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zoom RSS 『インパルス!暴走する脳』(1984)白い汚染物質によって住民が狂いだす!青姦シーンも!

<<   作成日時 : 2016/11/12 18:51   >>

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 つい先日の日曜日に用事で出掛ける際、電車に乗るために駅に向かっていると空から爆音が響いてきました。見上げると小型の自衛隊のものかと思われる戦闘機(?)の編隊が何度も行き交っていました。

 かなりのスピードでしたので、「おやっ!?とうとう中国空軍が無謀にも攻めてきたか、北のデブが血迷って核ミサイルを発射したのか!?」と思いました。周りの人たちもみな不安そうに小春日和の秋空を注視していました。

 駅で放送しているテレビのニュースでは何も言っていないし、注意警報的なニュースも携帯に届かないのでモヤモヤしながら、知人に会うとすぐに先ほど目撃した飛行機のスクランブル発信のような様子を話しました。

 すると知り合いが言うには「今日、奈良にはブルー・インパルスがデモ飛行にくるから、マニアが多いらしいよ。」と教えてくれました。

 たしかに人が多く集まれる平城京跡地には普段の日曜日の10倍以上の人々が朱雀門まわりにたむろしていましたが、たくさんいたのはそのためのようです。交互に行き交うブルー・インパルスの飛行機を見て、単純に上手いなあと感心していましたが、プロの中のプロなので納得しました。

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 天気が良くて、みなニコニコしながら帰宅したことでしょう。そう言えば、かなり前のビデオ時代に見た映画のタイトルに『インパルス!暴走する脳』というのがあり、ワゴンセールの投げ売りで買った記憶があったので、久しぶりに再生してみました。

 見ていると『クレイジーズ』みたいな感じかなあと思いながら、画面を眺めていると知らぬ間に作品に没頭していきました。

 現在の若いファンがこれを見たならば、恐らく出てくる感想は「かったるい!」「平坦で退屈だ!」などの否定的なものかもしれません。しかしながら、ぼくは親しく生活してきた地元の知り合いや家族や恋人が少しずつ、少しずつ狂っていく様子を不安げに見守るヒロインを描くにはこれくらいのテンポで全体を進めていくほうがリアルに思えます。

 突然、朝に目覚めたら、牛乳(汚染物質入り!)を飲めない自分以外の周りの人たちが狂っている状況は不自然ですし、食物から汚染物質を身体に取り込んでいくにしても個体差があるので徐々に蝕まれていくのが正しい。

 最近の作品では5分に1回くらいの刺激的なシーンを入れるか、騙しの音楽や思わせ振りなカットを入れていかないと視聴者が興味を失い、集中できないとでも言いたげなくらい、ムダな見せ場を散りばめようとするが、やればやるほど非現実的な構成となり、作り物感しかなくなってしまう。

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 元々映画は作り物であり、より観客を作品に引き込むためにさまざまな見せ場を用意しながら作品に集中させるべき娯楽であることは解ります。一応この作品にも色々とそれなりの見せ場を入れていますが、かなり地味です。

 そのなかでも衝撃的なのはメグ・ティリーとティム・マシスンの着衣のままの立ちバックや抱きかかえての性交シーンでしょうか。まあ、夜遅く、人里離れた田舎の家の軒先で恋人が盛り上がってしまえば、やることは一つでしょうし、特に驚くべきことではないでしょう。

 ただ、あまりにも過剰な演出を見せられると、見る側は醒めていってしまいます。ほとんどの人生では大きなパニックは数年に一度あれば多い方でしょう。作り込みが過ぎる映画のように5分に1度の刺激は期待してはいけない。

上映時間は90分程度なので、そう長い作品ではない。話の筋は地震の影響で軍関連施設から漏れ出した化学物質が地元住民を狂わせていく様子を描いていきます。汚染物質は分かったが、それに対応するはずの軍隊は青酸化合物を空中散布して、軍のミスの隠蔽のために住民を皆殺しにする。しかも900人以上が死亡する異常な状況に対し、軍と公共組織は“突然死”とのみ発表し、隠蔽してしまう。

 のんびりした田舎町が徐々におかしくなっていくのは悲しい。しかも最後は自分たちを守るはずの軍隊が住民を全滅させる。救いのない映画です。

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 話は変わりますが、アメリカ大統領選が行われ、冷静さよりもイラつきや深く考えない感情が重要な結果をもたらすことがかの地でも証明されました。ちょっと前にイギリスで起こったことがここでも起きたようです。怒りや不平等感は理性を上回る。

 まさかトランプが大統領になるなんて思いませんでした。たとえヒラリーが嫌いでもイギリスと違って、最後は理性が勝つだろうと思っていました。ただヒラリーや支援者が放つエリート臭に我慢できなかったのでしょうが、トランプも大金持ちです。

 ビジネスマンなので、案外利益と損得で冷静に動きそうですが、日本も防衛面では半独立を求められそうです。いざとなれば、中国が攻めてきた際には同盟国防衛を実行するでしょうが、尖閣などの地域紛争くらいであれば、自国で解決せよという姿勢を示してくるでしょうし、戦後ずっと守られてきたわが国の国防体制がやっと“おむつ”が取れる状態に整うまでは放っておかれるかもしれない。

 世界の覇者だったアメリカも短期的に衰退に向かいそうですが、国内問題を最初の四年で解決する目途が立てば、復興してくるのではないか。経済のダイナミズムがあり、不法入国でない通常の移民もアメリカになじんで活躍すれば、案外早期に復活してくるでしょう。

 それまでの間、とばっちりを受けるのは日本や同盟国で、中国による侵略やアメリカ企業とグルになった日本の製薬会社や保険業界とともに医療費負担が限界だと声高に叫び、実はよく出来ている医療制度や年金制度を改悪し、破壊しようとするでしょう。

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 だったら、我々の将来の安心を食い物にしようとする巨大企業の株主になり、奴らから配当を巻き上げて、資金循環させたり、株主訴訟を起こして大金をせしめるという手段も検討しなければいけない時代になるかもしれない。

 まあ、もし年金や医療制度に手を入れて、国民負担を増やせば、年寄りは自分たちに都合が良いのであれば、共産党でも投票するに違いない。それは自民党の望むところではないでしょう。

 大騒ぎしているマスコミを冷ややかに見つめる為替市場や株式市場はどういう反応をするのだろうか。しばらくはダウ平均と欧州市場の様子、明日の日経平均先物を眺めてから寝ましょう。当面は株式市場は上昇していますが、就任後の演説次第では激しく上下に揺れるかもしれません。

総合評価 70点


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
奈良で11月6日と言へば、春日大社の式年遷宮です。
これに関する記念式典の一環で飛行されたのでしょうかね。
今回の作品、バタリアン感のデジャビュですね。
原発映画「シルクウッド」も似たようなテイストの映画としても良さそうに思いました。
米国の大統領、むしろ賢人の例が少ないようにも思います。その辺の実感が、米国映画には時々表現されているような気がします。
トランプ家は実業家一家なので、家族そろって政権に参画するようですよ。政権運営は企業と違って何が成功と言える条件なのか、そこが難しいですよね。
カンチョクトこと管直人のように、原発まで来て現場を怒鳴りつけ正しい手段を妨げ事故の責任もとらないような奴でなければ、あとは皆で何とか出来るから、それはそれで良し、となるのでは。
きやらはん
2016/11/12 19:21
こんばんは!

 しかしまあ、アメリカまで感情が支配する時代になったのですね。驚きました。ただ決まったものは仕方ないので、どう対応していくかにシフトしなければいけませんね。

>カン
 最低最悪の首相(ハトもか。)でしたが、民主党に入れたのは国民ですから、僕らにも責任はあります。あいつに関しては無責任すぎて話になりませんし、まだあいつを国会議員にしている民主(なんか名前変わってましたが、どうでもいいです!)のバカさ加減にもあきれます。

 アメリカでも、いまになって、反トランプ・デモなんか起こしていますが、全く無意味ですよ。行かなかったから、真剣に考えなかったからトランプが勝ったのですから、イギリス人の再投票要求と同じく、ナンセンスだと思います。

>皆で
そうですね。新たなる希望がそのなかにいると良いですね。ではまた!
用心棒
2016/11/12 21:50

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