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zoom RSS 『僕の町から映画館が消える…。』20年以上、通っている劇場が閉館します…。

<<   作成日時 : 2010/01/08 21:40   >>

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 今年第一本目の記事がまさか地元の映画館の閉館からになってしまうのは大変残念であり、寂しさが新年始まったばかりのちょっと期待する気持ちを完全に萎えさせてしまっている。自宅からバイクを飛ばすと、10分で行けた劇場が無くなるのです。毎月最低一本以上は観に行っていたし、去年は月に二回は行っていたのに、よもやの閉館のニュースに絶句してしまいました。

 これからどうしよう、新作を観るために他都市にまで行かねばならないのかと思うと、呆然としてしまいます。関西なので電車に乗って、ちょっと足を伸ばせば、一時間以内に行ける所はたくさんありますが、そういう問題ではなく、身近であるべき娯楽のひとつである映画を観られる環境が奪われてしまうのが本当に残念なのです。

 しかも奈良市はもうすぐ映画祭を開催しようといっている街なのに、繁華街に肝心の映画館がまったくないなどというのは失態ではないだろうか。盛り上がる訳のない状況に陥っているのがつらい。先月、『イングロリアス・バスターズ』を観たのが最後の思い出になってしまうのだろうか。

 ぼくがこの街に引っ越してきてから、すでにもう20年以上経っていて、この街で最初に観た映画はスピルバーグ監督の『太陽の帝国』でした。この頃はまだシネコンに改装される前で、昔ながらのだだっ広い映画館でした。それがいつのまにか最新型のシネコンとなり、10スクリーン以上を抱える大きな施設に変貌しました。

 ただ地方館の寂しさか、いつも満杯とは行かずに、入っても七分入りというのが最高でした。例外としてはスターウォーズ新三部作の第一本目である『スターウォーズ ファントム・メナス』と『踊る大捜査線2』がフル・ハウスになったくらいでした。また新作でも、公開から三日も過ぎれば、ほとんどの作品が三分も入らない有様で、去年の大ヒット作品であるハリー・ポッター・シリーズの続編も、20世紀少年の最終作品も観客は僕一人というのが何回かありました。始まってから一週間も経っていないうちからこんな感じだったので、心配はしていたのですが、まさかの閉館には驚きました。

 昔、ピーター・ボグダノビッチ監督の『ラスト・ショー』を観たときに、「ああ、映画館がなくなってしまうのはつらいだろうなあ…。」と他人事のように感じて見ていましたが、まさか自分の街でもこんなことが起こってしまう日が来るとは夢にも思いませんでした。

 友達と一緒に観に来たり、当時の彼女と手をつないで観に行ったり、甥っ子たちを連れて観に行ったりした思い出のある劇場がなくなるのは非常に寂しい。

 ぼくはいったい何本の映画をここで観たのだろうか。数えたこともなかったが、二十年以上の長きに渡った奈良での生活で、年間平均にしたら、月一で通っていたであろうから、少なくとも二百回以上は新作と呼ばれる映画を観てきたことになる。

 去年は特に月二本を目標にしていたので、合計二十回以上も通った劇場でした。いざ閉まるとなると、なんだか感慨深い。いつもスキスキで、スクリーンに二人とかも頻繁にありましたので、正直大丈夫かなあと心配しておりましたが、とうとう現実になってしまいました。

 映画館のない街とは、なんて夢のない場所でしょう。ゆったりと現実の生活で付いてしまった世知辛い垢を落としてくれる空間が無くなるのかと思うと心のダメージが大きすぎる。電車に乗れば、一時間以内で大阪にも、京都にも行けるし、奈良の他都市にも出かければ良いのでしょうが、なかなか割り切れないし、移動代に往復千円以上支払うのも癪に障る。

 年明け早々、映画ファンにとってはかなりショッキングな現実を突きつけられてしまいました。せっかく劇場に通う習慣を取り戻したにもかかわらず、また逆戻りしてしまいそうな年明けになりました。まだ地元に劇場のある皆さんはぜひとも劇場に通い、映画の灯を消さないようにしてください。

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コメント(8件)

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用心棒さん、明けましておめでとうございます。
本年もどうか、よろしくお願いいたします。

地元に長年通った劇場がなくなるのはとても寂しいですね。
私の住む町は、幼少時まではあったのですがなくなってしまい、親や友達らと東京まで見に行ってました。東京の大きな劇場へ鑑賞しにいく。それも含めて私には娯楽でした。以前、オカピーさんがレジャーではない、というような旨をおっしゃていた記憶があり、私も同感ですが、こう振り返ると私にとってはその部分も多少あったのかもしれません。いまも我が町には劇場はなく、車で15分かけてとなり町まで鑑賞しにいきますが、仰るとおり、地元にないのはとても、いや、なくなるのは繰り返しますがとても残念ですね。
私が強く想う、大衆の娯楽という想い。それからすると、おでかけして鑑賞しにいくよりも、本当は地元にあって気軽に鑑賞できてこそ、そうなのかもしれません。

お気持ちお察しいたします。

イエローストーン
2010/01/11 10:29
 こんばんは!
遅くなりましたが、明けまして、おめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

新年最初からショッキングなニュースになってしまい残念です。景気が悪いと、娯楽も寂しくなるんですね。

勝手知った劇場がなくなるのは残念ですし、これからしっくりくる劇場を新たに探すのも気が進みませんよ。

ただいつまでも受け止めないのもなんなので、あちこち探しに行きますよ。

ではまた!
用心棒
2010/01/11 22:59
今朝は寒い!
町の映画館。子どもの頃ってそういう映画館がありましたよね。小学校の通学途中にあった映画館。邦画でしたけどね。登下校の途中でいつもスチール写真を見ていたっけ。結婚前の叔母さんの虫除けに連れて行かされてたっけ。「太陽の帝国」なんかも観られたっていうからなかなか貴重な映画館だったんですね。交通網が発展してるといっても、休みの日に電車にのって大阪までっていうのは気が滅入りますよね。映画館も飽和状態。それに加えやはり映画人口が減少している。1000円の日以外は平日は開店休業状態ですものね。満席になるような作品も少なくなってきている。劇場閉鎖もやむをえないことだったのでしょうねぇ。ニュースでもローカルな遊園地の閉館も同様でしょうね。
奈良そのものの活性化も望まれますねぇ。
それはそうと、これは梅田まで出向かないと駄目でしょう。「カティンの森」観にいってきました。アンジェイ・ワイダ監督。渾身の一作。ラストは無言の重さでしばらく席を立てなかったわ。彼の父上は大尉で虐殺された一人だったんですね。彼の中には言葉にならない以上のファシズムに対する憎しみ、怒り、抵抗がどれほどのものか。淡々とドキュメンタリータッチで描かれた映像であるがゆえに、それをつよく感じました。私は2回目の12:20で観たのですが、立ち見が出ていたし、3回目は更に人が増えてました。西からはドイツが、東からはソ連が、とりわけポーランドをはじめ東ヨーロッパの国々の悲劇に戦慄さえ覚えました。これがヨーロッパ線の悲劇でもあるんですね。
頑張って梅田、それから九条まで足を伸ばしてくださいな。
シュエット
2010/01/13 09:33
 こんばんは!
 冒頭の川を挟むこちら側と向こう側で、両方から人々が命からがら逃げ延びてきて、「ロシアがくるぞ!」「ドイツがくるぞ!」と言い合うシーンは観ていて凄みを感じました。

 色調も緑がかったような薄暗い色で、作品全体のトーンを決めていたように思えました。ワイダ監督のお父さんはこの森の犠牲者で、お母さんやこの虐殺の遺族はずっとこの痛みを公に出来なかったのが60年以上経って、ようやく表立って言えるようになったというのも考えてみると恐ろしいことですね。

 再度観てみたいですね。ヨーロッパでは2007年度の作品ということもあり、すでにDVD化されてるようです。字幕が英語なのできついですが、日本でDVDが出るにはあと半年以上は待たねばなりません。ただ他の作品も全くDVD化されていないので、これも無理なんでしょうかね。ivcなどには是非頑張ってほしいですね。

 ではまた!
用心棒
2010/01/13 22:52
用心棒さん、何だか淋しいですね。
映画館のみならず、ジェニファー・ジョーンズ、エリック・ロメール、双葉十三郎さんまで(オカピーさん相当ショックなのでは)・・・
活発なのは、ブログ間の交流のみでしょうか?(笑)そういえば、トールバズ さんの「読んでいるブログ(RSS)」一覧にシュエットさんや用心棒さんが加わっていましたね(笑)。
わが田舎町にはシネコン2館と東宝(邦画・洋画2ホール)があります。
子供の頃は、自宅から歩いて10程度の場所にも大映系・東宝系が2館あり、幼少期には「妖怪百物語」「大魔神」「ゴジラの息子」など、祖母や母と、そこで観た記憶があります。懐かしいですよ。そして、淋しい・・・
あっ、最近「キャプテン・ウルトラ」をレンタルしました。用心棒さんは、ご覧になっていますか?無理は言わないですが、リクエストしたいです。気が向いたらお願いします。
では、では。
トム(Tom5k)
2010/01/17 12:58
 こんにちは!
本当に寂しいですし、知り合いの大学生とも話していたんですが、彼女たちもよく学校終わりや1限と4限の合間とかに観に行っていたそうです。

ぼくも去年は会社が早くはけたら、6時前とかの回に間に合うようにしていましたので、楽しい時間を奪われてしまうので残念です。

奈良は大映や松竹系列の作品を掛けていた劇場も数年前になくなり、寂しい限りなんですよ。

>「キャプテン・ウルトラ」
ガルバンとかが出てくるヤツですね。近所のレンタル屋さんには置いてないですねえ。本編は数話しか見たことないんですよ。

近所は「マイティ・ジャック」「恐怖劇場 アンバランス」なら、全巻揃っていましたので、全部借りちゃいました(笑)

ちなみに「怪奇大作戦」はDVDを全巻購入してしまいました(笑)

アマゾンとかヤフオクって、欲しい物だらけで本当に困りものですね!

>双葉さん
だいぶ前に亡くなっていたそうですね。映画を愛する人がどんどん減るのは寂しいですね。

ではまた!
用心棒
2010/01/18 14:35
用心棒さん、お久です。
「狂鬼人間」以来、ご無沙汰してます。
シネコンとかは増えたのに街中の映画館が壊滅していくのは寂しい限りです。
私も長年通ってた劇場が閉鎖したのが9年前でした。
天王寺ステーションシネマというとこで国鉄天王寺駅に隣接した天王寺ステーションビルの地下にあり、¥700という低料金で楽しめる良心的映画館でした。
ここで「燃えよドラゴン」「時計じかけのオレンジ」「ゾンビ」「サンゲリア」「地獄の謝肉祭」「地獄のモーテル」を見ました。
ロードショーではなく、少し遅れて上映するのと、試写室のようなサイズが独特の雰囲気を醸し出していました。
上映前に天王寺ステーションビル飲食店のCMフィルムがいつも流れていました。
あのCMがもう見られないのは実に残念なことです。
私はCMが大好きで、特に昔のCMが好きなんです。

私の住んでる市にも、かつては3つも映画館がありました。

ひとつ、ひとつ無くなっていって最後に残った映画館はホラー映画も洋画もエロ映画、何でも上映するようになり、バラエティに富んだのは良かったですが、ついに力尽きてしまいました。(これが25年ほど前のことです。)
ここで幼少時たくさんの映画を見ました。「ガメラ対ギャオス」(併映フランキー堺主演「ラーメン大使」)「ガメラ対バイラス」「ガメラ対ジグラ」「ゴジラ対ヘドラ」「ゴジラ対ガイガン」
「南海の大決闘」
「大魔神の逆襲」
「ジャングル大帝」(昭和版)
「ゴジラの息子」
「ウルトラマン」(実相寺昭雄監修)
昭和の特撮のほとんどを見たところです。
わい
2010/08/01 21:45
 わいさん、こんばんは。おひさしぶりです!

近所の映画館がなくなるのって、凄くさびしいですよね。ワクワクして観に行った映画、友達や恋人との思い出の映画、いろんな思い出が詰まった場所がなくなるのですから。

しかしまあ、かなりいろんな特撮物をご覧になったのですね。天王寺なら、ちょっと足を伸ばせば、新世界の映画館もありますが、あっちはヤクザ映画とかばっかりでしたものね。

大阪も個性的な劇場が減り続け、寂しくなってきましたね。ではまた!
用心棒
2010/08/02 18:53

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