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zoom RSS 『テルマエ・ロマエ』(2012)平たい顔族のお風呂文化はローマを凌駕する?

<<   作成日時 : 2012/06/03 01:32   >>

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 映画館で見た予告編が面白かったために公開前から興味があったこの作品。なんとか時間を遣り繰りして、ようやく本日になって観ることが出来ました。

 ここ数年は貧乏暇なしの傾向が続き、なかなか観に行く機会も減ってきていたので、数ヵ月ぶりの映画館での鑑賞です。

 一番後ろに席を取り、のんびりゆったり観ようと思っていたところ、オバハンの大群がやってきて、近くの席でベラベラやかましく喋り出したので、大いに不安を感じました。

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 それでも本編が始まるとオバハンも無駄口を叩かなくなったので、ホッとしながらスクリーンに向かえました。百分以上ある本編の構成は前半がコメディ・タッチ全開でかなり楽しめる。

 それが後半になるとシリアスなお話しに変わってくる。物語が進むにつれ、タイム・パラドックスを交えたSF歴史劇的色彩を帯びてくるので、違うストーリーの二分構成にも思えるほどです。

 単なる漫画チックなコメディには収まらないのですが、後半はやや間延びした感がある。上映時間の109分を最後まで楽しく未来世界でのカルチャーショックや国民性のギャップで押し通しても良かったのかなとも思います。

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 ローマ人が現代日本にタイム・トラベルしてきた各場面での驚きぶりはしごくもっともです。お風呂文化に特化した部分のみに阿部寛が驚くことに奇異な感覚を持つかも知れませんが、そもそも映画ってそういうもので、作者が描きたいように描けば良いので、話の粗探しばかりするのは不毛であり、楽しんでいるとは言いがたい。

 評論は評論家に任せておけば良いので、ご都合主義とか分かりきったことをとやかく言わずに(すべての物語性のあるお話しはご都合主義なのだから。)、ぼくらはスクリーンに展開されるフィルムを楽しめば良い。

 主人公であるローマ人は日本でも有数の濃い顔の男、阿部寛が演じます。今回の作品には他にも市川正親や沢村一輝など選りすぐりの濃い俳優が出てくるので、そこも見所のひとつで、違和感なく彼らの芝居を見るのは珍しい体験かもしれない。

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 イタリアの有名な撮影所チネチッタで撮影された古代ローマのシーンでイタリア人の群衆に混じっていても、彼らは違和感がない。阿部寛が現代日本にタイム・スリップしてくる場面はすべて水のある所ばかりで、しかもほぼ全裸です。お風呂以外の文明は確かに存在するが、描きたいのはお風呂なので、ごちゃごちゃ言うのは野暮ったい。

 洒落を楽しめない余裕のない人にはなりたくはない。現代文明には当然お風呂以外も多々ありますが、これはお風呂のお話なのだから、これで問題ない。

 ルシウス役の阿部寛の好演もあり、爆笑の連続で館内の温度もかなり暖まっていました。なかなか最近は皆が笑える映画が少なくなってきているので、『ロボジー』以来、久々に楽しく見ていられました。

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 はじめて接する異国情緒と文化がアジアの片隅にいる平たい顔族の二千年後の文明だったら、さぞ驚くことでしょう。フルーツ牛乳(果実と牛乳を混ぜ、地下室で保存して、ローマで再現。)、風呂桶(うろ覚えのカタカナでケロリンと刻印!じっさいはコロリクか?)、シャワー(ソーセージの要領で腸菅を使い、ホースを再現!)、シャンプー・ハット(老人用に帽子で再現!)をしたイタリア人のおじいちゃんはなんだか可笑しい。

 ジャグジー(奴隷が地下室で奮闘して再現!)、荷物入れのかご、ウォシュレット(地下室で奴隷がポンプを動かし、噴水口を造り再現!阿部寛が最初にウォシュレット体験をするときのうめき声に爆笑。)、アロマ・キャンドル(これは発想力さえあればできる!)がお風呂のそばに配置された豪華絢爛な皇帝の個室はなんだか六本木ヒルズにありそうです。

 温泉の効用を学習(ローマ帝国遠征軍の士気高揚と病気治療のために、インスタントの蒸し風呂と薬泉、温泉卵を提供!)など全編に日本文化をローマ文化に融合させていき、パックス・ロマーナに貢献させるという荒唐無稽なアイデアの数々で観客をグイグイ引き込んでいく手腕はなかなかのものです。

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 途中で上戸彩がローマ帝国へ阿部寛とともにタイム・スリップする下りがある。設定では阿部寛は古代ローマ人、上戸彩は日本人という設定だが、ラテン語を学んだ上戸彩と古代ローマ人との会話シーンになると画面右上にバイリンガル(2か国語放送、二羽のヒヨコがピーチクやっているやつ!)のサインが表示されるので、笑いと辻褄を合わせに来ます。

 音楽も素晴らしく、ヴェルディの『アイーダ』『リゴレット』、プッチーニの『蝶蝶夫人』『ドン・カルロ』などをふんだんに使い、直談判したプリシド・ドミンゴの音源を数多く借り受けることに成功しているので、コメディなのになんだか格調も高い。

 お風呂を愛する気持ちを大きく打ち出してきているのも、お風呂大好きな僕の心に大きく響きます。これを見たあとにはテルマエ(大衆浴場)へと急ぐ気持ちが抑えられず、近所のスーパー銭湯に走り、露天風呂、サウナ風呂、ジャグジー、電気風呂、深層水風呂、竹の葉風呂、マッサージとテルマエ・ジャポネに三時間かけて堪能する僕でした。

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 いい湯だな…。極楽!

 いやなことがあっても、お風呂に入っているときは一番ホッとするなあ。衣食住の全般において、不便なことも受け入れて、足るを知るのが幸せなのかもしれません…。

 80年代前半までの昔は家にクーラーなんかなかったし、ハーゲンダッツのアイスクリームもなくて、チューチューするやつで満足でした。家でノーカットの映画を楽しめるのだから、不満は言うまい。

 家でお風呂が入れるだけで幸せだなあと思えるようになった人は増えているのではないか。嫌なニュースばかりがひっきりに耳に入ってきますが、暗くならずに生きていくのが大人でしょう。さあ、今日もひとっ風呂浴びよう!

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 ババンババンバンバン〜♪

 あたま洗えよ〜♪

 ババンババンバンバン〜♪
 
 宿題しろよ〜♪

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 ババンババンバンバン〜♪
 
 歯ぁ磨けよ〜♪

 ババンババンバンバン〜♪

 また来週〜♪


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総合評価 65点


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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
 映画『テルマエ・ロマエ』『ノルウェイの森』のロケ地、伊豆の大滝温泉天城荘でございます。
 昨年(2011年)9月の台風被害復旧が捗らず余儀なく休館をいただきながら、再開に備えを進めてまいりました。おかげさまで、大勢の皆さまからの応援とご協力によりこのゴールデンウィークに再開でき連休期間は満室でした。年末年始・河津桜祭りを跨いで随分長いことお待たせしてしまったことをお詫び申し上げますとともに、リピーター様を中心に多くの皆さまにまたおもてなしをさせていただけるようになりましたこと本当に感謝でございます。
 今後もこれまで以上に個性に磨きをかけて、一人でも多くの皆さまの健康と幸福のお役に立ちたいと存じます。
 これからも『テルマエ・ロマエ』『ノルウェイの森』ともども伊豆の大滝温泉天城荘、湯の国ニッポン、何卒宜しくお願いします。
 皆様の益々のご健勝をお祈り申し上げます。
 「“湯の国ニッポン♪” ともに頑張ろう日本!」
大滝温泉天城荘
2012/06/04 10:03
 こんばんは。

去年は嫌なことばかりでしたが、少しずつでも明るくなればいいですね。

お風呂に浸かれば、嫌なこともとんでいきます。衣食住足りて、お風呂に入れればそれで十分でしょうし、贅沢する必要もないというか、もう飽きましたね。

素朴が一番!

ではまた!
用心棒
2012/06/04 22:33
用心棒 様へ

コメントありがとうございます。
自然と素の自分と会話できるおすすめの時空が、ここにはあります。
素朴が一番! に 「大賛成♪」です。
大滝温泉天城荘
2012/06/05 12:17
 こんばんは。

仕事終わりはもちろん、お休みの日のお昼に入るお風呂も格別です。

旅行に行けば、ついつい露天を探してしまいます(笑)あの開放感は他では味わえません。

いつかまた伊豆に行くときがあれば、よろしくお願いします!
用心棒
2012/06/05 23:52
用心棒 様へ

コメントありがとうございます。
こちらこそ、伊豆を宜しくです♪
まずは「たまには温泉でも」から、
ともに頑張ろう“湯の国ニッポン♪”
大滝温泉天城荘
2012/06/09 11:33
 こんにちは。

>たまにも温泉でも
そうですね!身も心もリフレッシュしたいですね!

ではまた!
用心棒
2012/06/11 10:54
用心棒さん,今晩は。
本作はレンタルBlu-rayソフトにて鑑賞致しました。
人気マンガが原作のようですが古代ローマ帝国の大衆浴場設計技師を主人公にしたお話なんてよく思いついたものだと感心します。古代ローマ帝国といえば男らしい英雄が戦うイメージがあるものですから。
本作のいいところは登場人物がみんなイイ人ばっかりだということ。コイツ,いやァな奴だな,なんて人が出てこないんですよね。ローマ皇帝もいい人で,ローマに反乱を起こすような民族を戦いで押さえつけるというやり方ではなく,素敵なローマの文化を広めることで諸国の民族との間に敵意のない関係を持てるようにしたいと思っているという,人間味のある人でした。
そういえば観終わってから気がついたのですが“お風呂”を題材にした作品のわりに女優さんの色っぽいシーンがなかったようです。本作のよい印象はこういったところにもあるのかもしれないですネ。
snowman
2013/04/08 00:04

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『テルマエ・ロマエ』(2012)平たい顔族のお風呂文化はローマを凌駕する? 良い映画を褒める会。/BIGLOBEウェブリブログ
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