良い映画を褒める会。

アクセスカウンタ

zoom RSS 『レッド・ツェッペリン 狂熱のライヴ』(1976)ロック・ファンならば一度は見てよ!見たら分かるさ!

<<   作成日時 : 2011/10/31 23:40   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 2

 イギリスが生んだ伝説のバンド、レッド・ツェッペリンのライヴ・アルバム『レッド・ツェッペリン 永遠の詩(狂熱のライヴ)』をはじめて聴いたのは中学生の頃でした。

 地元の大きなレコード屋さんに置いてあった、このアルバムは二枚組で四千円近くと学生にとっては高価な品物であり、新品を買うのは難しく、かといって友達に借りるのではなく、自分のものとして欲しかったぼくは中古レコード屋さん巡りをして、この二枚組を手に入れました。

画像


 当時の音楽雑誌ミュージック・ライフか、レコードのライナー・ノーツを読んでいてだったかは覚えていませんが、じつはこのアルバムがサントラ盤であり、映画も存在していることを知りました。

 映画『レッド・ツェッペリン 狂熱のライヴ』を最初に見たのは数年後のレンタル・ビデオで、高校に入ってからでしたので、個人的にはこのタイトルに関してはライヴ盤レコードの印象が強かった。映画は“狂熱のライヴ”になっているが、レコードに愛着があるぼくには“永遠の詩”のほうがしっくりとくる。

画像


 公式作品では『Communication Breakdown』などのミュージック・クリップを除いて唯一といえる、動くレッド・ツェッペリンを見られるのはこれだけでした。ただしこの映画をじっと見ていると、ジミー・ペイジのギター・ソロのシーンなどで出ている音と触れているフレットとストロークの動きがどうも合っていないような気もします。

 まあ、そういった細かいことをごちゃごちゃ言わずに、心を解放して、ZEP唯一の映像教典をじっくりと堪能していた方が良いのでしょう。ライヴ・シーンだけで十分だと思うのですが、訳の分からないショート・ドラマがあちこちに挿入されているのが難点です。

画像


 ライヴ会場であるMSG周辺での警官や警備員とのいざこざ、興奮しきってトラブルを起こしたファンを強制退去させるシーン、海賊版ポスターを売るチンピラ、メンバーを待ち受けるフォトグラファー、山師の巨漢マネージャーのピーター・グラントのギャラ持ち逃げへの対応、空港への移動などあまり見ることの出来ないシーンもたくさん収録されているのもファンとしては楽しい。

 ぼくは中学生時代からビートルズが大好きで、多くのレコードを買い漁りましたが、レッド・ツェッペリンも同様で、ZEPのレコード盤『T』『U』『V』『W』『プレゼンス』を長いこと聴いていて、『ROCK AND ROLL』『MOBY DICK』『BLACK DOG』『STAIRWAY TO HEAVEN』『WHOLE LOTTA LOVE』の印象が特に強かったため、ビデオで最初に見たときに、ロバート・プラントの声があまりにも弱々しかったのにガッカリしました。

画像


 ただそれよりも、この映画での最大の不満は『移民の歌』が収録されていないことです。ぼくら世代のファンならば、もちろんZEPが好きで、この曲に出会った方も多いでしょうが、プロレス・ファンでもあったぼくは超獣・ブルーザー・ブロディの入場テーマだったこのナンバーの迫力に魅力を感じました。

 特にブロディが全日から新日に戦場を移した最初の登場シーンで、このナンバーの頭にベートーベンの『運命』の「ジャジャジャジャーン!」が足されて、そのあとにジミー・ペイジのギターがイントロを奏でるミックスを聴いたときにはかなり興奮したのを覚えています。

画像


 プロレス会場にもよく行っていましたが、ブロディとハンセン、タイガー・ジェット・シンとブッチャー、そして前田日明はメチャメチャ怖くて、触りに行くものの逃げ帰るということを繰り返していました。藤波や長州にはしょっちゅう触りに行きましたし、馬場さんと猪木さんとは握手もしてもらいました。今となっては良い思い出です。 

 話を戻します。バンドのツー・トップのうち、ロバート・プラントはオープニングでパッとしませんでした。それとは反対に脇役にしか見られていなかったジョン・ポール・ジョーンズのブンブン唸るベースとジョン・ボンゾ・ボーナムの叩き出す驚異的な存在感を持つドラムスに圧倒されていきました。

画像


 このリズム隊がいてこそ、はじめてZEPスタイルの音が出来上がるのだと思い知らされます。もちろんジミー・ペイジのギター・テクニックは冴え渡り、バイオリンの弓を使用する奏法に歓喜し、ダブル・ネックのギターを自在に操るさまに酔いしれ、テルミンを炸裂させる音楽への幅広い柔軟性に感心させられる。

 またオープニングではあまり良いところがなかったロバート・プラントも後半にはエンジンが掛かってきて、良い雰囲気になっていきます。ラストの『胸いっぱいの愛を』の最後の「Loooooove!」はさすがの迫力でした。


画像


 セット・リストは以下の通り。

1  Rock And Roll

 デジタル化されているのだが、どうもヴォーカルが弱すぎる。ロバート・プラントの声量が小さいような気がします。4枚目のアルバム『IV』に収録されています。反対にこのナンバーではジョン・ポール・ジョーンズとジョン・ボンゾ・ボーナムのリズム隊がバンドを引っ張っていたのがよく分かります。

2  Black Dog

 同じくロックの名盤『IV』に入っているグルーヴが心地よい最強ロック・ナンバーで個人的には好きな曲のベスト3に常に位置しています。

3  Since I've been Loving You

 メロディアスで美しいスローなナンバーでライブ中、興奮しきった観客をいったんクール・ダウンさせるにはとても最適なナンバーです。ライブ・テイクのため、かなり長く演奏されています。

画像


4  No Quarter

 三曲目から七曲目までは比較的緩やかなナンバーが続きます。そのうち『No Quarter』から『The Rain Song』までの3曲は1973年のMSGライヴ当時の最新アルバムだった『聖なる館』収録のナンバー群で詩的なメロディーはハード・ロックの範疇を超えていて、ZEPがさらなる高みに向かっていたことを示す。

5  The Song Remains The Same

 “永遠の詩”という邦題が付けられているナンバーで、ツェッペリンの特徴でもあるライヴでの異常なまでのソロ・パート(プログレの即興演奏みたい。)の長さを誇る。彼らの悪口を言う友人は「終わるまで何日かかるんだ?」と言って、怒っていました。ヤードバーズは好きなヤツでした。レコードのタイトルは“永遠の詩”だったので、映画タイトルよりもこっちの方が好きです。

画像


6  The Rain Song

 『聖なる館』からのナンバーで、一連の流れで演奏される3曲はクラシックのシンフォニーを聴くような感覚です。

7  Dazed and Confused

 記念すべき彼らのファースト・アルバムからの収録です。個人的にはファーストでは『Communication Breakdown』や『Goodtimes Badtimes』なども聴きたかった。

8  Stairway to Heaven

 彼らの代表的な楽曲で、1970年代のロックでも歴史的な価値のあるナンバーです。ロック・ファンでこれを知らないという人はいないでしょう。前半部のアコースティック・ギター、中盤から後半に唸ってくるエレキ・ギターとも心地よい。人によっては全部をアコースティック・ギターで聴きたかったという人もいますが、商業的には曲を盛り上げるためにもエレキ・ギターは必要だったと思います。ただしライブのなかでのアコギだけのプレーは大いに盛り上がるでしょう。

画像


9  Moby Dick 

 ライヴ・アルバムを聴いたときにもっとも衝撃的だったのはボンゾのドラム・ソロだけで10分間を持たせてしまったこのナンバーです。彼のドラムの威圧感は凄まじく、数万人も入っているマジソン・スクエア・ガーデンの観客を黙らせ、興奮させていく彼のプレーは必見ですし、じつは最大の見所はここなのではないかと思っています。

10 Heartbreaker

 むかしバンドをやっていた友人がこれのフレーズを彼らのバンドのセッションでやってみたところ、誰も反応できずにガッカリしたとぼやいていたのを思い出しました。大昔に買ったレコードにはこのナンバーは入っていなかったのではないか?

11 Whole Lotta Love

 邦題が『胸いっぱいの愛を』というロマンチックなタイトルで、なんか買うときに恥ずかしい気持ちでシングル盤を買い、レコード屋さんをあとにしてから、もうすでに30年近くが経ちます。

 ライヴ・シーンが終わってから、会場を後にするメンバー映像のバックで最後に再びスタジオ・テイクの『天国への階段』がかかります。最初の数分は映像がありますが、残りは暗転したまま最後のロバート・プラントの「And She’s Buying A Stairway to Heaven.」のヴォーカルで閉めるまで流れます。

画像


 ライヴは1973年でこのときはまだ1976年の『プレゼンス』は発売前でしたので仕方ないのですが、もっともお気に入りのナンバーの『アキレス最後の戦い』が聴けなかったのは残念です。このナンバーは構成、迫力、そして彼らの魅力がいっぱいに詰まっていて、今でもCD−Rに焼いたのを聴いています。

 彼ら以降のバンドはいまだに彼らの水準を超えていないように思えます。ロック界最強のユニットがレッド・ツェッペリンであり、誰が欠けてもZEPサウンドにはならない。その証拠にジョン・ボンゾ・ボーナムが不幸な事故で死去してからは残ったメンバーたちは抜け殻のようになってしまいました。ロバート・プラントはソロとしてのキャリアを築いていきましたが、ZEP時代の煌きはない。

 でも動いている彼を見るだけでも嬉しい気持ちがあるのも確かです。

 総合評価 75点


レッド・ツェッペリン 狂熱のライヴ [Blu-ray]
ワーナー・ホーム・ビデオ
2010-04-21

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by レッド・ツェッペリン 狂熱のライヴ [Blu-ray] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



永遠の詩(狂熱のライヴ)~最強盤
WARNER MUSIC JAPAN(WP)(M)
2007-11-21
レッド・ツェッペリン

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 永遠の詩(狂熱のライヴ)~最強盤 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



レッドツェッペリン ディーブイディー [DVD]
ワーナーミュージック・ジャパン
2006-09-06
レッド・ツェッペリン

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by レッドツェッペリン ディーブイディー [DVD] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
CDは持っているけど(もちろん「移民のうた」は入っているよ!)ライブ映像は観てないナァ。
娘がお腹にいる時に、悪阻で、胎教にいいといわれてもクラシックなんか聴いてたら余計に凹みそうで、こんなのばっかり聴いていた。だからかしら、お腹で免疫できたからか、娘はロック大好き。かたや一人目でしっかりクラシックで胎教した息子はクラシック寄り。
観る時間なかったら聴いてよ!聴けばわかるさ!ねっ(笑)
シュエット
2011/11/07 15:34
 こんばんは!
ロックで胎教はイイですね。好きな音楽を聴きまくるほうがリラックスできる気がします。もちろん、ふだんなかなか聴けないクラシックをじっくりと聴きこむのも妊婦さんには良い機会でしょうね。

結局、この記事を書いた後に前から気になっていた『レッド・ツェッペリンDVD』をアマゾンで買っちゃいました(笑)

『スクール・オブ・ロック』で「ツェッペリンもディープ・パープルも知らないって?学校では何を教えているんだ?」という台詞がありましたが、本当に良いものは聴いて欲しいと願っております!

ではまた!
用心棒
2011/11/07 17:58

コメントする help

ニックネーム
本 文
『レッド・ツェッペリン 狂熱のライヴ』(1976)ロック・ファンならば一度は見てよ!見たら分かるさ! 良い映画を褒める会。/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる