テーマ:映画(ヤ行)

『ヤァ!ブロード・ストリート』(1984)ポールはまだぼくらとともにいる!

 何度やっても面倒臭い、毎年恒例の決算処理作業と書類作成が徹夜も挟んでようやく終わり、一息つこうとAmazonでCDや本の購入を済ませ、今月の支払い金額を確認しに三井住友のサイトへ出向き、真夜中11時にログインしました。今月の金額を確認したところ、普段より2倍以上の支払総額になっていました。  まあ、先月はオーディオ・アンプやCD…
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『妖星ゴラス』(1962)子供のころ、異質に映ったSF特撮映画の傑作。怪獣マグマは必要!

 東宝特撮映画の傑作である本作品の製作年度は1962年です。その頃からすると作品舞台となっている1979年は近未来であり、科学の進歩がポジティブに語られる時代であったに違いない。万国博覧会、東京オリンピック、高度経済成長など昭和の発展を代表する言葉が国民の意識を高揚させていたでしょう。  そこへ突然、死にかけの太陽のような超高熱の…
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『夜叉ヶ池』(1979)一度もソフト化されないのは坂東玉三郎と加藤剛のキス・シーンが原因?

 長年探し続けているもののビデオ化もされず、DVDにフォーマットが変わっても、依然として一度もソフト化されない幻の作品がこの『夜叉ヶ池』です。  Amazonで試しに“夜叉ヶ池”を検索すると、演劇ライヴを録画したDVDか、泉鏡花の原作がヒットするだけです。おそらくこのワードを入力する多くの人が望んでいるのは1979年に松竹系で公開…
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『野獣死すべし』(1980)監督はルチオ・フルチ。でもこれギャング映画です。

 『野獣死すべし』というハードボイルドな邦題から作品のあれこれを思い描いてみるとおそらくは主演にハンフリー・ボガードが出てきそうな感じか、松田優作主演のバイオレンス描写が詰め込まれたアクション映画なのかなあと想像が膨らんできます。  ビデオテープの裏パッケージの解説を見るまでは、まさかこのギャング映画がイタリア残酷映画の巨匠、ルチ…
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『闇のカーニバル』(1981)高度経済成長に取り残されたマイノリティの人々が蠢く新宿の夜。

 山本政志監督作品でもっとも有名なのはおそらく『ロビンソンの庭』でしょうが、ぼくが一番衝撃を受けたのはこの『闇のカーニバル』でした。  冒頭とラスト・シークエンス、中間部にほんのワン・カットのみにカラー撮影が採用されていて、本筋はすべてモノクロ撮影という80年代にしては奇妙な作品です。  いわゆるパート・カラーというのは大昔…
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『夢売るふたり』(2012)目的に向かって、ただひたすらに憎むように金を騙し取る松たか子が圧巻!

 予告編で力強い旋律が印象的なヴィヴァルディの四季の冬(正式には『バイオリン協奏曲集 四季 第四番 へ短調《冬》 第一楽章』)が掛かっていたため、公開前から気になっていたのが阿部サダヲと松たか子が主演を務める『夢売るふたり』です。  火の不始末が原因で燃え尽きた小料理屋を再建するために彼らが選んだのは第一に懸命に働きながらお金を貯…
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『寄席の脚光』(1950)イタリアの巨匠、フェデリコ・フェリーニの監督デビュー作(共同名義)。

 フェデリコ・フェリーニ監督の代表作『8 1/2』の“1/2”が何を指すのだろうと思った映画ファンは数少なくはないでしょう。この“1/2”は彼ひとりの監督作品ではなく、アルベルト・ラットゥアーラとの共同監督だったこの作品『寄席の脚光』やその他のオムニバス作品を意味したものである。  映画作家独自のフィルムへの想念や内なる衝動がもっ…
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『妖女ゴーゴン』(1963)ハマー・フィルム全盛期の1本。残念ながらDVD化されていません。

 『妖女ゴーゴン』はホラー映画の老舗だったイギリスのハマー・フィルム製作です。蛇女と言えば、有名なのはなんといっても『タイタンの戦い』にも登場していたメドゥーサでしょうが、僕ら世代はゴーゴンのほうが怖いという印象が強かった気がします。  ケイブン社かどこだったかは忘れてしまいましたが、妖怪や幽霊を扱っていた本で、たしか『怪奇ミステ…
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『八岐之大蛇の逆襲』(1985)アマチュア時代の庵野秀明、押井守、樋口真嗣が揃った特撮映画!

 DAICON FILMがガイナックスになる前、アマチュア時代の最後の作品になるのが『八岐之大蛇の逆襲』でした。残念ながら、リアルタイムでは見ていなかった作品で、最初にこの作品を意識したのは15年以上前で、まだ近所にも残っていた個人経営のレンタルビデオ屋さんの特撮コーナーでした。  当時から気にはなっていたものの借りるほどの興味は…
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『ヤッターマン』(2009)深キョン、生瀬、ケンコバが最高!で… 主役は誰?

 今から30年以上も前の土曜の夜にやっていたテレビ・アニメの大ヒット作品『ヤッターマン』がなんと実写で復活と聞いたときにははっきりいって無謀ではないかと思いました。あのギャグセンス、あのメカ群、そして何より誰がドロンジョ、ボヤッキー、トンズラーの三悪を演じられるのかが気になったのです。  しかしそれは杞憂に終わりました。深田恭子が…
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『憂国』(1966)三島由紀夫の初監督作品。スタイリッシュな能の見せ方で語るのは…、腹切り。

 『潮騒』『鹿鳴館』『仮面の告白』『金閣寺』『葉隠入門』などを発表した、戦後日本文学史上、もっとも重要な作家のひとりである故・三島由紀夫の同名短編小説を彼自身が映画化した作品で、彼の初監督作品でもあります。  憂国とは愛国心のことである。残念ながら、今の日本では死語になってしまっている。今でも愛国心をメディアで表現しただけで、鬼の…
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『淀川長治さんの思い出』日曜洋画劇場の解説DVDが出ていたなんて!嬉しさと哀しさが…

 ツタヤ半額レンタルの日だったので、お昼に近所のツタヤに借りに行くことにしました。クラシック映画を追い求めるためにどうしても空振りすることが増えてきた。行ってもクラシックの新入荷が少ないのだ。  もちろんフェリーニ作品やゴダール作品はほんの少しずつはDVDが増えてはきている。しかし少しずつであり、見たいものを見つけられることはない…
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『揺れる大地』(1948)ルキノ・ヴィスコンティ監督によるネオリアリズモの傑作。

 イタリア映画界の巨匠、ルキノ・ヴィスコンティ監督の第二作目の長編映画『揺れる大地』が公開されたのは1948年です。戦時下のイタリアで、大きな話題となったデビュー作『郵便配達は二度ベルを鳴らす』からすでに5年の月日が流れていました。  その間、世界が揺れ動いたのはもちろんですが、映画界でもネオレアリズモと呼ばれる映画運動が世界中を…
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『山羊座のもとに』(1949)もしも、最初に見たヒッチ作品がこれだったら、嫌いになるでしょう。

 イングリッド・バーグマンが主演女優として、存在感を示している以外、他に印象に残るシーンなどがほとんど皆無といってよい作品でした。アルフレッド・ヒッチコック監督が、何故このような歴史物を製作したのかという意味があまり解らない。『ロープ』のあとの息抜きに作ったのだろうか。  ファンが期待するようなサスペンス的要素もなく、謎とき物であ…
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『夜と霧』(1955)上映時間は僅か30分。戦争の狂気とは何なのか。目を背けてはならない。

 アラン・レネ監督による1955年度監督作品であり、カメラによって淡々と狂気を語られると、その迫力の凄まじさは、より一層我々の心に響いてきます。第二次大戦後の六十周年に当たる去年は、わが国の戦後へのけじめも含めて、いろいろと話題になりました。  正味30分強のこの作品ではありますが、いつまでも忘れられない、否、忘れてはならない残酷…
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『用心棒』(1961) スーパーヒーロー三十郎誕生。それまでの時代劇を根底から覆した革命的作品。

 黒澤明監督、1961年製作作品であり、スーパー・ヒーロー「三十郎」という黒澤作品の中でも一二を争う人気キャラクターを生み出した作品でもあります。一般的に「チョンマゲ」をしていて日本刀が出てくると、すぐにその作品は時代劇というレッテルを貼られて、ある意味で現実味がなくとも許されてしまうという甘えの構造がまかり通る安易なものになります。た…
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『夢』(1990) 夢というモチーフを借りた、黒澤明監督の私小説的作品。ネタバレあり。

 オムニバス形式というよりも、自らの見た「夢」をモチーフにして短編八作品を自身の歴史として紡いでいった作品集であり、後期の黒澤監督らしい審美的な映像美で満たされた作品に仕上がっています。ただ単に八本の短編を羅列しただけではなく、自身の幼少期の思い出から青壮年期の葛藤、そして老境での達観までを描いています。  同じような「夢…
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『酔いどれ天使』(1948) 黒澤明と三船敏郎。ついに2人が巡り合った記念すべき作品。ネタバレあり。

 黒澤明監督がようやく彼の「主演」俳優に巡り会うことのできた記念碑的な作品です。この作品の主役はあくまでも志村喬ですが、実質の主役は間違いなく三船敏郎です。彼の圧倒的な存在感を得て、ようやく黒澤作品の完成形を見ることになります。  ヤクザ同士での銃撃戦の後に、怪我の治療のために場末の診療所に駆け込んできた松永(三船敏郎)、そして彼…
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『ヒッチコックの恐喝』(1928)流石のヒッチにも迷いが見えるサイレントとトーキーの端境期の作品。

 ネタバレあり。  ヒッチ先生、初のトーキー作品という記念碑的な作品です。しかし流石のヒッチ先生でもこのトーキーというものをどう使っていけばよいのだろうかとお悩みのようです。ストーリーとしては1920年代の大英帝国において、ヒロインのしたことは、とんでもないスキャンダラスな行動だったと思われます。  いまでもほとんどの人は、…
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