テーマ:トラウマ映画館

『傷だらけのアイドル』(1967)政府によってプロデュースされたロック・スターの栄光と受難。

 ビートルズ、ローリング・ストーンズ、キンクス、ザ・フーなどイギリスの洗練されたロックが世界中で大流行していた1967年に製作されたロック映画がこの『傷だらけのアイドル』です。  オリジナル・タイトルは『PRIVILEGE』、つまり特権です。1960年代、ロックは不良が聴く騒々しい下品な音楽であり、反体制的なカウンター・カルチャー…
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『ロリ・マドンナ戦争』(1973)ソフト化されない原因は差別表現か、輪姦シーンのためか?

 ずっと探していた作品のひとつ『ロリ・マドンナ戦争』をようやく見ることが出来ました。どういう経緯で流れてきたのかは分かりかねますが、生産された当時のフィルムであれば、数年前からヤフオクで出品されていました。  が、さすがに缶入りのフィルムを再生する機器を持っていませんのでオークション参戦は出来ません。予告編やメイキングなど一部だけ…
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『バニー・レークは行方不明』(1965)我思う、故に我あり。本当だろうか?

 一昨年に読んだ映画本のなかでもっとも興味深かった町山智浩の映画エッセイ集『トラウマ映画館』で最初に取り上げられていたのが『バニー・レークは行方不明』でした。  本を読んでから、このマニアックな魅力に溢れる作品を無性に見たくなり、ヤフオクやAmazonでDVDやVHSビデオを探し回りましたが、まったく見つけられませんでした。 …
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『眼には眼を』(1957)アンドレ・カイヤットの最高傑作と呼ぶに相応しい奥深さ。意味を三日は考える…

 『眼には眼を』『洪水の前』『愛の地獄』『火の接吻』『裁きは終りぬ』などで知られるアンドレ・カイヤット監督作品から受ける印象はなんとも言いようのない重苦しさと数日間に渡って続く自問自答です。  普通そういう風には思わないのですが、彼の作品を見ていると、自分が劇中の各々の立場に置かれていたとしたら、いったいどういう行動を取るだろうか…
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『コンバット 恐怖の人間狩り』(1976)戦場の狂気を娑婆に持ち込むとどうなるか?

 映画を彩る俳優にはポスターのど真ん中に来る、お客さんを呼べる主役として君臨し続けるスターと彼らを支える脇役の二種類が存在します。子どもの頃からひねくれていたぼくは主役俳優よりも彼らの引き立て役になることが多い脇役の俳優たちについつい眼が行ってしまうことが多かったのを覚えています。  ぼくら四十代以上の映画ファンには馴染み深いアー…
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『マドモアゼル』(1966)ジャンヌ・モロー主演、ジャン・ジュネ脚本のエロティック・スリラー。

 一本の映画DVDを発売日前に注文したつもりになっていましたが、Amazonのカートを確定させていなかったことに先週になって、ようやく気付きました。  あらためて注文をしたところ、ようやく昨日になって、前から見たかったジャンヌ・モロー主演、ジャン・ジュネ脚本による『マドモアゼル』のDVDが届きました。Amazonでは注文時に在庫な…
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『かわいい毒草』(1968)サイコ俳優アンソニー・パーキンス主演。また女に振り回される異常者役…。

 誰もが知るアルフレッド・ヒッチコック監督の代表作のひとつ『サイコ』。主演のアンソニー・パーキンスの異様な演技、シャワー・シーンでハーマンの音楽と絶叫とともに殺害されるジャネット・リー。あまりにも有名な映画に出演してしまうと、その後のイメージが決定付けられてしまい、芸の幅が制限されてしまう。  本格派と呼ばれ、映画史に名を残すよう…
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『わが青春のマリアンヌ』(1955)多くのクリエーターに影響を与えた青春映画の金字塔。

 四十代以上となる僕ら世代には“わが青春の”という枕詞に続くワードは“アルカディア”でしょう。『宇宙戦艦ヤマト』や『キャプテン・ハーロック』、『銀河鉄道999』で有名な松本零士がこの映画から多大な影響を受けたのは間違いなく、本人もこの映画を愛しているそうです。  彼以外で明らかにこの映画の影響を受けているのがアルフィーの代表曲『メ…
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『フェイズ IV/戦慄!昆虫パニック』(1974)演技するアリに驚かされる。スタイリッシュな映像美!

 日本ではTV放送のみの未公開映画らしく、『戦慄!昆虫パニック/砂漠の殺人生物大襲来』『昆虫パニック』『SF超頭脳アリの王国・砂漠の殺人生物』など放送のたびに数々の邦題が東京12チャンネルによって付けられていて、ファンの記憶を混乱させています。  度々の改変は視聴者に一本の作品を別個の複数作品と誤解させてしまう恐れもあるので、適当…
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『恐怖の足跡』(1961)ロメロやシャマランに多大な影響を与えた幽霊物のホラー。薄気味悪い…。

 映画評論家の町山智浩のベスト・セラー『トラウマ映画館』でも取り上げられていた『恐怖の足跡』は現在、廉価版DVDが発売されているので氏が紹介したトラウマ映画の数々の中では比較的入手しやすい作品です。  ちなみに入手しにくいのは『不意打ち』『バニーレークは行方不明』『裸のジャングル』『傷だらけのアイドル』『ロリ・マドンナ戦争』『愛す…
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『悪い種子』(1956)ホラー映画史上、もっとも邪悪な少女の一人、ローダ登場!

 数十年に渡り、多くの映画を見続けていると、少なからず何度も見る機会があったのに、何故かそのたびにことごとく何らかの邪魔が入ったり、録画ミスや勘違いが重なったりして、チャンスがないままに今日に至った作品が少なからず何本もあります。  『悪い種子(たね)』もそのなかの一本でしたが、スカパーで数年前に放送されたときに録画していたおかげ…
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『不意打ち』(1964)何も知らないで見ると、こちらが精神的な不意打ちを喰らうような衝撃の一本。

 『不意打ち』はもともと往年のハリウッド女優、ジョーン・クロフォードに主役のオファーがあったそうです。『何がジェーンに起こったか?』で久しぶりに表舞台に戻ってきた彼女は執念深くて陰湿なベティ・デイビスに虐待される役を演じていましたので、イメージ的にはこの役にもぴったりです。  しかしそういう役柄はインパクトが強すぎるので、再び似た…
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『猟奇島』(1932)ゾディアック事件に台詞が引用されたいわく付きのホラー映画。

 原題が『THE MOST DANGEROUS GAME』、つまり和訳すると“もっとも危険な遊戯”という40代以上の日本人映画ファンならば、おそらく大笑いしてしまいそうなタイトルを持つのがこの『猟奇島』です。  しかしまあ、邦題が大袈裟すぎて困ってしまいます。原題からすると元祖遊戯映画なのか。邦題だと、かなりいかがわしそうな横溝正…
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『裸のジャングル』(1966)原住民よりもサバンナを早く走りきれば勝ち!さもないと死!超シンプル!

 思えば遠くへ来たもんだで、かれこれ30年以上も前になりますが、ぼくが神奈川県に住んでいた小中学生時代に、午前10時過ぎや昼下がりの午後、そして深夜となぜか一日中、映画やアニメの再放送ばかりを放送していたテレビ局がありました。  38度くらいの熱があると言い張り、まんまとズル休みをして、親が仕事に出た後のなんとも言えない開放感でい…
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『イット・ケイム・フロム・アウター・スペース』(1953)SF映画の古典だが、日本ではなぜか冷遇…。

 『IT CAME FROM OUTER SPACE』は海外では有名なのに現在まで、わが国では未だに商品化されていない幻のSF映画です。邦題は『それは外宇宙から来た』という直球な付け方です。あまり知られてはいませんが、スティーブン・スピルバーグ監督の『未知との遭遇』の元ネタでもありますので、SFファンとしては要チェックの作品です。 …
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『マンディンゴ』(1975)アメリカのタブー“奴隷牧場”を暴いた問題作!『ルーツ』の裏側を知れ!

 60年代後半から70年代中盤にかけてのアメリカ映画界で、『トラ・トラ・トラ!』で知られるリチャード・フライシャー監督が撮った問題作はふたつほどあり、一本はつい先日、記事にした『絞殺魔』であり、もうひとつが1975年公開の『マンディンゴ』です。  ハリウッド映画ではメジャーであるパラマウントがジェームス・メイソン(農場主)、ペリー…
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