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大映が放った、大怪獣ガメラ・シリーズの記念すべき第一作目がこの『大怪獣ガメラ』です。東宝出身の大怪獣で、1954年にデビューして以来、超人気スターであり続ける先輩ゴジラに続けとばかりに、10年以上の歳月も遅れてデビューしたのが大映の大亀スター、ガメラです。監督には湯浅憲明監督が起用されました。出演には船越英二、左卜全らが顔を出しています。卜前さんは相変わらず、良い味を出しています。 子供の頃には怪獣しか目が行かないために、お話の「あら」に気付きませんでしたが、中学か、高校の頃に懐かしくて見た時に、あまりのいい加減さに、ひっくり返りそうになりました。出だしは『遊星よりの物体X』のパロディのようでもあり、原爆で目覚めるという設定は『ゴジラ』そのままの有様でした。 では何故これほどまでに人気を保ち続けられたのか。『機動戦士 ガンダム』は今でも人気がありますが、『伝説巨人 イデオン』は消えてしまいました。ビートルズは不滅ですが、モンキーズは破滅しました。仮面ライダーといえば、1号、2号、V3であり、アマゾンライダーではない。ウルトラマンは兄弟が大勢いるが、ミラーマンには友達もいない。 いったい何故、ガメラは生き続けられたのか。ゴジラは1984年に『ゴジラ』で復活し、以降続編が作られましたが、ガメラは一足早い1980年にマッハ文朱にたぶらかされて、ちょっとだけ出てきましたが、大恥をかいて活動休止に追い込まれました。 誰がいったい彼を登場させ、大恥をかかせたのか。第一ガメラ・シリーズの中では、一番まともなのが、この作品です。しかし、キャラクターデザインの優秀さ以外に、優れている点が何かあるのだろうか。 空を飛ぶ亀、しかも口からも、手足からも火を吹きながら、円盤のように飛び去っていく、シュールなかっこ良さは、へドラとの戦いで、東宝のスターが口から火を吹いて、後ろ向きに飛んでいった時の、まるでタツノオトシゴのようなダサさに比べても、役者としての格が違う。 あの飛行シーンだけでも、彼の素晴らしさは伝わるとは思います。彼の最大の悩みと伸び悩みの原因は、製作者(会社関係の事です。湯浅監督や特撮スタッフはよくやったと思います。)と、ライバル(ましなのはギャオス、ギロンくらい)がショボすぎたからなのです。 まず脚本が酷い。あの子供がいなかったなら、あのカップルだけで展開させていったならば、かなり芝居としてもレベルが上がったかもしれません。そして頭の良い博士と自衛隊の立てた作戦が、「亀をひっくり返す」作戦と「ガメラホイホイ(でっかいロケット!ガメラは60Mもあるのに!)」作戦の二つのみなんて、あまりにも頭が悪すぎる。一応、「ひっくり返し」作戦時に冷凍爆弾が使われます。 東宝の自衛隊は対G作戦をいろいろ考えているし、民間人の博士もオキシジェン・デストロイヤーなどという必殺兵器を作れるのです。何も考えていない大映自衛隊はどうしようもない。 また、プロレスでもそうですが、悪役との戦い(フレッド・ブラッシー、ブッチャー、タイガー・ジェット・シン)や遺恨試合(猪木対大木、橋本対小川、藤波対長州、前田対佐山など)には観客も燃え方が違うのですが、対戦相手があまりにも弱すぎると、興行が盛り上がらない。 その点、東宝のスターは仲間にも恵まれ、かっこ良いラドン、かわいいモスラ、渋いアンギラスなどを従え、子供まで作ってしまいました。また、仲が悪い喧嘩友達にも、ゴジラよりも派手で、かっこ良いヤクザの大親分のようなキング・ギドラ、クールなメカ・ゴジラ、殺し屋のようなガイガン、外人のキングコングというそうそうたるメンバーがいたおかげで、何試合でもマッチメイクできます。 シングル・マッチ(ゴジラ対OOのような奴)、タッグ・マッチ(『怪獣大戦争』、『三大怪獣 史上最大の決戦』など)、バトルロイヤル(『怪獣総進撃』、『ゴジラ ファイナルウォーズ』など)、と何でもござれです。子供の教育(『ゴジラの息子』)までやっています。 かわいそうなガメラは設定も、する事もゴジラと一緒です。原爆で目覚め、子供には弱く、何故か日本を襲い、名所旧跡が大好きで、観光は欠かさない。ゴジラも必ず話題の場所へ足を運びますが、ガメラも空を飛べるという利点を活かし、エジプト、巴里、中国を旅してきます。見聞はガメラの方が幅広そうです。 まあ、半分ふざけて書いてはいますが、僕はゴジラもガメラも、ともに大好きなスターです。1984年以降の、ゴジラ・シリーズには全部足を運びましたし、平成ガメラシリーズにも当然のように行きました。 ゴジラは1954年の第一作目を超えるものは残念ながら、ただの一本も作られてはいません。しかし、第一シリーズがまるでダメだったガメラに関しては、むしろ平成シリーズの方が、ストーリー的にも特撮の意気込みとしても完全に上回っています。 これは珍しい例ではないでしょうか。オリジナルを超える事はほとんど不可能な映画界において、それを超えてしまったのです。出来の悪い親から、孝行息子が育ったような感覚があります。ゴジラは反対に敵がどんどんショボくなり、興味あるカードが少なくなっています。がんばれ、ゴジラ!がんばれ、ガメラ!と心から言ってあげたい。ゴジラは52歳、ガメラは41歳です。 ちなみに大映は1966年には『大魔神』を登場させますが、彼も短命に終わり、僅か3作品に出演したのみで、引退しました。野球で一年だけ投げまくり、壊れていく投手のようでした。 総合評価 58点 大怪獣ガメラ
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Yahoo!動画で新旧ガメラを見比べる
Yahoo!動画が1965年に公開された「大怪獣ガメラ」と2006年4月29日に... ...続きを見る |
テレビとネットの近未来 ブロードバンド・... 2006/04/11 12:42 |
大怪獣ガメラでポカ〜ン
今日は土日のイベントレポートをブログにUPしてmixiに書き込みして、当日会場に来てくれた人にお礼のメールを送ったら終わってしまった。 ...続きを見る |
某A.C裏日記 2006/04/13 18:25 |
『大怪獣ガメラ』(1965)
今年は「ゴジラ」シリーズを順番に、もう一度見直そう! という計画を立て実行している最中なのですが、やはりそうなると「ガメラ」も放っておけません。もうじき久々の新作映画も公開されることですし。ということで第一作を見直してみました。 「ガメラ」シリーズはTVでちょくちょく放送していたのを見ていましたが、この作品は唯一の白黒作品なせいか、記憶はありません。17〜8年前にビデオで見たのがおそらく最初でしょう。その後で劇場で見る機会も得ましたが、この時は「思っていたよりずっと面白かった」というのが正直な... ...続きを見る |
【徒然なるままに・・・】 by Exca... 2006/04/26 23:19 |
大怪獣ガメラ 07136
大怪獣ガメラ Gamera 1965年 湯浅憲明 監督 築地米三郎 特殊撮影船越英二 霧立はるみ 姿美千子 山下洵一郎 北原義郎 内田喜郎 (子役) 吉田義夫 浜村純 やっぱり白黒よねぇ、これ。 どこかでカラーのような記事か何かを見た記憶もあるので.... ...続きを見る |
猫姫じゃ 2007/06/24 13:56 |
映画評「大怪獣ガメラ」
☆☆(4点/10点満点中) 1965年日本映画 監督・湯浅憲明 ネタバレあり ...続きを見る |
プロフェッサー・オカピーの部屋[別館] 2007/12/26 14:17 |
大怪獣ガメラ (昭和40年・1965)
大怪獣ガメラ船越英二.山下洵一郎.姿美千子.霧立はるみ.左卜全.浜村純 湯浅憲明 角川エンタテインメント 2007-10-26 ジェット機をたたき落とし、東京タワーをわし掴み、火を吐いて空を飛ぶ世紀... ...続きを見る |
Godzilla and Other A... 2008/01/29 22:26 |
大怪獣ガメラ - Gamera The Invincible
ガメラ生誕40周年記念 Z計画 DVD-BOX湯浅憲明 田中重雄 金子修介 ジェット機をたたき落とし、東京タワーをわし掴み、火を吐いて空を飛ぶ世紀の大... ...続きを見る |
OOH LA LA - my favor... 2008/03/16 20:05 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
―東宝に全然敵わないじゃないか・・ |
オールド特撮ファン 2006/05/21 10:33 |
熱意溢れるコメントをありがとうございます。 |
用心棒 2006/05/21 18:57 |
こんにちは!いつもありがとうございます! |
猫姫少佐現品限り 2007/06/24 14:24 |
猫姫様、こんばんは! |
用心棒 2007/06/25 00:39 |
東宝特撮作品に追いつこうと大映が懸命に作ったガメラは特撮技術も演出も劣りますが、下手なりに丁寧な特撮と奇抜なアイデアで評価を得ました。私も好きでしたよ。日活のガッパや松竹のギララがこけた後もガメラだけが生き残ったのは、その情熱ある姿勢だと思います。 |
キングギドラ 2007/11/12 21:57 |
キングギドラさん、こんばんは! |
用心棒 2007/11/13 20:53 |
TB致しました。 |
オカピー 2007/12/26 18:31 |
オカピーさん、こんばんは! |
用心棒 2007/12/26 23:54 |
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