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みんなの「黒澤明」ブログ

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『生きものの記録』(1955)原水爆よりも根深いのは老いと次世代に追い抜かれる恐怖では。
『生きものの記録』(1955)原水爆よりも根深いのは老いと次世代に追い抜かれる恐怖では。  黒澤明監督作品で今でも有名な作品と言えば、『七人の侍』『椿三十郎』『用心棒』『影武者』などの時代劇であったり、社会派作品でも『生きる』『天国と地獄』などであり、これらについて語られることが多いようです。 ...続きを見る

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2016/08/31 19:25
『悪い奴ほどよく眠る』(1960)異色の社会派作品で、黒澤プロ設立後の第一弾。
『悪い奴ほどよく眠る』(1960)異色の社会派作品で、黒澤プロ設立後の第一弾。  黒澤明監督作品に関して、10年越しでぼちぼちブログ記事をアップしていってはいるもののいまだに書けずに残っているのは『悪い奴ほどよく眠る』『どですかでん』『生き物の記録』『まあだだよ』の四本の現代劇です。 ...続きを見る

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2014/05/30 00:32
『赤ひげ』(1965)黒澤明、最後のモノクロ作品にして最高傑作。
『赤ひげ』(1965)黒澤明、最後のモノクロ作品にして最高傑作。  良い映画とはどんな映画だろうか。楽しい映画、興奮する映画、感動する映画、時間を忘れる映画、何度も見たくなる映画などなど数え上げれば切りがないほどに映画ファン各々でこだわりがあるのでどれが一番か決めるのはかなり難しい。 ...続きを見る

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2013/09/09 16:11
『どん底』(1957)社会の底辺で暮らす人々は虚無的で自堕落に落ち込み、朽ちて行く。
『どん底』(1957)社会の底辺で暮らす人々は虚無的で自堕落に落ち込み、朽ちて行く。  『どん底』はゴーリキーの有名な戯曲ですが、ぼくはなぜかこの原作ではなく、ジャン・ルノアールが手掛けた映画を思い出します。 ...続きを見る

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2013/08/24 20:35
『白痴』(1951)無残に切り刻まれた4時間半の大作。オリジナル版は松竹倉庫に眠る?
『白痴』(1951)無残に切り刻まれた4時間半の大作。オリジナル版は松竹倉庫に眠る?  携帯メールで文章を作ろうとして、普通にひらがなで“はくち”と入力しても、一回目にはこの映画のタイトルは変換候補に浮かんできませんでした。 ...続きを見る

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2013/03/30 23:07
『静かなる決闘』(1949)梅毒と独りで向き合う超人的な青年医師を演じる三船敏郎。
『静かなる決闘』(1949)梅毒と独りで向き合う超人的な青年医師を演じる三船敏郎。  たぶん黒澤明監督作品中でこれまでに自分が見た回数がもっとも少ないのがこの『静かなる決闘』です。主演が三船敏郎なのですが、他の作品とはかなり異質な印象を受けます。 ...続きを見る

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2013/03/07 20:09
『羅生門』(1950)永田社長は理解できなかったが、外国人によって理解された黒澤ブランド。
『羅生門』(1950)永田社長は理解できなかったが、外国人によって理解された黒澤ブランド。  黒澤明監督作品中、おそらくは『七人の侍』『生きる』とともに、半世紀以上に渡って、世界中の映画ファンによってあれやこれやとさんざん語り尽くされてきたであろう『羅生門』について、今さら何を書けば良いのやらと少々気が引けます。 ...続きを見る

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2013/01/30 00:37
『デルス・ウザーラ』(1975)さまざまなトラブルを乗り越えて放った起死回生の一撃。
『デルス・ウザーラ』(1975)さまざまなトラブルを乗り越えて放った起死回生の一撃。  この作品『デルス・ウザーラ』はかつてはビデオ化されていて、つい10年前までは普通にレンタルビデオ屋さんで借りることが出来ました。しかしながら、レンタルビデオ屋さんの在庫がVHSビデオからDVDに切り替わっていく過程で『デルス・ウザーラ』は店頭から消えていきました。 ...続きを見る

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2013/01/19 00:39
『生きる』(1952)黒澤映画というより日本映画の代表的な一本。年齢を重ねるごとにズシンと響く。
『生きる』(1952)黒澤映画というより日本映画の代表的な一本。年齢を重ねるごとにズシンと響く。  最初にこの映画を見たのはたしか13歳の中学生のときでした。その後、レンタルビデオを借りてきて、二十代までの若い頃に何度も見た『生きる』は確かに良い映画でしたが、どこか共感できない部分がありました。 ...続きを見る

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2013/01/13 15:53
『影武者』(1980)流行語にもなった影武者。勝新降板、カンヌ映画祭グランプリなど話題になりました。
『影武者』(1980)流行語にもなった影武者。勝新降板、カンヌ映画祭グランプリなど話題になりました。  黒澤明が生涯で監督した映画はデビュー作『姿三四郎』から遺作となった『まあだだよ』までで全三十作品あり、小学生の頃から黒澤映画ファンだったぼくは多くの作品をビデオで何度も繰り返し見てきました。 ...続きを見る

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2012/04/28 22:10
『乱』(1985)シェイクスピア四大悲劇のひとつ『リア王』を翻案した黒澤明、最後の時代劇。豪華絢爛!
『乱』(1985)シェイクスピア四大悲劇のひとつ『リア王』を翻案した黒澤明、最後の時代劇。豪華絢爛!  黒澤明監督の最後のモノクロ作品となった『赤ひげ』は武骨な立ち回りなどのいわゆる一般の方が黒澤映画に持つであろう男祭りの派手さはないものの、風景や人物の描写や構図でモノクロ映画の美しさの極致を堪能させてくれました。 ...続きを見る

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2012/04/22 01:21
『わが青春に悔なし』(1946)原節子の黒澤映画デビュー作品。強い女として描かれるのは初めてでは。
『わが青春に悔なし』(1946)原節子の黒澤映画デビュー作品。強い女として描かれるのは初めてでは。  昭和の名女優、原節子がその生涯で出演してきた映画に見る彼女はどれを見ても上品な女性という印象のものが多い。『新しい土』での清潔で初々しい彼女、日本映画最高の巨匠として知られる小津安二郎監督の傑作『東京物語』『晩春』などに出演していた彼女、女を描かせたら天下一品と呼ばれた成瀬巳喜男作品での彼女、稲垣浩監督の『日本誕生』に天照大神として出演した彼女はどの作品でも神々しいまでの雰囲気を出していました。 ...続きを見る

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2009/10/30 09:09
『蜘蛛巣城』(1957)水墨画のような映像美。黒澤映画史上もっともドロドロとした作品でもある。
『蜘蛛巣城』(1957)水墨画のような映像美。黒澤映画史上もっともドロドロとした作品でもある。  半世紀以上も前になる1957年に製作された『蜘蛛巣城』は黒澤明監督の撮ったモノクロ映画の傑作のひとつである。1950年に国内では永田雅一社長に解りづらいと不評だった『羅生門』がヴェネチア映画祭に出品されていて、黒澤監督は結果として誰も予想していなかったグランプリの栄誉を得た。 ...続きを見る

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2009/10/24 17:36
『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』(2008)黒澤リメイク第二弾。うーむ…
『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』(2008)黒澤リメイク第二弾。うーむ…  ここ数年、堰を切ったようにリメイク企画が進行しているのが黒澤明監督作品です。テレビドラマ化されたものには『生きる』『天国と地獄』、そして映画化されたものには『椿三十郎』とこの『隠し砦の三悪人』があります。またアニメまで幅を広めると『七人の侍』も加えねばなりません。 ...続きを見る

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2009/02/06 01:40
『椿三十郎』(2007)黒澤映画最大のキャラクター、椿三十郎を復活させたのは吉か凶か?
『椿三十郎』(2007)黒澤映画最大のキャラクター、椿三十郎を復活させたのは吉か凶か? 総合評価 74点 ...続きを見る

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2007/12/08 21:56
『銀嶺の果て』(1947)黒澤明脚本にして、三船敏郎の記念すべき銀幕デビュー作品。
 黒澤明監督の脚本『山小屋の三悪人』をもとにして製作され、公開時にタイトルを改めて『銀嶺の果て』として公開された谷口千吉監督、三船敏郎主演による隠れた名作です。この作品で銀幕デビューを飾った三船敏郎の他を圧倒する個性は眩いばかりである。ギラギラした目と身体の魅力はこの作品でも発散されている。 ...続きを見る

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2006/12/15 21:11
『隠し砦の三悪人』(1958)一作で燃え尽きた、上原美佐の一世一代の大仕事。
『隠し砦の三悪人』(1958)一作で燃え尽きた、上原美佐の一世一代の大仕事。  『隠し砦の三悪人』は黒澤明監督の手がけた作品の中でも、映画ファンには根強い人気を誇る作品ですが、黒澤フリークの間ではそれほど評価の高い作品ではありません。なぜなのでしょう。個人的には好きな作品でして、年一回は必ず見るのですが、その都度新しい発見があります。 ...続きを見る

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2006/06/14 19:19
黒澤明版シナリオ『暴走機関車』(1966)挫折した、男だけが登場する武骨な作品。
 とうとう映画化されることなく挫折してしまい、黒澤明監督のスランプ時代の幕開けとなってしまった忌まわしい企画、それがこの『暴走機関車』です。1985年になって、突然コンチャロフスキー監督によって、映画化され、ようやく日の目を見ました。 ...続きを見る

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2006/03/24 16:59
『八月の狂詩曲』(1991)果たして、これは駄作なのだろうか?そんなことはない。
  日本映画界、最後の巨匠、黒澤明監督の1991年の公開作品にして、初上映された時に、欧米の記者達に散々叩かれた後に、日本公開されたためか、「右へならえ」とばかりに、国内でも相当叩かれてしまった不幸な作品でもあります。もう一本だけでも、観客が望むような時代物を作る時間と機会、そして体力があれば、汚名挽回が出来ていたかもしれないと思うと、ファンとしては口惜しい限りです。 ...続きを見る

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2006/03/03 23:30
『椿三十郎』(1962) 『用心棒』の続編という枠を打ち破って、真のヒーローとなった三十郎。
 黒澤明監督の1962年制作作品です。キャラクターの名前からも明らかな通り、大ヒット作『用心棒』の続編作品です。『用心棒』は、その後イタリアでも『荒野の用心棒』として、黒澤サイドの許可も無く丸ごとコピーされました。そのコピーが世界的な大ヒットとなった、といういわくつきの作品である『用心棒』の続編が、この『椿三十郎』です。 ...続きを見る

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2006/01/13 19:52
『用心棒』(1961) スーパーヒーロー三十郎誕生。それまでの時代劇を根底から覆した革命的作品。
『用心棒』(1961) スーパーヒーロー三十郎誕生。それまでの時代劇を根底から覆した革命的作品。  黒澤明監督、1961年製作作品であり、スーパー・ヒーロー「三十郎」という黒澤作品の中でも一二を争う人気キャラクターを生み出した作品でもあります。一般的に「チョンマゲ」をしていて日本刀が出てくると、すぐにその作品は時代劇というレッテルを貼られて、ある意味で現実味がなくとも許されてしまうという甘えの構造がまかり通る安易なものになります。ただそれはあくまでも一般論であって、黒澤作品には全く当てはまらないことです。 ...続きを見る

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2006/01/12 01:15
『七人の侍』(1952) 歴代日本映画最高の活劇作品にして、黒澤時代劇の最高峰。ネタバレあり。
 黒澤明監督の1952年に公開された代表作です。制作費は通常の6倍(当時、時代劇一本の制作費の平均は二千万円強)、そして製作そのものに一年近くかかるという、当時としては異例尽くめの作品でした。全てを語りつくすことはとうてい不可能な映画であり、映画に必要な全ての要素が詰め込まれている奇跡の作品です。 ...続きを見る

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2006/01/06 18:24
『荒木又右ヱ門 決闘鍵屋の辻』(1952) 黒澤明監督の脚本による『七人の侍』のテストパターン。
 森一生監督による1952年製作の作品ではありますが、スタッフ、キャストともに黒澤組が大勢参加して、黒澤明監督が脚本を書き上げた知る人ぞ知る時代劇の名作です。ほとんど知られていないのがとても口惜しい作品であり、のちの『七人の侍』や『蜘蛛巣城』への布石もしくは予行練習としても意味を持ってきます。 ...続きを見る

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2006/01/02 23:05
『夢』(1990) 夢というモチーフを借りた、黒澤明監督の私小説的作品。ネタバレあり。
『夢』(1990) 夢というモチーフを借りた、黒澤明監督の私小説的作品。ネタバレあり。  オムニバス形式というよりも、自らの見た「夢」をモチーフにして短編八作品を自身の歴史として紡いでいった作品集であり、後期の黒澤監督らしい審美的な映像美で満たされた作品に仕上がっています。ただ単に八本の短編を羅列しただけではなく、自身の幼少期の思い出から青壮年期の葛藤、そして老境での達観までを描いています。 ...続きを見る

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2005/12/30 22:59
『天国と地獄』(1963)黒澤明監督、現代劇の最高傑作にして完璧な作品。ネタバレあり。
 黒澤明監督の、というよりも歴代の日本映画の中でもジャンルを問わず、これぞ最高傑作と呼ぶに相応しい見事な出来栄えであり、彼の現代劇の中でも一二を争う素晴らしい作品です。昭和三十年代という時代に、警察の科学捜査と、知能犯かつ愉快犯との攻防という今でも通用するテーマを扱っていたことは斬新であるのみでなく、彼の持つ幅広い興味の対象と先見の明に驚かされます。 ...続きを見る

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2005/12/30 10:07
『醜聞』(1950)テーマが優れているにもかかわらず、何か違和感のある作品。ネタバレあり。
 黒澤明監督の1950年の作品ですが、本来の職場である東宝の労働争議のために、他社で撮らざるを得ず、大映や松竹で製作された作品のうちのひとつであり、これは松竹で撮られたものです。 ...続きを見る

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2005/12/26 02:08
『雨あがる』(2000)後期・黒澤明監督作品を支えた小泉尭史監督のデビュー作品。ネタバレあり。
 2000年製作の小泉尭史監督デビュー作品。黒澤監督の残した遺稿から映画化された作品であり、黒澤監督が持っていた映像作りのエッセンスをそこかしこに見ることができます。とても美しい作品ではありますが、もっと小泉監督の個性を見てみたいという不満も感じる一本です。 ...続きを見る

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2005/12/24 00:04
『酔いどれ天使』(1948) 黒澤明と三船敏郎。ついに2人が巡り合った記念すべき作品。ネタバレあり。
 黒澤明監督がようやく彼の「主演」俳優に巡り会うことのできた記念碑的な作品です。この作品の主役はあくまでも志村喬ですが、実質の主役は間違いなく三船敏郎です。彼の圧倒的な存在感を得て、ようやく黒澤作品の完成形を見ることになります。 ...続きを見る

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2005/12/23 00:12
『野良犬』(1949) いわゆる刑事物の先駆けとなった、黒澤明監督の現代劇の傑作。ネタバレあり。
 オープニングの、狂犬病のような荒々しい息を吐く「犬」のアップ映像が、強烈なインパクトを持っていて、すぐさま映画世界に引き込まれていきます。映画では観客を集中させるために、出だしの5分間が最も肝心なので、このオープニングの映像は秀逸でした。 ...続きを見る

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2005/12/19 17:43
『素晴らしき日曜日』(1947)黒澤監督が小市民の一日を切り取った、隠れた佳作。ネタバレあり。
 黒澤明監督の撮った現代劇の中で、もっとも素敵な作品です。オープニングでの、シューベルトによる『楽興の時』は暗い気分をうきうきさせてくれます。同じシューベルトの作品である、クライマックス・シーンでの『未完成交響曲』ばかりがクローズ・アップされますが、個人的にはこの『楽興の時』がとても好きで、今でもその音楽を聴くためだけに、このDVDを見ることがあります。 ...続きを見る

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2005/12/16 01:08
『虎の尾を踏む男達』(1945)終戦間際に出来たのに、役人の嫌がらせで1952年に公開された作品。
 またもミュージカルの要素を持つ、1945年製作の黒澤明監督の4作目です。歌舞伎の『勧進帳』と能の『安宅』からの翻案物となるこの作品には、榎本健一(エノケンさん)の魅力が画面いっぱいに拡がっていて、シリアスな局面で緊張している義経一行との対比がとても面白い映画となりました。エノケンさんという狂言回し兼主役を得たこの作品は、後の黒澤作品の骨太のイメージが強い作品と比べると、義経の悲劇を扱いながらも、ユーモラスに、そして可愛らしく仕上がった秀作です。 ...続きを見る

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2005/12/05 19:36
『續 姿三四郎』(1945) 会社のために作らざるを得なかった続編作品。 ネタバレあり。
黒澤明監督、1945年の作品である『續 姿三四郎』は監督本人が自ら望んで撮った作品ではなく、会社の要請にしたがって作られた映画です。使えるフィルムの量にまで制限があったとされる戦争当時の映画界においては、映画を撮れるだけでも幸運でした。乗り気でなかったものほど、その作家のセンスが反対に浮かび上がるものです。好きなことだけやっていられる映画作家は当時も現在もほとんど皆無でしょう。いわゆるプログラム・ピクチャーのような作品で、自分の個性をどう出せるのか。今回の黒澤監督に課された試練は、この一点でし... ...続きを見る

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2005/11/25 01:53
『一番美しく』(1944)激戦の1944年、黒澤監督の第二作はミュージカルだった! ネタバレあり
 黒澤明監督、1944年の作品にして唯一の国策映画。太平洋戦争期間中の最も激しく、出口の見えない情勢の下で製作されました。「撃ちてし止まぬ」のスローガンがオープニングから出てくるだけでも特異な状況を理解できることでしょう。尋常ではない状況の中で撮影されたこの作品の後、黒澤監督は主演の矢口陽子さんと御結婚されました。また黒澤監督としては珍しい女性が主人公の作品でもあります。(他に女性が主演を務める作品としては『わが人生に悔なし』、『八月の狂詩曲』があります。) ...続きを見る

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2005/11/21 23:21
『ヒストリー・スルー・ザ・レンズ トラ・トラ・トラ!』 四面楚歌だった黒澤明監督 ネタバレあり 
 2001年製作のドキュメンタリー作品であり、『トラ・トラ・トラ!』についてのフォックス側の見解で綴られている興味深い作品です。黒澤監督が東宝で、最後のモノクロ作品にして、持てる映画製作技術の全てを総動員した『赤ひげ』(1965)の撮影後、彼のフィルモグラフィーは1970年の『どですかでん』まで待たなくてはいけません。 ...続きを見る

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2005/11/15 21:09
『姿三四郎』(1943) 20世紀を代表する巨匠、黒澤明監督のデビュー作 ネタバレあり。
 1943年という太平洋戦争の真っ只中に作られた、黒澤明監督の記念すべきデビュー作にして、理屈抜きに楽しめる素晴らしい作品。戦時中という言論統制が強い時代の中でも大衆が見たかった映画をデビュー作から作り上げた黒澤監督の苦心と才能。 ...続きを見る

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2005/11/04 20:38

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