『ホテル・ムンバイ』(2019)たまたま観た作品でしたが、色々と考えさせてくれる良作品でした。

 決算に伴う残業が増えてきているため、平日にお休みを取ることになり、それならばと映画館まで映画を観に行こうかなあと思い、公開初日にファン待望の『ガールズ&パンツァー最終章第二話』をスマホ予約しました。

 便利な世の中になっていて、欲しい席があるかを確認してから当日分の予約ができますので、行ってから満席で見ることができないとか、欲しい席が無かったから止めたとかの無駄足になりにくい。

 上映開始はお昼が良かったのですが、あいにく初回上映自体が夕方からでした。さすがに1時間ちょっとのためにわざわざ映画館に行くのもなんですので、ちょうど良い時間に終了時間が収まる『ホテル・ムンバイ』の発券をロビーで済ませました。

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 中身をまるで知らないままに入場しましたが、R指定が付いているのでおそらく暴力描写なのでしょう。と思っていたところ、2008年にインドの金融都市ムンバイを舞台に駅、高級ホテルなど複数の場所で一斉に起こされた、イスラム系テロリストによるムンバイ同時多発テロを描いたハードな作品でした。

 冒頭のモンタージュで貧富の差の巨大さが理解できる仕組みになっていて、ゴミだらけの船着き場でボートを降りて、タクシーに乗って、最初の攻撃に慌てふためく宿泊客に混じって、館内になだれ込み、聳え立つタージマハル・ホテルの吹き抜けを眺めるときに犯人側が何に対して行動を起こしたのかという背景がほのめかされています。

 それだからといって、他者の生命を理不尽な暴力で奪って良い理由にはなりません。ホテルに立て籠もってからの行動を見ていても、どこか自分たちが場違いな場所にいることを理解している様子があり、エントランスホールの吹き抜けを見上げて、「ここは楽園か?」と呟いてみたり、シャンパンや高級料理に手を出すシーンなどではふざけ合っています。

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 先進国の市民が普通に使っている水洗便所すら見たことがなかったような貧しい田舎から少額の報酬に釣られて、結果的には騙されて連れて来られた少年たちが都合の良い鉄砲玉としてジハードに駆り出されています。

 こういう組織の常で作戦を立案するような幹部連中は自分たちは外国(パキスタン)の安全地帯にいるままで、携帯電話を使って、言いなりになる純粋な下っ端の実働部隊にアラーの名の下に過激な指示を出していきます。

 結果的には一連のテロ事件の死傷者は約500名で、その内の170名以上の人命が失われています。タージマハル・ホテルでは死者のうちの半分は従業員だったようです。自分だけ逃げればよいという感覚が大多数のそれだったならば、犠牲者はかなり少なかったでしょうが、使命感が強いホテルマンという職業を選んだ人々だったので、このような多くの犠牲者を生んだのかもしれません。

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 劇中では普通に仕事に励んでいた従業員やバカンスを楽しみにして来ただろう外国人たちが次々とイスラム・テロリストに殺害されていく様子が描かれます。当日の予定や仕事の割り振りが結果的に命拾いに繋がったり、命を落としたります。

 比較的手薄な所から逃げようとしても、運悪くテロリストと鉢合わせして、銃殺されたりする一方で、スルスルと何事もなかったかのように逃げ切る人もいます。運は重要なのです。

 テロリストがフロントの女性スタッフに各部屋へ電話をさせて、居ることを確認してから、だまし討ちにして皆殺しにしていくことに耐え切れずに拒否すると、すぐさまスタッフをも殺害します。女性にも容赦なく銃口を向け、発砲する残虐かつ非道なテロリストは問答無用にひたすらに死体を積み上げていきます。

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 お金になりそうな白人たちを人質に取ったり、必要なしと判断するとすぐに殺傷していく卑劣極まるテロリストたちには怒りが込み上げますが、一方で危機的な状況でも酒を食らったり、好き勝手に行動して、自分勝手な理屈をこねくり回して、スタッフたちを窮地に陥れる上から目線や個人主義が行き過ぎる白人にも吐き気がします。

 テロへの対応をどうするかというのは日本も他人事ではありません。凶悪な犯罪者に向かって、躊躇なく発砲できるマインドを持って、重要な警備任務や制圧任務に当たれるのかというのは前もって準備しておかねばなりません。

 監視カメラを多数配置するのも大切でしょうが、漁船で密入国しようとするであろう隣国のテロリストや空港などの水際で入国しにくくする体制作り、偽造パスポートをいかに見抜くかなども大切でしょう。

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 最近でも来る東京オリンピックや東北(おもに福島)産農産物について卑劣な嫌がらせを繰り返す輩が日本海の向こうにいますが、そんなに嫌ならば、ゴチャゴチャ言わずに来なければ良い。来なくても問題なく開催できますし、余計なトラブルの原因を抱えることもない。

 あちこちの会場で自分たちの主張を恥も外聞もなく、何も考えずに出来る輩にはビザの発給などする必要はないですし、そもそもどういう輩なのかをしっかりと時間をかけてチェックする体制を取るべきでしょう。また政治要件を持ち込む地域に関してはIOCもしっかりと永久追放を含む懲罰で臨むべきである。

 オリンピックや野球の国際大会など至る所で政治的な主張を振りかざす輩には国際競技に参加する資格と資質はそもそもないので遠慮無用で、IOCの強い意志を示して欲しい。

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 しっかりと対応せずに腫物を触るように扱えば扱うほどに調子に乗る輩には平和の祭典や世界各国が集まる場所はふさわしくはない。国丸ごと一発レッドで対応すべきでしょう。

 テロリストに追い詰められている状況で、大都市にいるにも関わらず、何時まで経っても警察や特殊部隊の応援が期待出来ずに困っている中、何とか宿泊客たちを守ろうとする料理長はじめホテルマンたちの使命感と奮闘を描く良作です。

 こういうシリアスな作品がヒットすることが映画文化の裾野を広げ、何が大切なのかを考えるキッカケになりますので、仕事の合間に時間を作って、劇場に観に行きましょう。

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総合評価 80点

ホテル・ムンバイ - フォルカー・ベルテルマン
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