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本多猪四郎監督、田中友幸製作、伊福部昭音楽、円谷英二特撮に加え、関沢新一脚本、主演に宝田明、助演にザ・ピーナッツというゴジラ映画としては平田昭彦を除くほぼベスト・メンバーが出揃った作品となったのが、この『モスラ対ゴジラ』です。 基本的にゴジラ映画では、ゴジラの対戦相手が勝負に勝つか引き分ける場合に限り、「ゴジラ対OO」ではなく「00対ゴジラ」というタイトルが付きます。『キングコング対ゴジラ』、『モスラ対ゴジラ』でも明らかです。 またゴジラのシングル・マッチではない場合には『三大怪獣 地球最大の決戦』、『怪獣大戦争』、『怪獣総進撃』などのように、タイトルに「怪獣〜」とつく傾向があります。例外的なものとして『ゴジラの息子』があります。 前述から明らかな通り、今回ゴジラは彼の昭和シリーズのキャリアでは最後のヒール役を務めました。南方のインファント島から流れ着いたモスラ(卵)と小美人ザ・ピーナッツには悪役ではなく、ベビーフェイスがよく似合う。 ストーリーとしては『キングコング』以来、用いられる人間の欲望の深さとその犠牲になる未開社会の人々という構図が依然生きています。人間の欲望は果てしない。二年前ネルソンらが東京に壊滅的被害をもたらしたばかりであるにもかかわらず、モスラの卵を食い物にしようとして蠢く浅はかな漁港の地元民と地方有力者の欲が新たな被害を生み出していく。 自分たちに漁業権のある沿岸で獲れた物は自分達に権利があると主張する馬鹿者達にはつける薬はないようだ。自分たちが権利を主張するわけですから、当然破壊を引き起こしたときには他都市の被害を弁済するのは義務であろう。 昭和らしい無責任で未熟な資本主義社会をデフォルメされて見せられるのは堪らない。怪獣映画の王道である文明社会と資本主義社会への皮肉をたっぷりと見せつけてくれる。まだまだ作り手が表現者としての矜持を失ってはいません。 今回ゴジラは海でも氷山でもなく、工業地用の埋立地から出現する。その後、隣接する工業地帯を破壊していきます。お金を生み出すはずの工業地地域予定地から姿を現し、繁栄の象徴である工業地帯を蹂躙する様子は皮肉たっぷりと言えます。 またゴジラの旅の嗜好は徐々に形成されつつあり、今回もお城を壊しに行きます。お城が好きなのか嫌いなのかよくは分かりません。必ず出かけていくのに、必ず壊して帰って行く。 インファント島の原住民が日本語と英語をチャンポンで話すのは『キングコング対ゴジラ』、『モスラ』で既に経験済みなので、特に違和感はありません。 成虫、卵、幼虫のスリー・ショットを見られる作品はこの作品のみなので、ある意味非常に貴重な映画でもあります。ただし繭を見ることは叶いません。この作品の中で、最も印象に残るモンタージュは漁民がモスラの卵を海岸に引っ張ってくるために多くの船で出迎えるショットと海岸に運んだモスラの卵を恐る恐る遠巻きに囲むショットの繋がりです。 音楽は前作で担当した古関裕而から伊福部昭に引き継がれました。そして彼が創作したのが『マハラ・モスラ』、『小美人の祈り』、『聖なる泉』の三曲でした。エキゾチックな雰囲気はこちらの方が良く出ていました。インパクトの強さでは『モスラの歌』には及びませんでしたが、伊福部音楽らしいテイストは十分に感じることができます。 昭和シリーズとしてはゴジラがヒールだった最後の作品でもあります。つまりヒールのゴジラを観られた最後のチャンスだったのです。モスラの成虫、モスラの幼虫(2匹)と対戦したゴジラは戦い難さも手伝い、決着をつけるまでは至りませんでした。 だってゴジラはスーツ・アクターが熱演したのに対し、モスラは幼虫も成虫も操演によるキャラクターだったので、なかなか取っ組み合うこともならず、噛み合わない異種格闘技戦の様相を見せました。 噛み合わない理由はもうひとつあります。ゴジラは陸上では無敵ですが、空中で戦闘を繰り広げることは出来ません。ゴジラを止めようとすれば、彼の間合いに入らねばなりません。ゴジラから逃げ回って日本を破壊するならば空を飛ぶ怪獣達は無敵ですが、ゴジラを倒すというミッションを背負った怪獣は陸上に下りて来ざるを得ません。 陸上に下りてゴジラと戦うキングギドラを無能だというのはあまりにも一方的なのです。空で勝負するならば、ギドラは無敵です。ルールが違う競技者、それもチャンピオン同士を戦わせても、好勝負が生まれるとは限らない。モスラも空で真価を発揮するキャラなのですが、ゴジラシリーズに出てくるモスラは以後はほとんどが陸上で活動する幼虫となるのも偶然ではない。 対戦成績 モスラ対ゴジラ (幼虫モスラズのリングアウト勝ち) 通算成績 一勝二敗一分け(初代、二代目ゴジラ合算で) 総合評価 78点 モスラ対ゴジラ
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「モスラ対ゴジラ」の音楽について
本多猪四郎監督の映画「モスラ対ゴジラ」(1964年)はゴジラシリーズの第4作で、音楽は伊福部昭が担当しました。→モスラ対ゴジラ(1964) - goo 映画 1961年の本多作品「モスラ」では、ザ・ピーナッツが歌った古関裕 ...続きを見る |
くまぞう雑記帳 2006/09/10 04:28 |
モスラ (昭和36年・1961)
モスラフランキー堺 本多猪四郎 小泉博 ザ・ピーナッツ 凄絶!幽幻!驚異!巨卵か... ...続きを見る |
Godzilla and Other A... 2006/09/11 11:19 |
モスラ対ゴジラ (昭和39年・1964)
モスラ対ゴジラ宝田明 本多猪四郎 星由里子 東宝 2003-04-25 マッハ... ...続きを見る |
Godzilla and Other A... 2006/09/11 11:19 |
モスラ対ゴジラ - Godzilla VS. The Thing
モスラ対ゴジラ宝田明 本多猪四郎 星由里子 東宝 2003-04-25マッハ3の巨蛾か!ミサイル重戦車のゴジラか! 空・海・陸を揺がす世紀の激斗、いま決戦! 世界的なスター怪物"キングコング"とゴジラとの戦いを描いて大ヒットした前& ...続きを見る |
OOH LA LA - my favor... 2006/09/11 11:23 |
モスラ - Mothra
モスラフランキー堺 本多猪四郎 小泉博 ザ・ピーナッツ 凄絶!幽幻!驚異!巨卵から大蛾へ!小美人の危機に全世界を襲う3段変化の大怪獣!! 国産怪獣映画初の全世界同時公開。本邦初の怪獣ファンタジー!(1961年) ...続きを見る |
OOH LA LA - my favor... 2006/09/11 11:23 |
『モスラ対ゴジラ』(1964)
「ゴジラ」が登場する4本目の怪獣映画で、前作ではアメリカからキングコングを招いて対戦させたが、今回は同じ東宝が生み出したモスラとの対決が主眼。これまで別個に存在していた怪獣たちに関連性を持たせたと言う意味では、記念すべき作品である。 ...続きを見る |
【徒然なるままに・・・】 2007/05/25 21:32 |
『モスラ対ゴジラ』(1964)
「ゴジラ」が登場する4本目の怪獣映画で、前作ではアメリカからキングコングを招いて対戦させたが、今回は同じ東宝が生み出したモスラとの対決が主眼。これまで別個に存在していた怪獣たちに関連性を持たせたと言う意味では、記念すべき作品である。 ...続きを見る |
【徒然なるままに・・・】 2007/05/25 21:32 |
モスラ対ゴジラ 07120
モスラ対ゴジラ 1964年(東京オリンピック ) 本多猪四郎 監督 円谷英二 特技監督 田中友幸 制作 伊福部昭 音楽宝田明 星由里子 小泉博 藤木悠 佐原健二 ザ・ピーナッツ 田崎潤 田島義文 オープニング、タイトルバックは台風8号で荒れる.... ...続きを見る |
猫姫じゃ 2007/05/26 01:44 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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用心棒さん、コングのページからの連続コメントをお許し下さい。 |
トム(Tom5k) 2006/09/03 02:03 |
トムさん、こんにちは。 |
用心棒 2006/09/03 11:10 |
こんばんは!いつもありがとうございます! |
猫姫少佐現品限り 2007/05/26 02:10 |
われらがGさまは『怪獣大戦争』で「シェー!」をやってしまってからは坂を転げ落ちるように「正義とお笑い」の怪獣になってしまいました。 |
用心棒 2007/05/27 00:52 |
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