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zoom RSS 『孤狼の血』(2018)過激な描写があるがオーソドックスな演出!

<<   作成日時 : 2018/05/16 15:24   >>

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 公開前からの予告編が映画館で流れていたころ、「警察じゃけえ、何をやってもええんじゃ〜!!」との役所広司の強烈なセリフが強く気になっていた『孤狼の血』を観に来ています。

 最近では近所の岡山から出たお笑い芸人である千鳥によって、「くせが強いんじゃあ」などの突っ込みがあるので笑いそうになりましたが、劇中でのシーンでは局部に真珠を埋め込んだヤクザの幹部をえぐり取る場面で語られるので凄味があります。

 イオンモールの中にある映画館のため、全館開館は午前10時なのですが、営業前に上映が始まることも多く、今日も9:40からでしたので、だだっ広い要塞みたいな施設の端っこに位置する営業時間外入り口で待っていました。

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 同じ目的と思しきオジサンがにこやかに僕が並んでいる所の横にやってきましたので、しばらく談笑していました。僕らが待っているのを知ってか知らずか、9時前に自動ドアが解除され、三階にある映画館までエレベーターで昇って行くと、本日はレディースデイのようで、オバちゃんたちがたくさん増えてきました。

 まあ、映画好きでしょうから、最低限のマナーさえ守ってくれたら良い。ただ化粧品、とりわけファンデーションの塗り過ぎと香水の臭いが重なると、有毒なガスのような臭気を発する。

 これは若い子たちのシーブリーズも一緒で、単体だとイイ感じの香りでもあっちこっちから違う香りがして混じると吐きそうになります。出来ればみんな香り付きはやめて、無香料にして欲しい。

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 そんなこんなで上映が始まるとさすがのR15なので性的だったり、暴力が激しい過激なシーンが連発されてきて、香りも気にならなくなってきます。ストーリーの舞台はヤクザ映画と言えば、大阪と並びよく出てくる広島です。両方ともお好み焼きの聖地です。

 広島に行ったときはあちらが地元の先輩に誘われて、あちらのスタイルで楽しく食べましたし、大阪に出かけた時は大阪のスタイルを楽しみます。お互いに罵り合うのはばかげていますし、じゃれているだけなので何気に楽しい。

 関東の友人と話したときには「どっちも一緒じゃん!」「違いはないよ」と言われたので、「納豆みたいな腐った豆ばっか食ってると舌がアホになって、味が分からんだけやろ」と言い返しました。

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 それはさておき、大好きな映画の一つでもある『仁義なき戦い』の衝撃は強く、未だに『実録 私設銀座警察』と『仁義なき戦い』以上の同ジャンル作品に出会っていない。

 作品の構成は昭和四十年代後半に勃発した広島での暴力団抗争とその十数年後となる昭和最後の年が舞台です。

 説明シーンが白黒の写真とナレーション(二又一成。『めぞん一刻』の五代さん)で語られ、かつての『仁義なき戦い』を彷彿とさせる。これが何気に嬉しいのはぼくが年齢を重ねたからだろう。

 ヤクザ映画というジャンル映画ということもあり、過激な描写が次々に出てきますが、普段からホラー映画やタランティーノで鍛えられているせいか、それほどキツイとは思わない。

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 まあ、そうは言っても、もちろん地上波放送は無理でしょう。映像はオーソドックスに撮られており、奇をてらうような無駄なカメラワークの誇示がなく、実録物的なリアルな展開に好感が持てます。

 ヤクザと癒着しているので内偵を進めてくれと監察官ら上層部の指示で悪徳警官役の役所広司の部下に付いた松坂桃李が強引な捜査手法に憤りと疑問を抱えながらも、徐々に魅せられていく感じが良い。

 役所の真意、つまり彼は癒着しているのではなく、手懐けることでカタギの生活を守ろうとしていたことに気付くのはヤクザに彼が暗殺されてからです。

 また役所に容疑が係っていたかつての暴力団員殺害事件に関しても真犯人は当時身籠っていた真木よう子で、夫を幹部に殺害された彼女を庇ってのことだったのが明らかになると松坂の疑問も晴れる。

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 また監察官ら上層部が松坂桃李に身辺調査を命じていた理由が彼らの弱味を握っていた役所広司を追い落とすことによる保身のみが目的だったのを知るのも彼の死後です。

 クライマックスの襲撃を最後に持ってくるのは『ゴッドファーザー』を例に挙げる必要もないほどオーソドックスです。派手過ぎない襲撃がむしろリアルで恐ろしい。

 抗争の主役である石橋蓮司と江口洋介が直接対面するトイレでの襲撃は石橋にとっては大親分の最後の場としては恐ろしいほどみっともなく、用を足しながら首を刺されて、血を噴き出し、首を取られ、その首を小便器に捨てられる。

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 主演は役所広司、共演には松坂桃李、江口洋介、真木よう子、ピエール瀧、石橋蓮司らが固めていて、各々良い味を出し、作品に深みを与えています。

 ヤクザ映画だから見たくもないとか決め付けず、食わず嫌いをせずに楽しみましょう。まあ、養豚場がキーワードになる映画ですし、三度の拷問シーンで丸々と太ったブタの糞を喰わされる場面がのちのちの犯罪の証拠を示す重要な要素にもなります。

 表現は過激ですが、人間のしがらみや裏表などをしっかりと描いており、蠢く様子は一般社会とあまり変わりは無いように思えます。

総合評価 80点


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