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zoom RSS 『フライング・ハイ』(1980)全編映画ギャグ満載のパロディだが、さすがにネタが古いか?

<<   作成日時 : 2016/09/13 22:33   >>

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 昨晩、日課にしているウォーキングをしていると電話が鳴り、誰からか確かめてみると新人時代に仕事を教えた後輩の女の子からでした。彼女の大学の先輩の娘とも仲が良く、ちょこちょこご飯を食べに行っています。

 違う部署に後輩が異動になってから、かれこれ六年経ち、久しぶりだったので何かあったのかなと思いながら電話に出ると悩みごとではなく、今度の10月に結婚が決まったので、結婚式に出てほしいとの御招待でした。

 まずはお祝いの挨拶をして、思い出話をひとしきりしたあと、何気に彼女の先輩も来るんだったら隣の席にしてねと話すと「いえ。○○さんとは特に親しくはないので呼んでません。」とのことでした。

 一瞬で「これは触れない方が良いのかな。」と察し、「式前にエステ通いしないとね!」などと他の話題に切り替えてその場をしのぎました。人間関係ではたまにこういうことがあります。AさんとBさんがいて、自分とAさんは仲が良く、自分とBさんも仲が良いが、AさんとBさんの仲は険悪というケースです。

 両方とも仲が良いのにどちらかと話しているときにはもう片方の娘の話題には触れられませんし、両方から同じ日に誘われると仕方なく両方とも断る感じです。このパターンの人間関係がなぜ出来てしまうのかは不明ですが、余計なことは言わず、余計なことはしないほうが無難だろうと判断しています。

 付き合いの長いベテランのオバチャン社員にこういうときは踏み込まない方が無難だと思ったから、何も言わなかったと伝えたところ、この後輩をよく知っているオバチャンは「それで正解。余計なことは言わない方が良いよ。」と答えてくれました。

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 人間関係って、本当に難しいですね。それと式が10月中旬ということもあり、礼服はちゃんとまだ入るかなと恐る恐る袖を通してみると見事にパツンパツンで肩は張るし、ズボンは太ももからパンパンでした。

 これではお辞儀するとボタンが跳びそうですし、座ったり立ったりを繰り返すと、オシリが破れそうなくらいヤバイ状態でした。新婦側の会社関係の知り合いなので、彼女に恥はかかせられません。

 そのためにぼくの選択肢は来月までに五キロダイエットするか、新しく新調するかの二択です。前者の成功の可能性は非常に低く、後者を選びます。

 礼服代に五万、交通費その他に二万、御祝儀に三万で合計10万円を出費することが明らかで今年度の日本のGDPに僅かながら貢献させていただきます。

 急な出費にトホホではありますが、御目出度い式でもありますので、今どきの結婚式に参列してみるのも勉強だと思っています。まあ、ここ10年くらいは地味婚で近親者のみとか、式もせずに入籍だけとか、内縁ですというのが多かった記憶があります。

 知り合いである新婦側はのんびりしたご家族で幼少期からお父さんが彼女にスターウォーズのビデオを見せ続け、無理矢理に親子二代のマニアにしてしまった楽しい親子です。

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 小さい頃には家の庭に咲いている花の蜜が美味しかったらしく、すべての花の蜜を吸ってしまったために二年ほど家に花が咲かなかったそうです。たぶん新郎側が立派な式を挙げたい家柄なのかなあとか思っています。

 そんなこんなで今回取り上げるのは何にしようとDVD棚をガサゴソ探り、御目出度い映画は何か無いかとやっていると『吸血鬼ゴケミドロ』『どですかでん』『回転』など真逆の方向性の作品ばかりに目が行ってしまい、困りました。

 ここは結婚とかハッピーとか幸せとか普段あまり見ることのないタイトルで探すしかない。なんだったら、TSUTAYAさんまで探しに行こうか。明るいのだったら、メグ・ライアンやキャメロン・ディアズらのラブコメでも見ようか。

 あらためて自宅のライブラリーを眺め、愛とか恋とか、結婚とかでタイトルを探していくと『愛の嵐』…、うーむ違う。『愛欲のえじき』…、違う。オードリー・ヘップバーンが出ているヤツとかで手を打とうか。でも古いしなあ。

 かつて、尊敬する淀川先生は「すべての映画は恋愛映画です。」とおっしゃっていましたが、先生が見ていた名画と比べ、ぼくが見てきたのはホラー、特撮、サスペンス、戦争モノ、アクション、前衛映画、シュール・レアリズム、SF、黒澤明、アニメ、バイオレンスにスプラッター。見事にすべてがTPOに合っていません。

 まあ、彼女の趣味はSFとアニメ、特撮なので、いつも通りでいいやと思い、結局今回選んだのは映画ギャグ満載のコメディ『フライング・ハイ』です。主演はロバート・ヘイズ、ヒロインにジュリー・ハガティ、共演者にロイド・ブリッジスやレスリー・ニールセン、自動操縦士オットーが“INTRODUCE”で出ています。

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 キャストで残念なのがジョージ・ケネディの不在です。このころの脇役俳優としてケネディは絶好調でしたので、ロイド・ブリッジスの機長役に彼を起用出来ていたら、ただ出ているだけでセルフ・パロディにもなるので笑いの深みが増していたのではないか。

 おそらく契約の問題か、スケジュール問題のために出演できなかったのだろうとは思いますが、ぜひ見たかった俳優の一人でした。

 昔のバスケットボールスターのカリーム・アブドゥル=ジャバーも出演していますが、映画ファンにとっての彼は『死亡遊戯』でブルース・リーと壮絶な戦いを繰り広げる巨人空手家というイメージでしょう。今回は食中毒になってしまう副操縦士を演じています。

 パロディに使われているのは『ジョーズ』『サタデー・ナイト・フィーバー』『大陸横断超特急』『地上より永遠に』『エアポート’75』 などで西部劇やミュージカルも入っているようですが、詳しくは分かりません。

 当時はパニック映画が大流行りでしたので、それらを笑い飛ばすという使命も帯びています。ドロドロした人間関係はパニックものの定番で、空港スタッフの会話や主人公とヒロインの上手く行かなかった関係を再構築していく部分に現れています。

 まともな演技をしている人たちもいて、エキセントリックな人間を演じている人もいて、訳が分からなくなっていますが、そういった混沌も楽しい。

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 アメリカの昔のテレビドラマネタもあちこちに仕込まれていますが、そこも今となっては分からない。ただでさえ、古いのにテレビネタまでカバーできないので、僕ら世代以上に最近の若いファンには伝わらないのだろうなあと思いながらクスクス笑いしながら見ていました。

 映画ネタよりも人種差別、障害者差別、薬物ネタ、そして永遠の鉄板である下ネタが最初から最後まで散りばめられており、お下劣としか言いようがないのだが、たまにこういうのを見ると楽しくなります。

 人種差別ネタで面白いのは乗客の黒人同士が“英語”でしゃべっているのに“英語”で字幕が出ている所です。理解しにくいスラングは英語ではないというブラックな笑いに嬉しくなりますし、こういうのが許されるのはアメリカらしいなあとも思います。

 黒人の顔はみんな同じだという偏見もネタにしていて、子供が黒人副操縦士に向かい、バスケの選手だろとしつこくからかうと最後は脅かしながら子供を黙らせるという力に訴えようとする会話にも笑えます。

 宗教ネタもあちこちにあり、寄付ばかり求めるキリスト教系の若者(まずお前が働け!)やハレ・クリシュナの信者(つまり異教徒。)にもお構いなしに金をくれと迫り、同じ人に何度も声をかけるので最後には殴られてしまうのも楽しい。

 宗教ネタは日本人はなじみが薄いですが、海外コメディではよく出てきます。飛行機が墜落しそうになり、機内はパニックになりますが、ここぞとばかり異教徒同士で首を絞め合ったりする様子は対立の根強さを表しているようです。

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 病気の子供を慰める際にギターで乗客の頭をボコボコにしながら子供に近づき、いざ『サウンド・オブ・ミュージック』みたいに歌い出すと自分がノッてしまい、医療用チューブをギターで引きちぎってしまったりと大事なのだが笑ってしまう。

 病気ネタではパニック障害と思われる女性の治療として殴って黙らせるという処置があったり、シャム双生児をからかうシーンを覚えていましたのでDVD化される際にカットされているかどうか注目していましたが、きっちりと入っていたので驚きました。

 製作者側がニヤニヤしながら「これの元ネタ、知っている?」というのと実際に映画のワンシーンなどを普通のカップルがやってみると二枚目じゃないので間抜けにしか見えないよねというのがさらに楽しい。

 そして何といっても思い出深いのがダッチワイフのような風船式自動操縦士でしょう。風船なのでじきにしぼんでしまうが、ヒロインのスチュワーデス(ジュリー・ハガティ)が股間についている細いチューブ(爆)に口で息を吹き込むと徐々に大きくなっていき、操縦を始める。

 この膨らませる時の副操縦士くんオットーの演技が最高で、膨らまされていくときに首がガクッとなったり、アレに反応しているような動きをするのが最高です。助演男優賞はクールな彼に決定です。

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総合評価 80点

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