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zoom RSS 『日本沈没』(1973)日本人とは何か?国民の生命、財産を守るとはどういうことなのか?

<<   作成日時 : 2006/07/09 15:14   >>

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 東宝は特撮映画には圧倒的な力量を発揮します。この『日本沈没』も70年代を代表する傑作特撮パニック映画のひとつであり、原作は小松左京、脚本に橋本忍を起用、製作にゴジラ・シリーズの田中友幸が携わり、スタッフにも佐藤勝(音楽)、村木与四郎(美術)、木村大作(撮影)ら黒澤組が顔を揃え(森谷監督は黒澤監督の助監督を務めていました)、森谷司郎監督をバックアップしていました。

 とにかくスケールの大きな作品であり、のちの『八甲田山』などに受け継がれていく、東宝の大作映画のうちの一本です。自社の明暗を決する、これらの大作映画を任せた東宝首脳陣の森谷司郎監督への絶大な信頼を感じます。

 森谷監督も東宝の信頼に応え、じっくりと腰を据えて、丁寧にメリハリと迫力のある作品に仕上げました。前半部が静かな展開を見せるために、物足りなさを感じる方もいるかとは思いますが、2時間20分を越える上映時間のほとんどを爆発シーンや沈没シーンなどの派手な描写で押し切ってしまえば、かえってなんら強い印象を残せません。

 後半に特撮を集中させたからこそ、一気に長時間を見せ切ることが出来たのであって、小出しにチョロチョロ特撮を見せられては興味も緊張も持続しません。いつ沈むのかというサスペンス的要素が作品にはあり、どのように崩壊滅亡していくかを見せるのには140分でも短い位です。実際TVドラマも制作され、20話を超える一大大河ドラマになっています。

 また原作ファンからすれば、バタバタ展開しているように思え、評価を下げがちになるのは仕方ない事ですが映画と小説は別物であることを理解すべきでしょう。もちろん原作を読んでから映画を見れば、端折られたシーンにたいして思い入れが深いほど憤りがあるのは分かりますが、映画とは編集の作業なので、優れているシーンでも予算の都合、スケジュールの都合、リズムへの影響から削除されるシーンも多いのです。

 静かな海底と繁栄する地上。実際には大変化が起こっている海底を無音で演出し、騒々しく繁栄を謳歌している地上との対比を描く。黄土色、赤茶色、黒味がかった赤色などの不気味な泥流の描写は地獄絵を思わせるほどの異様な映像でした。

 手振れを起こすカメラは不安定でリアルな状況を演出し、薄暗い画面には将来への不安感を強調する。ツー・ショット撮影でも工夫があり、同じツー・ショットを撮るにも感情や立場の違いが出ているようで興味深く見ていました。結婚しようとしているカップルがお互いの目を全く見ずに会話をする様子からは、見えない未来への不安と双方の見解や結婚への温度差が見て取れる。

 音の構成にも考慮が感じられ、クライマックスまでは極力音量を低めに設定して、見せ場見せ場に最大音量を持ってくるなど配慮がされているようでした。佐藤勝の曲も前半では暗く沈みこんでいくような曲だったのが、ラストでは新生を感じる音楽になっています。

 とかく批判の目に晒されがちな特撮チームも大きく作品に貢献しています。火の描写や爆発の描写にばかり目が行きますが、土砂崩れや洪水の描写も優れていました。今のCGに慣れきった目で見れば、退屈でちゃちなものに見えるのかもしれませんが、そのときどきに応じた予算と技術の中でやり繰りしながら、最善のものを制作するのが特撮チームなのです。

 好き放題に湯水のように予算をつぎ込むハリウッド作品だからといって、10年後にも生き残っていると断言できる作品が果たして何本あるだろうか。『スター・ウォーズ』の新三部作でも明らかな通り、特撮技術と俳優陣が格段に向上したからといって、作品の印象も格段に深くなったとは全く言えない。熱意があるかないかで、作品の印象が変わってくるのです。

 個人的には『スターウォーズ』は特別篇になる前の三本こそが『スター・ウォーズ』です。そのときそのときの技術とスタッフの中で一番良いものを使い続けてきたからこそ、特撮ファンはあの映画を支持したのであって、あとからもっと良い技術が生まれたからといって、全部それで作り直されてはたまらない。

 特撮の進化を味わえません。前作よりお金を掛けられるようになったのだなあ、と実感させられながら、続編を鑑賞しているマニアックなファンを無視するのは自分で自分のツバを飲むようなものです。作品を支えるのは宣伝を見て暇つぶしに足を運ぶ人々ではなく、マニアなのです。もちろん彼らの数は一握りでしかありませんが、半永久的に作品を語り続けるのは彼らなのです。

 技術的にも配役的にも進化したのかもしれないが、スピリットは後退してしまっている。スターウォーズ新三部作への最大の不満はそこらへんだったのかもしれません。『日本沈没』もリメイク作が公開されるようですが、甘っちょろいメロドラマや本質を抉らない分かりにくい薄味作品にはしないでいただきたい。少々不安を感じております。

 この作品には政治的にも民族的にも重大なメッセージが多く含まれている。「沈没」した場合に、日本人が取り得る手段はそうは多くない。「沈没」というのは物理的なことでなく、繁栄してきた日本への暗喩なのではないでしょうか。作品では1000万人程度の国民は世界各国に受け入れ(暗喩という意味では雇用と置き換えても良いかもしれません)が決まるが、残りの人々は何処へも行き場がない。

 作品中ではオーストラリア、中国、アメリカ、ロシアが沈没難民を受け入れてくれますが、北朝鮮と韓国は受け入れを拒絶する。70年代の描写ですが、今でもそう大差はないのではないか。移民できる(通用する)日本人は全人口の十分の一にも満たないというのが現実です。

 国ごと心中するしかない。この作品では大規模な自然災害により、日本は滅亡しますが、滅亡させる手段は災害だけではない。経済破綻や核による滅亡もありえる訳で、北朝鮮が核弾頭を放った時にも想像できない被害が発生することを予想できます。

 特撮が大きな話題となった映画ではありましたが、この作品の大切なテーマは実はドラマ部分にあります。分かりやすくいかにわが国が脆弱な地盤の上に成り立っているのかを東大教授の竹内均さんが説明する場面には感心しました。政治家に説明をするという形を採りながら、観客にも共通理解を広めていくこの場面は何故か印象に残っています。

 いかに我々の繁栄が砂上の楼閣にすぎないかを分からせてくれるまでに、この映画は一時間を掛けます。科学的な説明を無視する政治家や根拠の全く無い、無意味な楽観論が支配する状況は今のテポドン騒ぎとなんら変わりがない。

 実際に特撮シーンが目白押しの後半には目を瞠るものが多い。下町が地震よりも洪水のために破壊されていく様子、ビルから飛び散る窓ガラスにより大怪我を負わされたり、死亡していく人々の描写、倒壊する高速道路など神戸の地震のような光景が続きます。

 リメイク作ではこのような描写が控えられているようなのですが、映像の持つ力を観客に見せる事によって、実際にそのような状況に近い状況に陥った時にどう対処するかも大切なので、目を逸らさない描写で描いて欲しかった。

 また日本政府が極秘裏に纏めた日本国の指針というものが作品中で示されますが、これが本質を突いていると思われますので、掲載します。

1.他国に将来、新日本を建国する。(イスラエルのイメージか。)

2.他国に帰化していき、世界に同化していく。(華僑のイメージか。)

3.そのまま何もせず運命に任せ、アトランティスのように玉砕する。(神風のイメージ。)

 まず1と2ですが、ここで重要なのは我々にはもう帰る国がないということです。バックボーンの何もない我々が厳しい世界で生き抜いていくのは並大抵のことではありません。いわれない嫌がらせ、迫害、生命に危機に晒され続ける事は必至で、生きながらにして地獄を味わうかもしれません。自分が日本人である事、その誇りを外国人に伝える事ができて、はじめて日本人としての生存権と人権が保障されるのではないか。

 ただ生物的に生存しているからといって、人間として生きているとは言えません。ユダヤ人には自分達の英知の根源としてユダヤ教があり、タルムードがありますが、日本人にはいったい何があるというのだろうか。自国文化、自国の宗教を語れない民族に世界の人々が尊敬の念を抱くとは思えない。

 また宗教というと日本ではタブー視されているようですが、そこまで格式ばらずとも、「世界で生きる、日本人としてのルール100か条」みたいな物でも制定して、国民すべてが唱和できるようにしておくだけでもいいんじゃないかと思います。

(例)1.ありがとうを言う 2.すみませんと言える 3.お願いしますと言える 4、手を洗う 5、清潔を心がける 6.笑顔 7.殺さない 8.盗まない 9.傷つけない 10.嘘をつかない 11.日本は良い国だったと外人に説明する 12.地域を大切にするなど。つまり日本人とはこういう人々ですよ、というアピールをしていかなければ、世界史に埋没してしまいます。

 科学者の総意は3になったとの見解が示されました。実際老人は住み慣れた自国で死ぬのを臨む者がかなり大多数出てくると思われる。英語もしゃべれない、食べ物も気候も合わない外国で生き抜くのは相当の覚悟が必要になります。

 若者にしても英語がしゃべれないと仕事も見つけにくいし、将来に絶望した群集が多ければ多いほど、受け入れ地はスラム化し、治安は最悪になってしまいます。

 国防の面でも自問自答が続き、東京が大災害にあっても食糧備蓄さえ十分ではない状況、水道管の断裂による消火力の低下、避難場所の少なさ(群集が皇居に押しかけるシーンもあり)、自衛隊の無力さが際立ったつくりがされています。

 パニックに翻弄される群集よりも、それらから一歩引いた立場から状況に必死に対処する立場にある首相(丹波哲郎)、深海調査船の乗組員と彼女(藤岡弘といしだあゆみ)、政界のフィクサー(島田正吾)、そして海洋学者(小林桂樹)の心情や行動に焦点を絞って製作されているために、政治家の苦労と努力、若い日本人の未来への不安、日本と運命を共にする老人たちが少々強引ではありますが、力強く描かれていました。

 日本にも良い俳優さんたちが大勢いたんですねえ。味のある人々がどんどんいなくなっていく寂しさを常に思う今日この頃の邦画ですが、この当時の俳優は皆濃くて、各々が自分の個性を持っています。
 http://app.blog.livedoor.jp/nekohimeja/tb.cgi/50780898

総合評価 76点
日本沈没
日本沈没 [DVD]

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『日本沈没』(1973)
「誕生」の次は「沈没」です(笑)。これで日本の最初から最後までを網羅・・・している訳はありません。以前この2本立てを企画した名画座がありましたが、内容には何の関連もない、題名の組み合わせの妙ですな。 こちらは小松左京のベストセラー小説の映画化で、TVシリーズにもなっていまして、当時自分が観ていたのはTV版の方です(但し序盤だけ。確か大河ドラマの裏番組だったので、途中で父親にチャンネル権を奪われました・・・)。映画版の方は、かなり後になって観ました。今回はリメイク版がいよいよ公開されるので、その... ...続きを見る
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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは!コメ、ありがとうございました!
この映画のすごさは、よくわかりました。でも、、、
新しいのも、全部沈めなかったと言うところに、あたしは、今の日本に対する、深いメッセージを感じました。
ま、こんな事言ってるの、あたしだけなんで、妄想かも知れませんが、、、
新しい日本沈没のレビューも、お願いします。
猫姫少佐現品限り
2006/08/03 00:43
 猫姫少佐現品限りさん、こんばんは。TBとコメントをどうもありがとうございました。
 パニック映画が出てくる時期って、現実でも難しい情勢になっている時期と重なるのかもしれませんね。
 その意味では何らかのメッセージを受け取らねばなりませんね。ではまた。
用心棒
2006/08/03 00:51
TBありがとうございました。
この73年森谷版は私にとってトラウマで、公開当時劇場で3回鑑賞しました。子供心に「とんでもない事が起こるストーリー」という圧倒的な迫力を感じ、74年のお正月、私の心は「沈没」一色だった事を憶えています。
この73年版と昨年公開の新作を交互にDVD鑑賞するにつけ、73年版がいかに原作に大して「誠実」に作られていたかを痛感しました。(映像化に際しての内容整理も含めて)
新作の不評はひょっとして「原作の不在」にあったのではとさえ思えて来た程で(笑)。
事実73年版の劇中、印象に残った台詞はそのほとんどが原作小説そのままなのです。
ここは森谷監督に加え、脚本の橋本忍氏の高度な判断によるものと推察します。
完璧な原作は余計な脚色など不要。
「何もせんほうがええ」のです(笑)。
オタクイーン
2007/03/04 23:03
 こんばんは。
 監督の力量はもちろんですが、脚本家の技量って結構一般ファンには見えにくい部分であるために、重要性を分かっていない人が多いのではないでしょうか?
 単純にベストセラーを映画化しても上手く行くものと失敗するものがあるのは当たり前です。言うなれば鮮魚(ベストセラー小説など)を生かすも殺すも料理人の腕次第。
 お品書きを作り、満足を与える料理の献立を作る脚本家。それをもとに素晴らしい皿の数々をお客(観客)に提供するのが監督。
 それを食べる人(観客)の味覚も当然重要になってきます。現状は名前だけ大きいチェーンレストラン(外資のフォックス、コロンビア、ワーナーや和食の東宝、松竹、東映など)がCMやタイアップでなんとか味の悪さを誤魔化しています。
 スウェーデン産、イタリア産、フランス産の良い料理をもっと食べたい。ではまた。
用心棒
2007/03/05 01:52
TB有難うございました。お返ししたつもりですが、入っていませんか?

>原作ファン
彼らが常に映画版から不満を覚えるのは、自分の感心した小説を、そのまま映画が再現し、それを読んでいない観客に伝えて欲しいというはかない望みを持っているからです。
しかし、私は「映画は2時間で読める小説の代理品ではない」と最近言い始めました。勿論最初から映画的な素材なら大きく変える必要もないでしょうが、そうでないものは変えざるを得ない。
ヒッチコックのように「原作など素材に過ぎない」と言って全く変えてしまう大将もいます。これくらいの勢いがなければ大物にはなれんです。大将が世間的に評価の高い「レベッカ」も「ダイヤルMを廻せ」も個人的には気に入っていないのは、基本的に原作どおりだからです。

どちらでも良いですが、映画として面白いというのが大事。原作に忠実かどうかなど純粋な映画ファンは関係ありません。ただ、人口に膾炙した古典だけは原作を尊敬するのが建前。
ハッピーエンドで終る「アンナ・カレニナ」など観たくもない(グレタ・ガルボの最初の映画化)。
オカピー
2007/07/08 03:49
(引き続き)

私の記憶では、森谷司郎はこれ以前は青春映画を撮っていたように思います。栗田ひろみ主演の「放課後」のような。だから、これは大抜擢だった。
畑違いの作品をよくこなしましたねえという印象で、「八甲田山」「動乱」「海峡」などへと繋がり、すっかり大作の監督というイメージができましたね。

SFXも色々ありますが、ミニチュアはどうしても粗が出て、CGに比べると物足りない。
SFXはあくまで描写をする為に必要とされるものであるのに対し、リアルであるが故に(必ずしもそう言い切れない場合も多いですが)CGは必要もない場面をでっち上げさせる傾向があります。
SFXをいかに現実に近づけるかという目的の為にカメラワークなど実写の技術はどんどん上がって映画を進歩させましたが、CGは作者の努力を怠らせる。
CG(VFX)をSFXと曰って我がブログから去って行った常識のない御仁がいますが、CGとSFXはかくまで違うと思いますね。
オカピー
2007/07/08 03:52
 オカピーさん、こんにちは。
 たしかに安易なCGの多用はリアルに見せるために頑張ってきた、カメラによる撮影方法や照明の苦労やその他もろもろの困難を解消しましたが、物を作るという制作者の暖かみを感じることはありませんね。
 たしかに、この作品での特撮は今の目で見ると稚拙かもしれませんが、彼等はあくまでも本編を盛り上げるために出来るだけの努力をしているのは察しがつきます。
 作品が伝えたいことをカバーするために視覚効果があるのであって、その逆ではない。その意味で、去年の『日本沈没』は作品自体が沈没していましたね。ではまた。
用心棒
2007/07/08 10:56

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