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zoom RSS 『天使と悪魔』(2009)ロン・ハワードが再び仕掛けた、ラングドン物。素晴らしい出来栄えです!

<<   作成日時 : 2009/05/19 23:26   >>

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 今日はたまたま東大阪に行く用事があり、午前中にその用事を済ませてから、駅の近くで見つけたシネコン・スタイルの映画館に行くと、珍しくメンズ・デーというのに遭遇したため、通常よりも格安の料金になっていました。ちょっと得した気分になりました。

 いつも思うのですが、レディース・デーはたくさんあるのに、メンズ・デーってゆうのはほとんどないのは何故でしょう。どうせ男が女性の分も払うのだから、商売する側からすると、とくに作る必要もないということでしょうか。結婚すれば、ほとんどの男たちにはお小遣い制が導入されるわけですから、映画くらい安く観たいという人も多いのではないでしょうか。

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 それとも管理される側の男自体が、昔は好きだった映画とか読書とか音楽鑑賞などに払うお金よりも、パチンコやら呑み代の方を大事と思っている人の方が多いのだろうか。奥さん連中はどんどん文化的になっていくのに、亭主たちは新しい知識も刺激もなく、ただただ中途半端に消耗していく。

 それでは会話など望むべくもないでしょうし、厳しいようですが、奥さんに見放されても文句は言えない。片方が成長し続け、もう片方は日々の生活に追われ、子どものままで、学習しないのであれば、そもそも会話自体が成立しないのかもしれません。

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 それはさておき、今日、わざわざ見知らぬ土地で観に行ったのは数年前の話題作にして大ヒットした、カソリック教会と物議をかもした『ダヴィンチ・コード』の続編となる、ダン・ブラウン原作の『天使と悪魔』でした。前作のときは先に原作小説を読んでから、万全の状態で劇場に行きましたが、今回は原作モノ映画で、それを読まないで観に行くと、どれくらい理解できるのだろうという好奇心もあり、あえて全く予備知識を持たずに、いそいそと出掛けて行きました。

 結論から先にいうと、サスペンスに溢れ、とてもスピード感のあるスペクタクルな映画でした。これは劇場で観るべき映画としてお薦めできる作品に仕上がっています。前作は説明足らずなところも無きにしもあらずでしたが、今回はキリスト教への専門的な知識があまりなくとも、十分に楽しめる素晴らしい内容となっておりますので、安心して映画館に足を運んで下さい。

<以降ネタバレもありますので、観に行かれる予定の方はご注意ください。>

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 ローマ法王への薬品を用いた暗殺、秘密結社の挑戦、ガリレオ以来の科学とキリスト教の対立を見事にモチーフに使い、上質なサスペンス・アクションに纏め上げました。前回のようにラングドン教授(トム・ハンクス)はヨーロッパ芸術に囲まれた欧州の中心地であるローマで、敵を追い詰めるための謎解きに全力を尽くします。

 彼は今回は主に4人の枢機卿誘拐暗殺及び暗殺未遂事件を解決するために、スイス衛兵隊長(ステラン・ストルスガルト)や警部(ピエルフランチェスコ・ファビーノ)、そして今回のヒロインである科学者(アイェレット・ゾラー)らと揉めたり協力したり、疑心暗鬼になりながら捜査を進めます。

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 アイェレット・ゾラーを観たとき、はて?この顔以前に観たことあるなあと思いましたが、この女優さん、じつは『バンテージ・ポイント』に出ていました。このときはテロリストでしたが、今回は正反対の役どころでした。出来れば個人的にはチョイ役でもいいから、オドレイ・トトゥにも出演して欲しかった。

 さて、ラングドン教授が今回、謎解きの道具として使うのが風・土・水・火の四要素であり、これと符合するように4人の枢機卿が誘拐されていく。『セヴン』では七つの貪欲が使われましたが、ここではこの4要素でした。またガリレオ・ガリレイの第三の異端の書(本当にそれが存在するのかは知りません。)を効果的に使い、観る者を惹きつけていく。

 4人の枢機卿の殺し方に異常なこだわりがあり、空気・土・火・水にちなんだ殺し方を実践する。彼ら犠牲者の身体にそれぞれの要素の焼印を入れるなど、かなり猟奇的です。黒人の枢機卿は肺に穴を開けられる。つまり空気が吸えなくなる。土にまつわる殺し方をされる者は地下に埋められ、ねずみに体中を食い破られる。

 ある者は中世の魔女狩り時の公開死刑のように、高く吊り上げられ、生きたまま、業火の中で焼かれていく。最後に残った1人は広場の深い噴水の中に、バーベルの重りと共に沈められる。彼のみはトム・ハンクスが救出に成功する。最終的には、助けられたイタリア人のバッジオ枢機卿が新しい法王に選出されるので、まさに彼はラストマン・スタンディングでした。

 ただ不思議に思った、というか無理だろうと思ったのは結局のところ、最終的には黒幕(秘密結社イルミナティ)は存在せず、マクレガーが教会側を不安に陥れるための口実とした、マクガフィン的な小道具だったこと、そしてこんな壮大な計画を立てるには悪魔側の人数が少なすぎることでした。原題は『Angels&Demons』なのですが、悪魔側はマクレガーと殺し屋のみで、最終的にあとは天使側なのです。

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 もっとも作品中では各々の思惑が複雑に絡み合い、悪魔側の人数が多数のように思えますが、たった二人というのはさすがに無理があります。時間の制約上、仕方がないのですが、そこは不満でした。まあ、人間は状況次第ではどっちにでも転ぶということを言いたかったのかもしれません。

 また作品中に出てくる反物質ですが、実際にはこれをバチカンとローマ全体を大爆発させられるレベルまで集めて安定させるためには何億年という歳月がかかることが明らかなので、目くじらを立てずに娯楽として割り切る必要があります。また大爆発をするシーンのあとの衝撃波のなか、パラシュートで降りてくるマクレガーというのはルパン三世並みですので、ここも割り切ってみましょう。

 敬虔なクリスチャンでも、ほとんどの人が生きているうちには行くことが不可能と思えるバチカンの地下遺跡(ネクロポリス)の様子や巨大な資産管理団体でもあるバチカンの闇の部分もまた開示される。金にまつわるエピソードや法王暗殺、ガリレオ以来の科学への弾圧と軽蔑の演出などにカソリック側が過剰反応したためか、エンドクレジットにはイタリアでの撮影スタッフのテロップは出てくるが、バチカンのそれは出てこなかった。セットで対応したのでしょうか。定かではありません。

 ただあくまでも僕が観た限りでは見つけられなかっただけなので、本当は協力していたのかもしれません。開かれた宗教を目指すという趣旨の台詞も多く出てきますし、けっして宗教批判だけの映画であるとは思いませんが、ほんのちょっとの批判すら許さないという体質がいまだに継承され、幅を利かせているのでしょう。

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 数多くのベルニーニ芸術が出てきます。前回はレオナルド・ダヴィンチの芸術が前面に押し出され、大いに楽しませてくれましたが、この映画ではベルニーニの芸術がその役割を演じました。その他、ラファエロの残した芸術の数々、そして街並み自体が巨大な芸術品であり、その古都ローマの街々を背景に動き回るだけでも十分素晴らしい画となっています。

 今回もロケ地利用の突然のキャンセルなど、バチカン側にさんざん嫌がらせを受けたようですが、今回の作品はキリストの末裔(オドレイ・トトゥ)が出てくるわけではないので、そんなに子どもみたいに目くじら立てずとも良いのではないかと思いました。

 数年前のヨハネ=パオロ二世の死後に、全世界で一躍話題となったコンクラーベ、最先端技術である反物質を作品に取り込む技量は見事なものでした。コンクラーベの喧騒を使い、見事に暗殺計画を進めていく殺し屋の技も冴え渡り、前回の殺し屋よりも感情がないので、殺人マシーンとしての怖さはこちらが上かもしれません。

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 殺し屋の描かれ方はヘミングウェイの『殺し屋たち』のように、淡々と描かれています。もちろん最小限度の台詞はありますが、その台詞が彼の本音かどうかは分からない。ただひたすらにマン島への送金ばかりが気になる金の亡者として扱われています。

 前回の殺し屋にはそうなるまでに至る経緯が描かれていましたが、作品の本質とはあまり関係ない部分は削ぎ落としていった観客には分かりやすい。ずばり、前作よりも格段の進化を遂げたのはこの人物の描き方の部分であり、すっきりと纏めていっているので非常に分かりやすい。原作では重要な役割が与えられていた人物を何名か削除し、別の人物のキャラクターに被せていったという趣旨のことがパンフに書かれていましたが、そのやり方は成功しているのではないでしょうか。

 群衆が集まっている目の前で行われる暗殺があったにもかかわらず、マスコミがバチカンによって情報操作をされているさまはなんだか現実のようで少々薄気味悪い。暗殺は病死に、火炙りや惨殺は火事による犠牲と言い換えられ、焼身自殺は内臓損傷によるものと公表される。嘘で塗り固められた宗教というイメージもバチカンは嫌ったのかもしれません。

 火にまつわるシーンはどれもショッキングで、観ていて目を背けたくなるものが多い。枢機卿は生きたまま、聖堂騎士団のように火炙りにされ、暗殺事件の黒幕であることが暴露されたあとのマクレガーもまた、立ったまま、自ら全身に火をかぶり、焼身自殺を遂げる。この作品のタイトルは『天使と悪魔』だが、彼はラスト30分で、一度は天から降臨するものの、悪魔であることがばれて、火炙りとなり、地獄へ落ちる。

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 目まぐるしく物語りは展開され、観客はただただその展開の速さとギャップに付いていくしかない。難しい物語を奇を衒うことなく纏め上げ、前半の多少説明が必要なくだりをカメラによる画面転換の上手さによって得られた、リズムの良さで乗り切り、観客を作品世界に引き込み、しかも後半に用意した、迫力ある劇的なクライマックスで観客を喜ばせる。ホッとした観客には、更に息つく間もなく訪れる大ドンデン返しを持ってくる。脚本と編集が素晴らしい。上手さを感じましたし、前回の反省が活かされたのでしょう。

 当然ながら、なんだか端折り過ぎかなあ、急ぎ過ぎているなあ、と思えるシーンもありました。2時間20分という上映時間はこの規模の映画には短すぎるとも思いますが、通常の作品は90分から120分の間で収まるわけですし、劇場の回転率を考えれば、これが限界の上映時間なのでしょう。

 昔のキューブリック作品のように、3時間を越え、途中で休憩時間を挟むのが当たり前だった時代はとっくに終わっているのだということが少々寂しくもありますが、仕方ありません。観客の集中が途切れないギリギリの時間だったのでしょう。お客のマナーには毎回悩まされますが、今回はみんな大人しく、最後まで観ていたのでほっとしました。大阪の方が奈良よりもかなりマナーが良かったのがちょっと驚きでした。

 もともと大阪出身なので、マナーの悪さは大概知っていましたが、劇場でのお行儀に関しては認識を改めました。それにつけても奈良の観客の劇場マナーは悪化の一途をたどっています。何とか静かに、食べ物の臭いが漂わない環境で、じっくりと映画を観たい。奈良シネマデプトさん、お願いですから館内ではOKでも、スクリーンには食べ物を持ち込ませない、わが国最初のストイックな映画館を目指してくれませんか?

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 印象に残るシーンをいくつか。夜空のバチカン広場でのマクレガー大天使さまの降臨シーンの美しさを観たときには予定調和的な大団円になるように思えました。反物質の爆発がまるで中世の宗教画に出てくる巨大絵画で描かれるオーロラのような光となり、そこからユアンがワルキューレの天使のように、パラシュートで降りてくるのです。

 自己犠牲の尊さを大群衆に見せてから、神として降臨するマクレガー。群衆の興奮は最高潮に達する。そのシーンはコンクラーベでの新法王選出の場である大広場を舞台にしているということもあり、何十万人もの大群衆(たぶんCG多用でしょうが)を前にしての一大スペクタクルが展開されていきます。

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 ジーザス・クライスト・スーパースターの再臨としか、カソリック信者には見えないでしょう。これもまた教会が観れば、激怒するに足るシーンでしょう。このときはユアン・マクレガーはかなりオイシイ役をもらっているなあ、と思いましたが、このあとに続くラスト二十分では更に映画的にオイシイ、しかも重要な役割を演じています。しかしこの人は、オビワンといい、今回の役といい、法衣を纏う役が似合います。

 特撮面では少々粗が目立つシーンもありましたし、あまりにもご都合主義に次々に謎を時間に収まるように解いていく様子には苦笑されるでしょうが、冗長になるよりはましである。

 台詞にすばらしく含蓄のあるものが多く、宗教と科学、人間と宗教の関係性と歪みの本質を上手く突いている。言葉を厳選しているのがよく分かり、哲学的な会話をよくぞハリウッド映画に盛り込んだものだと感心しました。トム・ハンクスとマクレガーの禅問答のような会話、すべてが終わったあとにアーミン・ミューラー=シュタールとハンクスの間で交わされる深い会話など見応えがあります。

「宗教は不完全だ。人間が完全ではないように。」だったかな?なんだかググッとくる台詞でした。

 音響ではほとんどの観客はエンド・クレジットを見ずに帰ってしまいましたが、僕は最後まで残っていました。するとどこかで聴いたことのある曲がかかりだしました。じつは最後に『ダヴィンチ・コード』の曲が流れるのです。なんだか得した気分でした。映画はクレジットがすべて終わり、幕が閉じ、照明が入るまでが作品なのです。

総合評価 85点




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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
TBありがとうございました。
メンズデーって1300円! レディスデーは1000円だよ!
今じゃ男女格差はなくなりつつあり、男性の方がどうかすると世知辛くなってるのに300円高いとは!
まぁ、それは横において本作!
一等の娯楽作品でしたよね。
だから思ったわけ。「ダ・ヴィンチ・コード」ですで荷並行して『天使と悪魔」の製作を視野に入れていた。説明的な部分はダヴィンチコードで完了させておいて、本作では余分な部分を全てそぎ落として見せてくれた。
だから粗さはシンプルにさえ見えて、これはなんも考えずに作品の流れにのって楽しむべし!ですよね。
本作はトム以外の俳優陣が作品に重さと落ち着きを与えていて良かった。
地元で観たのですが、普通、大阪人って本編おわるとさっさと席をたつ人が多いんだけど、皆さんえんどクレジット終る最後まで見てましたわ。
ヴァチカンの荘厳さも余韻でしたね。
見終わった日の夕方に見た「世界遺産」も堪能でした。
シュエット
2009/05/21 11:07
 こんばんは!
 友人に「ダヴィンチ観てなくても分かる?」って聞かれましたので、「大丈夫だよ。」と言っておきました。
 本当に、大阪人に代表される関西人はせっかちな人が多く、信号は赤から青になるちょっと前から歩き出すし、映画もエンド・クレジットを観ませんよね。
 一割か二割くらいの映画は最後にもうワンカットあったり、製作者からの言葉があったり、誰々に「捧ぐ」とかがあったり、挿入音楽のクレジット、ロケショーンの場所とかが出たりして、割りと楽しみに観ております。
 音楽クレジットとかって、家でDVDとかで確認しようとしても、字が小さすぎて見えにくいときがありますし、ちゃんと観ておいて損はないですね。
>「世界遺産」
上手いタイミングでよかったですね。ではまた!
用心棒
2009/05/21 20:09
こんばんは。
今、本作をみてきました。
私は、無神論者で無宗教ですので宗教的な面ではまるで無頓着でその部分の絡みは不得手ですが、私なりの、つまり犯罪サスペンスとして楽しんで鑑賞しました。
テンポもよく、私はさほど過激な描写もないと感じました。タイムリミットものは展開がある意味命。そこをテンポよく描かないとダレてしまいますので、オチをふまえても、まずまずのデキではなかったでしょうか。
まあ、映画的な部分はね、どの作品にもありますし。
ただ、やはり私はミステリーという点では、「ダヴィンチ・コード」のが面白かったですね。
あと、
>映画はクレジットがすべて終わり、幕が閉じ、照明が入るまでが作品なのです。

仰るとおり。私はいつも照明がつくまで席を立ちません。
あと、本作の映画記事を書くかどうかはいまのところ不明です。

では、また。
イエローストーン
2009/05/30 01:05
 こんばんは!
 ミステリー物としても十分楽しめる作品でしたね。謎がどんどん解けすぎて、どうなんだろうと思う部分もありますが、力技で見せ切りましたね。
 こういう映画を邦画で観たいですね!ではまた!
用心棒
2009/05/30 19:07
用心棒さんに勧められたので、今日、観てきました。
それにしても展開の早い編集でしたね。おっしゃられているとおり、ストーリーの面白さも手伝って140分とは感じられませんでした。予備知識無しで観に行ったんで、デ・パルマの作品だと思って観ていました(笑)。
確かにシナリオも悪くない。特撮も上手でした。バチカンという都市自体が文化財のようなところを舞台設定としている着想もうまいですね。
音楽も宗教曲的な声楽合唱をサスペンスフルにアレンジして映像と照応させていたように思います(わたしは「オーメン」を思い出しましたよ)。
ただ、若干人物の設定がクラシカルというか硬直しているようにも感じてしまいました。が、最近の娯楽作品としては一級品でしょうね。
わたしは、若い頃に読んだ岩波新書の「科学と宗教の闘争」を思い出してしまいました。
では、また。
トム(Tom5k)
2009/06/13 20:36
 おおっ!観られたのですね。責任重大ですね(汗)

 展開がスピーディで、ヒッチやデパルマ好きな映画ファンには満足していただける映画だと思います。ぼくもトムさんもデパルマ好きなので、ツボを外すことは無いお買い得な作品だったのではないでしょうか。

 音も舞台も良く、本が練られていて、演技はそこそこ、演出は合格点なのでグイグイと見応えのある出来に仕上がっていました。

 こういう映画は劇場に限りますね。この一ヶ月では劇場で観たのではこれが一番、家で見たのは『ハーツ・アンド・マインズ』が一番、『宇宙水爆戦』が二番でした。ではまた!
ではまた!
用心棒
2009/06/13 23:38
新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

昨年の6月に例によって1年遅れで観た時の記事を持ってきました。
時間軸を並立させるミステリー化された一般ドラマは氾濫している癖に本作のような本格的ミステリーが少ない昨今。何か変ではないですか。

>2時間20分という上映時間はこの規模の映画には短すぎる
本作は明らかに短すぎるのですが・・・
一般論として、上映時間が長いと文句を言う輩が多い一方で、ドラマのように背景をやたらに求めたがる輩が多いです。作者が2時間で収めようと努力しているのに、何でもかんでも背景を描いたら3時間を超えてしまいますって!
描かなければならない背景と、想像すれば良い背景くらい区別して映画を観ることはできませんかねえ。

年の初めから愚痴ですが、悪しからず。^^
オカピー
2011/01/06 01:01
 こちらこそ、明けましておめでとうございます。

 ダヴィンチ・コードに続くロン・ハワード作品でしたので、楽しみに観に行きました。マクガフィン的な仕掛けも楽しかったですし、キリスト教圏独特の雰囲気と最新科学技術が絡み合い、楽しめました。

 作者の意図と製作者の意図、そしてマーケティング部門の妥協の産物が公開作品なのでしょうが、この作品はまだ上手くいった方だと感じました。

 原作と映画は違う芸術形態だと観た者の多くが理解できるのはいつの日だろうか?と思いつつ、今年も新作を観に行くつもりです(笑)

 ではまた!
用心棒
2011/01/06 17:29

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『天使と悪魔』(2009)ロン・ハワードが再び仕掛けた、ラングドン物。素晴らしい出来栄えです! 良い映画を褒める会。/BIGLOBEウェブリブログ
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