・スミス)
2017/05/02 07:24
こんばんは!

英語で見られていたのですね!セリフなどは理解されていたのでしょうか。

DVD時代になって、これまで見ることの叶わなかった幻の作品も製作ロットが少なくなった恩恵を受け、どんどん見られるようになりましたね。なんだか隔世の感があります。

>親子の絆
怪獣映画だけでなく、オルカなんかもそういう展開でしたね。

ではまた!
用心棒
2017/05/03 00:08

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