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zoom RSS 『危険な事情』(1972)情事ではなく事情です。この業界につきものの“引っかけ”について。

<<   作成日時 : 2014/01/12 20:27   >>

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 本日、以前から知人に頼んでいたビデオテープを借りて、ガチャッと再生したのは『危険な事情』です。「おやっ!?」と思われた方もいるでしょうし、そもそも何も感じない方もいるでしょう。

 1980年代後半、たいそうな話題になっていた映画に『危険な情事』という大ヒット作品がありました。もちろん、こんなA級映画ではなく、あくまでも『危険な事情』なのです。

 このビデオ業界はブロック・バスターもしくはメガ・ヒット作品が公開されたり、ビデオ発売されたりするとオリジナル・タイトルなどを全く無視して似たような邦題をでっち上げて、よく確認せずに間違えてレンタルしてしまう犠牲者狙いのC級ソフトをすぐ横に並べます。

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 詐欺ではないのでしょうが、やり方はセコい。ぼくは物好きなのでついつい借りもしないのに裏パッケージの説明をじっくりと読んでしまう。

 大昔のレンタルビデオ屋さんが乱立していた頃ならともかく、TSUTAYAが圧倒的に勝ち抜いた今でもあい変わらず、こういう商法は続いています。ジュラシックなんちゃら、パイレーツなんちゃら、ゾンビなんちゃら、エイリアンなんちゃらを店頭で見た方も多いでしょう。

 個人的にはバッタもんや引っかけ販売のタイトルを見ると思わず笑ってしまいますが、洒落が分からない人は大真面目に抗議したりするのだろうか。

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 この間、近くのTSUTAYAに行くと、20代半ばのネエチャンがDVDに傷がついていて再生できなかったけどどうしてくれるんだ的なクレームを入れていました。

 前もって電話を入れておけば、すぐに代わりの商品、もしくは無料チケットをくれるのにギャーギャーわめき続けるネエチャンはかなりエキサイトしていて、周りの人たちの冷たい視線にも気づいていません。

 そもそもレンタルなのですから、ソフトを乱雑に扱う者がいることを想定すべきですし、研磨をしても再生できないソフトもままあります。ごちゃごちゃ言うなら、自分で買えば良いのです。

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 またDVDはビデオと違って相性があり、再生機器自体がかなり繊細で、ぼくの持っているDVDプレーヤーやデッキでも再生できるものと出来ないものもたまにあります。そのためなかなかデッキ類は捨てられません。

 パチもんに話を戻します。映画はもともと興行からスタートしている娯楽なのですから、誇大広告も楽しむ余裕が欲しい。

 食品偽装が問題になっていますが、商品単価が異常に安い場合は何らかの理由があるわけですから、某一流ホテルのように格安材料を故意に偽って高く設定するのは悪質ですが、安いものを安く売っている場合には騙される方にも問題があるのではないか。

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 モノには適正価格、または相場価格があるので格安などはリスクを受け入れた上で購入する必要がある。ヤフオクでもそうですが、格安のオークションにはそれぞれ原因があることが多い。

 落札後から取引終了までに10日以上かかるとか、地銀口座のみしか受け付けないとか支払いに関しての制約で安いオークションがあります。

 また取引実績を増やすために1円からスタートするものもあります。ジャケットや添付などが欠損や破損していたり、色褪せや落書きしているものもあります。

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 転売目的ならばある程度は美品を購入しておく必要があるのでしょうが、ただただ純粋に作品が見たい場合はケースなしでもリスクを受け入れて落札することもあります。

 三年くらい前には亡くなった忌野清志郎が昔組んでいたRCサクセションがリリースした大昔のカセット・テープ『YEAHHHHH!』を落札しました。

 10年ぶり位でカセット・デッキを使いましたが、まだ通常に動作したのでラッキーでした。ドルビーBとかを久しぶりに触りましたので隔世の感があります。

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 かなり脱線しましたが、今回取り上げた『危険な事情』はパチもん天国イタリア製作で、本家『危険な情事』のようなサスペンス系メロドラマではなく、悪魔がらみのオカルト・サスペンスなのです。しかも製作年度は1972年。

 つまり、そもそも『危険な情事』とは何の関係もあるわけがない。オリジナルタイトルは『THE DEVIL'S LOVER』ですから、悪魔の恋人という意味なんでしょうか。なおさら『危険な情事』とのつながりはない。

 三人の若い女性が古城に泊まり、そのお城での一夜の悪夢という体裁をとっています。お色気シーン満載で、いかにもイタリア映画らしい俗物根性が染みついています。一人の女性の悪夢と目覚めた後、あっという間にエンディングに持って行く様は見た者が「なんだ?夢落ちか?」とガッカリする暇もないままになんとなく終わってしまいます。劇中、夢落ちが短い上映時間中に数回訪れるので、だんだん「なんだこりゃ?」となってくる。

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 最後の方のセリフで“エルガの事情”というとってつけたようなセリフがあるにはあります。それでも、どこに危険な事情があるのかさっぱり分からず、あまりにも適当なタイトルの付け方のせいで本来の作品が持つテイストを楽しめなくしている。

 なんでも直訳しろとは言いませんが、せめて当たらずとも遠からず程度にしてもらわないと数年を経た後に何気なくそのソフトを手に取った人は訳が分からなくなるでしょう。そういえば『肉欲のオーディション』や『序曲 13日の金曜日』も酷いなあ。

 前者はエロではなくホラー映画の秀作ですし、当然のことながら、後者は自分なりのやり方でキャンプを楽しむジェイソン氏とは親戚ではなく、まったくの赤の他人のお話です。両方とも出来は良いので、物好きなホラー映画ファンのかたはヤフオクに参戦してください。

総合評価 50点


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