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zoom RSS 『X−MEN フューチャー&パスト』(2014)シリーズ累計7作目。マーヴェル・ワールド全開!

<<   作成日時 : 2014/06/06 23:31   >>

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 本日、友人と二人で『X-MEN フューチャー&パスト』を観に行きました。シリーズとしては7作目(ウルヴァリン・シリーズも含む。)であり、固定ファンならば、少々のことには目を瞑る準備はできているはずです。

 日本地図が変だった『ウルヴァリン:SAMURAI』を見ても、「まあ、ええがな!」で済ませるのが大人の映画ファンの態度だろう。で今回は未来に行ったり、過去に戻ったりと忙しい。

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 しかも前回『ウルヴァリン:SAMURAI』のエンディングで明らかだったように、プロフェッサーとマグニートーが復活しているようです。アメコミに限らず、アニメでは生き返りはオッケーなので違和感はない。

 予告編を見る限りではタイム・トラベルものになるようでしたので、一抹の不安があるものの過去キャラクターの幼少時代も描かれるのだろうなあというベタな演出を予想しつつ、スクリーンに向かいました。

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 出演はヒュー・ジャックマン(ウルヴァリン)、ジェームズ・マカヴォイ(チャールズ)、マイケル・ファスベンダー(マグニートー)、ジェニファー・ローレンス(ミスティーク)、ハル・ベリー(ストーム)、エレン・ペイジ(シャドウキャット)、イアン・マッケラン(マグニートーじいちゃん)。

 おじいちゃんはまだいて、パトリック・スチュワート(プロフェッサーじいちゃん)も忘れてはいけません。その他には戦争の大きな要因となるピーター・ディンクレイジ(科学者ボリバー・トラスク)の役柄はかなりこのエピソードでは重要です。

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 ニコラス・ホルト(ハンク)、ショーン・アシュモア(アイスマン)、そしてブライアン・コックス(ストライカー 今後の伏線になりそうな予感もしますが、どうなることやら。)とまさにシリーズのオール・スター・キャストです。

 ずっと見てきたファンにはかなり嬉しい。裏返すと見ていない人にはちょっと辛いかもしれない。ブリンク役でファン・ビンビンも出ています。結構目立っています。

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 特に印象深いのはエヴァン・ピータースが演じたクイック・シルバーとファン・ビンビンが演じたテレポーテーション能力を持つブリンクでしょう。彼らなしでは成り立たないほどの活躍をしています。

 笑えるのはクイック・シルバーで初登場シーンでは一人で卓球していたり、ペンタゴン襲撃では瞬きするより短い時間で警備員すべてを制圧し(オフザケシーンが満載!)、銃弾の向きもヒョイヒョイと変えてしまう。『マトリックス』を思い出すような既視感が何とも言えません。

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 今回の監督は久々のブライアン・シンガーですので、脚本的にも期待できましたが、少々強引ではありますし、あちこちにどうなのかなあという展開もあります。

 主要ミュータント各々の哀しさや戦う理由が語られていますので、多数のキャラクターが出てくる割には個人的には分かりやすくまとめられているように思えました。

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 現実世界の歴史とミュータントを絡めていくX−MEN’s歴史観が今回も楽しく、ベトナム戦争の講和会議であるパリでは姿を隠して、こそこそ生きていたミュータントたちが暴れ回るシーンが描かれます。

 このとき凄味を感じたのがミュータントたちの圧倒的な強さを前面に押し出すのではなく、ミスティークは負傷し(マグニートーに攻撃される。)、ハンクはビーストとなり、同じくマグニートーにより磔にされてしまう負のシーンの多さでした。まさに見世物として晒される。

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 このシリーズのテーマの根幹である人種差別の根深さとその解決法の模索というメッセージが今回も息づいていて、基本を忘れていない姿勢に好感が持てます。

 プロフェッサーが平和を願う意志(理想主義の穏健派)、マグニートーが戦い続けようとする意志(現実主義の過激派)、ミスティークが浮いてしまう理由(両者に望まれるために苦悩が続く。)、不死身であるが故に駒として重要な役割を負わされ続けるウルヴァリンのジレンマはシリーズのファンにはおなじみでしょう。

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 荒唐無稽な設定がいくつかあり、そのなかでも出色なのがジョン・F・ケネディ元大統領に関するエピソードです。なんと彼を暗殺したのはマグニートー(イアン・マッケランではなく、マイケル・ファスベンダー)であり、彼だからこそ一発の弾丸が信じられない軌道を通り抜け、大統領を仕留めたという話が出てきます。

 さらにペンタゴンの地下100階で監禁拘束されていたマグニートーが脱獄後になぜJFKを殺害したのかと聞かれ、自分はやっていないと返答するシーンがあり、彼が殺していない理由として挙げているのが、「彼(JFK)もミュータントだったのだ。」というひっくり返りそうな事実が示されます。これには「おおっ!」と嬉しくなりました。

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 シーン構成で秀逸なのが地獄の番人センチネル(ターミネーターの未来世界での姿にそっくり。)が出現する二つの場面(過去と未来。)での登場の仕方にあります。オープニングでの圧倒的な強さこそが殺人兵器の存在理由であり、破壊されなければいけない理由となります。

 多くの能力者が束になって掛かっても敵わない圧倒的な実力差があってこそ、後半にどうやって太刀打ちしていくのかという興味がわいてきます。ただ残念なのは結局はこの力の差は埋められる類のものではない。

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 『ターミネーター2』と同じく、人類の存続を脅かす原因となる人物(ピーター・ディンクレイジ)を暗殺して、人類対ミュータントの戦争の銃爪となるミスティークを止めようという消極的な解決策を選ぶ点だろうか。

 未来からセンチネル計画を防ぐためにウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)を現在に送ってきたプロフェッサーとマグニートーは昏睡状態にあるウルヴァリンを守りながら、センチネル大部隊の目を攪乱させて避難先のアジトに籠もるが、場所を突き止められて総攻撃を受ける。

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 ストーム(ハル・ベリー)をはじめ、ウルヴァリン守備隊が彼が過去を変えるまでなんとか守りきろうとするものの、一人二人と討ち死にしていき、マグニートー(マッケラン)も倒れ、ついにプロフェッサーもセンチネルの攻撃により絶命する刹那までが未来の様子として描かれる。

 良いなあと思うのは瀕死の状態となったマグニートーとプロフェッサーが死に際のまさに絶体絶命の場面で、二度目の和解(一回目は劇中で示されます。)をしたときにすべてを悟ってうっすらと笑顔を浮かべるシーンです。

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 この一連の場面構成では、現在のセンチネル台頭のきっかけとなる戦闘と未来の絶望的な攻防がクロス・カッティングで描かれる。この二つの場面では同じような設定、構図が採用されていて、興味深く見ておりました。

 ミュータントを迫害し続け、変身能力を持つミスティークを捕えて実験に使おうとする科学者たち(小人の悪の科学者)と全面戦争を起こそうとするマグニートーはセンチネルのプロトタイプ八体に仕掛けを施し、自分が操れるようにプログラムする。

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 彼はワシントン近くのスタジアム(もしかして、シェア・スタジアム?)のスタンド部分を地響きとともに持ち上げて、巨大な建造物を運び、えいとばかりに落下させて、ホワイトハウスを隔離してしまう。

 大統領をはじめとするスタッフは非常用の核シェルターに逃げ込むが、金属を意のままに操れる彼は核シェルターごと地上に持ち上げ、扉も簡単に破ってしまう。

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 科学者の言うことを聞かなくなり、マグニートーの指示に従うセンチネルたちは本来のターゲットであるミュータントではなく、一般庶民を攻撃していったが、彼の邪魔をしようとしたプロフェッサー、ハンク、ウルヴァリンに目標を変えさせる。

 彼ら三人の攻撃力を奪ったマグニートーはテレビカメラの前で、ミュータントたちを扇動する演説をし、人類への宣戦布告をする。大統領の護衛に化けていたミスティークはプロフェッサーの説得に応じ、本来の姿で大統領を守り、マグニートーを鎮圧する。

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 この瞬間、ミュータントと人類が果てしない殺戮を繰り返す未来を変えることに成功し、すべてがリセットされる。つまり、過去に送られたウルヴァリン以外の者は誰一人何があったかすら覚えていない未来が進行している。

 つまりタイム・パラドックスものだということです。新しい社会では普通にプロフェッサーの学校が運営されていて、スコットやストーム、ハンク、そしてジーンが何事もなかったかのようにウルヴァリンを迎える。

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 ただし、これで終わりというわけではなく、平和に進行していくように見えるが、ウルヴァリンを川底から引き上げたストライカーの目は新たな悪だくみを仕掛けるべく、準備していくように見受けられますが、よく目を見ると黄色いのでミスティークが変身している状態だと分かります。その後、エンディングを迎えても終わらないのがX-MEN。

 根気強くエンディングのスタッフ・ロールを見ていると7分くらい経ってから、急に古代エジプトと思われるシーンに続いていく。そこでは神として君臨しているファラオが超能力で巨大な岩石を動かし、ピラミッドを建造しています。その顔は女性っぽく見えますが、実は男です。

 エジプトの民は「エン・サバ・ヌール!」と連呼しますが、彼こそが最強のミュータントであるアポカリプスで、今回彼を演じたのはブレンダン・ペダーです。彼の後ろにいる4人組は4人の騎士です。まあ、黙示録の四騎士ということでしたら、ヴァレンティノ主演で映画になっていますので、宗教的ですね。

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 今回でシリーズは終了するのか、それともいくつかの謎のカットを膨らませて新たなシリーズを続行していくのだろうか。

 もやもやしているファンもいるでしょうが、2016年公開予定で『X-MEN:アポカリプス』が制作されるそうです。個人的にはたとえ仕上がってくる作品群が傑作ではなかったとしても、僕は楽しみに観に行きます。

 ゴジラがまた復活すると聞き、駄目出しばかりする人もいるでしょうが、ぼくはたとえ素晴らしい作品ではなかったとしても、ゴジラやX−MENの新作が映画館で見ることが出来る未来が楽しい。

 総合評価 85点



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「X-MEN:フューチャー&パスト」大作映画として満足、でも反則技が気になる
「X-MEN:フューチャー&パスト」★★★★ ヒュー・ジャックマン、ジェームズ・マカヴォイ、 マイケル・ファスベンダー、パトリック・スチュワート、 イアン・マッケラン、ハル・ベリー、 ジェニファー・ローレンス出演 ...続きを見る
soramove
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