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zoom RSS 『ヤッターマン』(2009)深キョン、生瀬、ケンコバが最高!で… 主役は誰?

<<   作成日時 : 2009/10/12 21:07   >>

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 今から30年以上も前の土曜の夜にやっていたテレビ・アニメの大ヒット作品『ヤッターマン』がなんと実写で復活と聞いたときにははっきりいって無謀ではないかと思いました。あのギャグセンス、あのメカ群、そして何より誰がドロンジョ、ボヤッキー、トンズラーの三悪を演じられるのかが気になったのです。

 しかしそれは杞憂に終わりました。深田恭子がドロンジョを完璧に21世紀に蘇らせてくれました。アイドル女優ということもあり、露出シーンなどに制約が多かったのは仕方ありませんが、それでも出来うる限りのセクシーさをアピールし、かつてタツノコプロ作品を楽しんでいた僕らの世代でも十分に納得できるレベルにまでは達していました。

 ボンテージ・ルック、エロ可愛い(可愛らしすぎるのが玉に瑕。)、色白と新世紀型ドロンジョには昭和アニメの高飛車な気品、大人の女らしさ、そしてヒステリックさは残念ながらありませんでしたが、それでも立派なドロンジョでした。深キョンがどの程度オリジナルの『ヤッターマン』を見ているかは分かりませんが、製作者サイドはこの作品を愛しているということははっきりと分かります。ただちょっと声が小さいですね。

 「ブタもおだてりゃ、木に登る」「アラホラサッサ!ホイサッサ!」「全国の女子高生の皆さん!」「今週のビックリ・ドッキリ・メカ 発進!」「これがたったの10万円!(安っぽい通販みたい!)」「今世紀最大の!」「どーれ!おしおきダベ〜!」「やっておしまい!」などのなつかしのフレーズを聞いたときには思わずニヤニヤしてしまいました。また音楽も当時の曲を使っていて(まあ、当然アレンジは変わっていますが…)、そこらへんもポイントが高くなりました。

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 エピソードにもこだわりがありありで、映画のエピローグでの三方向に分かれる三悪の別離シーンも再現されていて、大昔の記憶が一気に蘇りました。このシーンでは三者が別れを惜しみながらも各々の道へと進んでいくのであるが、カメラが徐々に彼らから遠ざかり、空から見てみると、いずれまたひとつの道になっていて、彼らが再び会うようになっているのです。

 小さい頃に見たときにはただのギャグとして見ていたのですが、大人になって見ていると、それまでとは違う感覚で見ました。つまり苦楽をともにした者達には必ず再会のチャンスが訪れるのだ、という風にも取れるのです。失望と不安の旅立ちではあるのですが、楽しいことも待っているという素敵なエンディングだったことを改めて思い出しました。

 反対に全く記憶に残っていないのが主役であるはずのヤッターマンそのものなのです。三悪の引き立て役でしかないといえば言い過ぎかもしれませんが、どうにも彼らに魅力を感じないのです。オープニングの歌でヤッター・ワンの横にぶら下がっているシーン以外にはほとんど記憶に無い。ケンダマジ〜ック♪シビレステ〜ッキ♪です!

 今回の映画でも桜井翔と福田沙紀がヤッターマン役でしたが、案の定、アニメ同様に全く記憶に残っていません。本来の主役ヤッターマンは映画化されても、所詮は刺身のつまのようでした。製作者の意図もそこにあったかのように、ほとんどのシーンは三悪にスポットライトが当てられていたような気がしました。

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 往年のファンはもちろんそのほうが嬉しいですし、子どもを連れて観に行かねばならなかったお父さん層も深キョンが観れるなら喜んで観に行ったのではないでしょうか。次回作があるのかないのかは分かりませんが、もう一作くらいならば、十分に深キョンのドロンジョの魅力だけでも集客できるのではないだろうか。

 お話の筋やメカなどの科学設定についてはいい加減なことばかりで、神経質な人が観ると突っ込みどころ満載なのでしょうが、これはSFではなく、みんなで楽しむタツノコワールドなのですから、ゴチャゴチャ言わずにドロンジョ様を堪能しましょう。

 ヤッターマン1号への2号のやきもちが全編にフューチャーされ、ドロンジョや海江田博士の娘も巻き込んでの恋愛バトルも盛り込まれていきます。これは正直必要性を感じませんでしたが、ここでもフェチシズム全開で、ドロンジョへの仰角カット、少女の太ももを吸う桜井翔、深キョンの唇を奪う桜井翔など執拗なまでに変態チックな映像が続く。

 ここまでやるのならば、爆発したときに深キョンが裸で飛んでいくなど、アニメでは毎週挿入されるシーンも撮ってみたら楽しかったのではないかとも思いますが、一応は子供向けだからしょうがないでしょう。三池崇史監督が狙っているのも馬鹿馬鹿しさとフェチシズムだったように思えました。

 今回は確信犯的にフェチシズムネタを随所に挿入しているので、はっきりいって、これは子供向けに製作されたのではなく、明らかに大人向けだったのではないだろうか。この姿勢が素晴らしい。馬鹿馬鹿しさやHな感覚が入っていてこそのタツノコプロなので、こういったパンクロッカーのような意気込みは良しとしますね。

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 下ネタも昭和ギャグも満載で、あちこちにかつてのアニメを思い出すシーンが用意されています。ケンコバ・トンズラーの夢のシーンで、かれはあるレスラーと対戦するのですが、相手は異様に首が長く、しかものっぺらぼう。首の付け根には“YES”の文字が書かれている。そうです。タイガーマスク・ファンならば誰でも分かる覆面リーグ戦での「タイガーマスク対ミスターNO」の試合を再現しているのです。

 ケンコバ本人がプロレス・ファンであることも踏まえて見ているとさらに興味深いシーンと言えないこともない。成りきりぶりではドロンジョとボヤッキーがあまりにもそのまんまなので、若干彼が損をした気もしますが、それでも主役側に比べるとドロンボーも含めて、圧倒的に敵キャラに魅力がある。

 この手の映画によくあるが如く、カメオ出演でかつての声優さんたちが出ているシーンもあり、ニコニコします。たてかべ和也(トンズラー)、小原乃梨子(ドロンジョ)がおすし屋さんのシーンで出演し、声だけですが滝口順平(ドクロベー)も健在振りを示してくれています。

 ただ残念なのは八奈見乗児(ボヤッキー)と山本正之(タイムボカン・シリーズの歌といえばこの人しかない!嵐の歌なんて、ヤッターマンで聴きたくない!)、そして富山敬が出演していないことです。色々と事情があるのでしょうが、すべての問題をクリアして出演して欲しかった。

 新しく製作されたアニメ版『ヤッターマン』をはじめて見たときに歌のアレンジが最悪だったので、作曲者の山本正之は抗議の意味もあったのでしょうか。サントラに挿入歌が収録はされているので、はっきりとはいえませんが、どうもしっくりしませんでした。

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 山本正之といえば、タイムボカン・シリーズの歌で有名で、僕ら世代にとってのなつかしの名曲の数々を手がけました。個人的には『天才ドロンボー』や本人は歌っていないのですが、故・鈴木ヒロミツが歌っていた『ヤットデタマン・ブギウギ・レディ』が大好きでした。

よ〜るのおかずのは〜んばあぐう〜♪

やっとでた、でた、でたマ〜ン〜♪

 メカのデザインはどうもしっくりきませんでした。なんだか角ばっていて、タツノコプロっぽくないなあと思いながら見ていました。特撮で撮るには予算が無かったのでしょうか。暖かみが必要な作品であるのにCGを使用して、しかも画面全体が暗いのはどうも作品世界とは違和感がありました。

 『あしたのジョー』や『宇宙戦艦ヤマト』を見ていた男の子も、『キャンディキャンディ』や『魔法使いサリー』を見ていた女の子もみんな一緒に見ていたタイムボカン・シリーズが復活しただけでも嬉しいというのが本音ですね。

総合評価 60点




ヤッターマン “てんこ盛りDVD”
バップ
2009-09-25

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深田恭子
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つよしの日記
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こんばんは、願いごと⌒☆です o(〃^▽^〃)o今日、お風呂から出てから何気にテレビつけると劇場版ヤッターマンやってた。たしか去年の映画だと思ったけど、その時は『ど〜せしょ〜もないんでしょ』って思って興味もあまり沸いてこなかったなぁ。なのでテンションも低く見始めたけどヤッターマンごめんなさい(T▽T;)ヤッターマン [劇場版 ...続きを見る
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