『ミッドナイト・ラン』(1988)公開は1989年だったような記憶があるのですが…。来世で会って、確認しよう!

 この映画『ミッドナイト・ラン』はたしか1989年公開の『ブラック・レイン』、つまり松田優作の遺作になってしまった作品との同時上映だった記憶がありますが、今回調べてみると『ミッドナイト・ラン』は1988年公開となっていました。

 大学時代に付き合っていた彼女のバイト先が同じビルにあり、一緒に行っても良かったのですが、そのときはゼミの友人たちと観に行った覚えがあります。30年前のため、記憶がゴチャゴチャになってきているようです。

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 『ブラック・レイン』のインパクトがあまりにも強かったせいで、思い出としては薄くなってしまいましたが、こちらの『ミッドナイト・ラン』もなかなかの作品で、ゼミが一緒だった映画マニアの友人の誘いに乗って、楽しい時間を過ごしたことは覚えています。

 まあ、当時の彼女は霊感がとても強く、話を聞いているとまるで怪談みたいなエピソードが多く、怖い事をしょっちゅう聞かされていました。デート中、話をしていると急に考え込む仕草をしたので不審に思い、問いただしてみると「昨日の夜に見た夢と同じ話をしている。」と言われ、ゾッとするという経験をしました。

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 そんな彼女とは気が休まることもなく、すぐにお別れしましたが、この二本の映画とともに今でも覚えています。一緒に観に行った訳ではありませんが、こういう風に覚えている人もいるのでしょう。ただ記憶は曖昧なので、同時上映ではなく、一本ずつ続けて観たのか、別の日だったのかすらはっきりとは分かりません。

 当時、たしか藤本義一か浜村淳かどちらかが『ブラック・レイン』に対して、「わざわざ大阪の汚い場所ばかり撮りやがって!」と批判していたのを思い出しました。『ミッドナイト・ラン』はロバート・デ・ニーロ主演映画の一本ではあるものの、あまり人気作品という訳ではない。

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 ですが、あまりおカネがない学生時代に友だちと一緒に観に行った作品は格別ですので、思い出は強化されているのかもしれませんが佳作以上のレベルはあります。映画館で観たこの作品はその後もお気に入りの一つであり続けていて、ビデオレンタル、DVD、CS放送とメディアを変えながら、何度も繰り返し見ています。

 音楽がとても効果的に使われている作品で映画を邪魔せずにしかもピタリとハマる良いサントラが付けられています。ストーリー自体は単純明快で考える必要が全くない、賞金稼ぎ同士の騙し合いやマフィアとFBIの追跡を軸にニューヨークからロサンゼルスへの護送旅をお気楽に楽しめる娯楽物ロード・ムーヴィーに仕上がっています。

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 西部劇の賞金稼ぎ映画を現代風にアレンジした作風はライトで見やすく、デニーロもスコセッシ作品のように眉間にシワを寄せることなく、ビジネスとしてドライに楽しそうに役柄を演じています。広大なアメリカを横断するドタバタ珍道中を描いた作品で、なぜか食事シーンが多く、疲れ切ったドライブインで飲むコーヒーがとても薫り高く、旨そうに見える不思議な場面でした。

 デ・ニーロが良い俳優というのは皆知っていますが、ともすればクドくなりがちな彼を活かすように良い味を出している、チャールズ・グローディン(デューク)、ヤフェット・コットー(モーズリー)、ジョン・アシュトン(マーヴィン)、デニス・ファリナ(セラーノ)、ジョー・パントリアーノ(エディ)など脇役に恵まれた楽しい映画でいつ見ても、枯れたコメディーセンスに感心します。

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 個人的にはエディ役のジョー・パントリアーノとエージェント・モーズリー役のヤフェット・コット―、伯爵役のチャールズ・グローディンが特に印象深く、子供の「悪い犯罪者には見えない」との質問にチャールズが「知能犯だ!」と答える場面には笑えました。

 デニーロに捕まって、ロスまで護送されている立場なのにレストラン経営の難しさについてアドバイスしたり、彼と対等に会話する様子がとてもイイ感じで楽しかったことを覚えています。そうです。僕はこの映画を見て、楽しかったからいつまでも覚えているのでしょう。

総合評価 78点

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