テーマ:幻の作品たち

『八月十五夜の茶屋』(1956)マーロン・ブランドが日本人役を務める怪しげなコメディ?

 アメリカ映画ですので主演はグレン・フォード、脇役にマーロン・ブランドとくるのでイイ感じのB級映画なのかと思えば、それはじつは大間違いで、戦後すぐの沖縄に民主主義を広めようとやってきたグレン・フォード率いる米軍が通訳で日本人(!?)のマーロン・ブランドを使いながら、芸者の京マチ子や沖縄の現地人たちとの交流を描くという珍妙な設定の映画です…
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『黒部の太陽』(1968)DVD化が望まれる幻の大作。ダイジェスト版でも嬉しい。

 映画がテレビに押され、娯楽の一番手から転落し、斜陽期を迎えていた当時の大スター、石原裕次郎と三船敏郎が共演したというだけではなく、五社協定などのしがらみの多い閉鎖的な映画界にあって、石原プロと三船プロという独立プロダクションを立ち上げた二人のスターの新境地を切り開いたエポック・メイキングな傑作となったのがこの『黒部の太陽』です。 …
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『八岐之大蛇の逆襲』(1985)アマチュア時代の庵野秀明、押井守、樋口真嗣が揃った特撮映画!

 DAICON FILMがガイナックスになる前、アマチュア時代の最後の作品になるのが『八岐之大蛇の逆襲』でした。残念ながら、リアルタイムでは見ていなかった作品で、最初にこの作品を意識したのは15年以上前で、まだ近所にも残っていた個人経営のレンタルビデオ屋さんの特撮コーナーでした。  当時から気にはなっていたものの借りるほどの興味は…
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『ギニーピッグ 悪魔の実験』(1985)悪名高いシリーズの第一作目。陰惨な映像です…。

 もう20年以上も前になりますが、幼女連続殺人で世を騒がせた宮崎勤が逮捕される前までは普通に大手レンタル屋さんのホラー・コーナーに並んでいた、悪名高いギニーピッグ・シリーズの第一作品目になるのが『ギニーピッグ 悪魔の実験』です。  ストーリーなどは何ひとつなく、その内容はただただ拉致監禁した女性(お世辞にもキレイとは言えない。それ…
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『ブレインデッド』(1992)あのピーター・ジャクソンが撮ったゾンビ映画!視聴困難!

 ニュージーランド生まれのピーター・ジャクソン監督の代表的な作品を一本挙げるように言われると、多くの人たちが思い出すのは三本に渡る一大サーガであるロード・オブ・ザ・リングのシリーズであり、リメイク版『キング・コング』のような3時間を超える大作ばかりでしょう。  しかし彼にも当然のことながら、有名になる前のキャリアが存在します。この…
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『DAICONFILM版 帰ってきたウルトラマン』(1983)アマチュア時代の庵野秀明の才能!

 ふつう『帰ってきたウルトラマン』と言われれば、誰もが思い出すのは円谷プロ製作の特撮シリーズでしょう。しかしぼくが今回取り上げるのはDAICON FILM、つまりヱヴァンゲリヲンが大当たりした庵野秀明が仕切るガイナックスの前進となるこのプロダクションが仕上げた方の『帰ってきたウルトラマン』なのです。  このあまり知られていないアナ…
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『Mishima:A Life in Four Chapters』(1985)封印作品だが…。

 わが国では未公開だった今作品でしたが、海外での公開年度が1985年ということもあり、邦画ファンにとって今となっては鬼籍に入った方やテレビで見かけなくなった懐かしい人々も多いので、まずは出演していた俳優陣の豪華さから見ていきたい。  緒形拳(三島由紀夫)、塩野谷正幸(森田必勝)、三上博史(楯の会)、織本順吉(長官)、加藤治子(女優…
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『ザ・ギニーピッグ2 ノートルダムのアンドロイド』(1988)ストーリー性のあるのはこれくらいかも…

 前回に続き、ギニーピッグ・シリーズからのセレクトとなります。今回は後期のシリーズからとなる『ザ・ギニーピッグ2 ノートルダムのアンドロイド』についての感想です。  この作品もギニーピッグの名前を持つ作品らしい切断シーンがありますが、多くの方が想像されるような猟奇ホラー作品という括りではなく、マッド・サイエンティスト物だと思われた…
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『ギニーピッグ3 戦慄!死なない男』(1986)悪名高いこのシリーズですが、この作品はコメディです!

 ギニーピッグというと一般的には『ギニーピッグ 悪魔の実験』と『ギニーピッグ2 血肉の華』に代表される殺伐とした暴力と疑似スナッフ映像満載の悪名高い作品を想像される方が多いでしょう。  しかしそれには誤解があり、上記の2作品の残虐性が突き抜けているだけで、『ギニーピッグ3 戦慄!死なない男』『ギニーピッグ4 悪魔の女医さん』などに…
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『黒蜥蜴』(1968)深作欣二監督、丸山明宏主演、三島由紀夫出演の幻の作品。

 いつものように、これもまた、現在わが国ではDVD化されていない作品の一つで、断片を動画サイト等で見ることはあっても、全編となると、なかなか視聴の難しい作品ではあります。  『黒蜥蜴』はもともとは原作が江戸川乱歩の小説を三島由紀夫が戯曲化した舞台演劇で、舞台で上演されたときには『ヨイトマケの唄』『メケメケ』で有名だった丸山明宏(現…
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『ウルフガイ 燃えろ狼男』(1975)千葉真一主演映画なんですが、犬神描写のため封印中!

 大昔に見た映画について書こうとすると、最近は様々な障害が発生する。これも現在、視聴が難しい作品の一つではありますが、その理由は狼族の血を引くという血筋に関してのもので、特定の血筋が災いをもたらすという文脈が差別を助長するのだとのことなのでしょう。  しかし今では松田優作が出演していた『狼の紋章』、長らく封印されていた『犬神の悪霊…
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『ザザンボ』(1992)奇才・渡邊文樹監督の問題作。天皇・同和・警察以外なら良かったはずなのに…。

 渡邊文樹という監督の周りには常にトラブルが絶えない。それも法的なものが多く、この映画に関するものでも、死因追及のためとはいえ、モデルとなった少年の墓を無許可で勝手に暴こうとしたりして、これだけが原因ではないものの、少年の遺族から訴えられていますし、また反対にTSUTAYAが渡邊の許可を取らずに、勝手にレンタルで貸し出しをしていたことに…
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『混血児リカ』(1972)三部作の第一作目!今では差別用語の連発で、国内流通は無理かも。

 これもある種の見せ物映画になるのだろうか。タイトルに大きく、混血児と謳っていて、内容も主人公リカ(青木リカ)は母親(お下げ髪の女学生)が米兵に強姦されてしまった結果として生まれてくるという設定で、生まれる前からすでに不幸で、成長しても継父に処女を奪われ、性的にも虐待され続けて、不良化していく。最後には暴力団と渡り合い、人殺しを重ねてい…
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『丑三つの村』(1983)軍部がわが国を支配していた頃、実際に起こった、津山三十人殺しを扱った映画。

 津山三十人殺しは軍部が政権を掌握していた1938年に、岡山県の津山で一人の地元青年(役柄では犬丸継男)によって計画的に実行された、比類のない大量殺人事件であり、しかもすべてが一夜のうちに起こされているという凄まじさであった。この話は戦中ということもあり、この地に疎開していた横溝正史が地元住民との酒盛りの席で聞かされ、彼はそれをもとに脚…
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『九十九本目の生娘』(1959)放送コードに引っかかり、ただいま封印中!大昔にビデオが出ていました。

 オドロオドロしいタイトルのためだけではなく、ただいまDVD化はもちろん、TV放送も難しくなっている新東宝らしいB級映画の代表作の一本がこの『九十九本目の生娘』です。「きゅうじゅうきゅう」なのか「くじゅうく」なのかも分かりにくいのですが、台詞中に刀鍛冶一族の長が「くじゅうはち」という部分があるので、たぶん「くじゅうく」なのだろうか。ただ…
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『喜劇役者たち 九八とゲイブル』(1978)ブレイク前のタモリのアナーキーな芸風の片鱗を見よう!

 ビートたけし、明石家さんまとともに昭和から平成にかけてのお笑いの象徴とも言える、タモリこと森田一義が今の彼の代名詞であるサングラスを掛ける前に、青や黒のアイパッチをして、風変わりな芸人として、テレビ番組の一出演者だった頃の彼がせんだみつおや和田アキ子らと一緒に登場していたのを実際にリアルタイムで見たのは30代中盤以降の方までだろうか。…
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『思春の森』(1977)当時から異質の作品ではありましたが、まさか発禁処分にまでなるとは!

 何十年も映画ファンをしていると、さまざまな映画に出会います。そのすべてが名作であるはずもなく、クズと呼ばれたものも数多い。また当時は普通に放送されていたものであっても、さすがにゴールデン・タイムには不適当な内容の映画もありました。そういったものは深夜枠のテレビ放送で放映されていました。しかしながら、無意味に規制が多い現在では観れなくな…
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『アメリカン・バイオレンス』(1981)実際に起こった殺人事件の記録フィルムの連続。衝撃的でした。

 この映画をはじめて見た時の衝撃は半端ではなく、アメリカ社会の恐ろしさに身震いしそうになりました。銃がそばにあって、だれでも簡単に人を殺す環境が整っている国が存在するというのは1980年代に入ったばかりの平和ボケ真っ盛りの日本では想像できなかったのです。アメリカ殺人鬼列伝といえるこの内容が、よくも地上波のゴールデンタイムで放送されていた…
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『ギニーピッグ2 血肉の華』(1985)おぞましい映像の数々。悪趣味の極み…。封印も止む無しか?

 ギニーピッグ・シリーズはそもそもはビデオのみの発売であり、80年代当時に劇場公開されたわけではないので、厳密に言うと「映画」ではありません。また現在見るのが非常に困難になっているため、なかば伝説化している感すらあります。のちに2006年にはじめてイベントで公開されましたが、20年以上経っていますので、これはあくまでも企画であって、公開…
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『鬼畜大宴会』(1997) 映像学科の卒業制作で作ったのがこれとは…。絶句でした。

 長い間、何年何十年と映画を観ていると、これまでにも様々な問題作品と呼ばれる映像作品に行き当たりました。メジャーなものでは『ノストラダムスの大予言』『獣人雪男』『狂鬼人間』など特撮系の発禁作品。『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』『九十九本目の生娘』『犬神の悪霊』など差別助長と取られかねないホラーやサスペンス系の発禁作品。  そして、…
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『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』(1969)今後も放送不能作品でしょう。カルトファンは必見!

 しかし、なんともまあ…。おどろおどろしいタイトルを付けたものです。その名もずばり『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』とは。漢字ばっかりです。作品タイトルのインパクトだけで、気の弱い人は遠慮してしまうかもしれません。「江戸川乱歩」「恐怖」「奇形」と三つの単語を並べるだけでも「なんだか怖そうな映画なんだろうなあ…。」と認識できます。  …
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『狂鬼人間』<パート2>『怪奇大作戦』のテーマには合致している。時代が許さないのか…。

 タブーの概念は時代ごとに変わるので、大丈夫になる時代がまた来るかもしれません。絶対的な価値観などそもそも存在しないわけですから、気長に待っていれば、普通に見れるときがまたくるでしょう。そうすると現在ある意味、神聖化されている第24話もただのお話の一つに加わるだけなのでしょう。  ストリップではないが、「見えそうで見えない」から「…
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『狂鬼人間』<パート1>禁断の、そして抹殺された第24話。あの時代だから出来たのか?

 1968年に、円谷プロ制作の特撮作品シリーズとして今も評価が高い『ウルトラセブン』が放映終了後に、TBSタケダ・アワー(このために、夜のドライブで終わる放送回でのラストシーンでは「武田 アリナミンA」の電飾看板が大映しになる!)の後釜番組として新たに製作されたのが『怪奇大作戦』でした。この作品群は円谷プロが持つ特撮技術の粋を惜しげもな…
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『キャンディ・キャンディ劇場版』(1978)女の子たちが大好きだったアニメなのに…。

 そばかすなんて 気にしないわ~♪ ハナペチャだ~って だっ~て   だって お・気・に・入・り!  オテンバ いたずら 大~好き! かけっこ スキップ 大~好き!  わたしは わたしは わたしはキャンディ(ジャ~~ン!)    ひとりぼっちでいる~と~♪ ちょっぴりさ~みし~い~♪(ひゃらら~ひゃらら~) …
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『遊星より愛をこめて』ウルトラセヴン12話。闇に葬ろうとしても、ぼくはスペル星人を忘れない。

 映画に関する記事のみを掲載してまいりましたが、今回はTV番組についてはじめて書くことになりました。特撮映画ではお馴染みの円谷プロ作品であり、その後の特撮作品のみならず、SFとしても非常に優れた作品を輩出したウルトラセヴンについて書くことは言論の自由と差別問題の根の深さと絶対に埋められない溝の深さを知ることにもなります。  ようや…
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『鉄輪』(1972)カルト・ムーヴィーともいえる、もっと評価されるべき作品である。

 日本映画界の重鎮、新藤兼人監督が手掛けた、初めてのカラー作品であり、個人的にはとても好きな一本です。しかしDVD化はされておらず、一般にはあまり存在も知られていない不幸な作品でもあります。今回たまたまスカパーの深夜枠で放映されましたので、深夜三時過ぎに部屋で観ておりました。  「鉄輪」と書いて「かなわ」と読みます。製作された70…
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『レット・イット・ビー』(1970)ビートルズ崩壊ドキュメンタリーを25年ぶりにDVDで観た。

 何度も発売の噂がまことしやかに囁かれつつも、権利問題やジョージ・ハリスンの意向でおそらく発売されることもないだろうと言われ続けているいわくつきのビートルズ映画、それが今作品『レット・イット・ビー』である。  僕自身も25年前にファン・クラブの会合で一度観たきりになっていたのですが、コレクターズ・エディション(数年前に一度アメリカ…
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