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zoom RSS 『野良犬』(1949) いわゆる刑事物の先駆けとなった、黒澤明監督の現代劇の傑作。ネタバレあり。

<<   作成日時 : 2005/12/19 17:43   >>

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 オープニングの、狂犬病のような荒々しい息を吐く「犬」のアップ映像が、強烈なインパクトを持っていて、すぐさま映画世界に引き込まれていきます。映画では観客を集中させるために、出だしの5分間が最も肝心なので、このオープニングの映像は秀逸でした。

 実際には、この犬はただ撮影所内を走り回らされただけだそうです。もっとも今ならば、それでも動物虐待と言われそうではあります。それはさておき、この作品は刑事物の先駆けとしても有名な作品であり、『酔いどれ天使』で完成の域に到達した黒澤監督の現代劇の応用例でもあります。

 また個人的に注目しているのは、本筋には全然関係ないのですが、戦後すぐの焼け野原から徐々に復興している様子が作品の風景から読み取れることです。『素晴らしき日曜日』ではかなりの風景で焼け跡を目にします。『酔いどれ天使』でも、まだまだ荒廃した街の映像があります。

 そして、この作品でもまだ荒れた家々を見ることになりますが、一方では花に囲まれた家や将来の結婚資金を奪われた女性事務員のエピソードが挿入されるなど(2人とも犯罪被害者になってしまうのは、皮肉ですが)、ようやく希望を持てるような段階まで精神的に回復してきた、わが国の人々の様子を見るのはとてもうれしい気持ちがしました。

 戦争から復員してきた若者二人のうち、同じような悲惨な目にあっても、その人の持つ人間性により、追う者と追われる者とに分かれていく人生の岐路と顛末を描いている作品であり、無駄なプロットの全くないしっかりした構成です。

 人間はそれぞれ考え方が違い、そして気持ちの強さも違っています。精神力というと戦後当時では先の大戦の苦い思いから、どちらかというと唾棄される傾向があったと思われますが、これの強いものは治安を守る立場となり、弱いものがそれを乱すようになる。

 国家レベルでの精神性や精神力の押し付けは軍国主義や強制的な全体主義に貢献させられてしまいますが、個人レベルでの精神力の強さは時代が変わっても美徳です。

 犯人と警官に分かれてしまった二人ですが、一歩間違えていたならば、お互いの立場が反対の関係になっていたかもしれないということが映像や台詞で何度も提示されています。辛い時にどう立ち直るかが人生を分けるのです。

 「不幸は人を立ち上がらせもするし、だめにもする」 
                    蓋し、名言です。

 そして忘れてはならない、この作品でもっとも興味深いプロットは野球場のシークエンスです。実際の試合の合間に、犯人の追跡劇を盛り込んでいく手法は独創的であり、ドキュメンタリーのような趣が出ていて、物語により一層の現実味が加わります。

 プロ野球はまだ二リーグ制に移行する前であり、巨人と南海(現・ソフトバンク)が戦っています。しかもバッターは「赤バット」の川上であり、広告には「朝日新聞」や「サロメチール」が出てきます。プロ野球の歴史的映像でもあるのがこのシークエンスなのです。『暗黒街の顔役』のような逮捕シーンの光と影の使い方が美しい。

 三作目の黒澤監督作品となる三船敏郎は、どんどん魅力が増してきています。『酔いどれ天使』とは正反対の役ですが、村上刑事も一歩間違えば、松永(『酔いどれ天使』での役名)になっていたかもしれないと思うと、別作品ではありますが感慨深くもあります。『酔いどれ天使』ではあまり良いとは思えなかった志村喬ですが、ここでは彼の持ち味の、人間味あるベテラン刑事をいきいきと演じています。

 志村には肩肘張った、自分の意見を主張するキャラクターは合わないようです。千石規子や山本礼三郎など、常連の俳優さんが安定した演技を見せている中で、新たに加わった千秋実が登場場面は少ないのですが、妙に印象に残っています。ただ残念なのは淡路恵子があまりしっくりとこない気がしました。

 記憶に残るシーンが幾つもある作品でもあります。三船が一人で情報を得ようと歩き回るシーンでの「目」の映像に被さってくる雑踏の騒々しさと流行曲の数々。このような流行曲の使用は『酔いどれ天使』でも使われていましたが、ここでも効果的でした。

 先ほども書きましたが、野球場を使ったシークエンスのアイデアはネオリアリズムの作風でもあります。また逮捕の仕方が、まるでマフィアが相手を追い詰めるような迫力があり、警察が追っているようには見えませんでした。また、モンタージュとしての出来では、列車のまっすぐな線路の様子と、犯人が野良犬と化して、本能のままに淡路さんのもとに姿を現すであろうことを窺わせる部分が素晴らしい。

 そして最後にやってくる対決シーンでの緊迫感には一見不適切とも思える『ソラチネ第一巻第一曲』が映像とのギャップを生み出して、見事な対位法の手法が生み出されています。緊迫しているシーンでの対位法はこの音楽だけではなく、手錠をかけた後に二人が倒れこむ「お花畑」の映像や幼稚園児が楽しそうに歌う「蝶々」の歌にも見受けられます。

 現実音という部分では「雨」の音が黒澤作品の中での重要な位置を占め、演出での「音量」も実際の「量」もますます激しく、そして増えてきています。

 このシーンの後に、ジャンプカットしてから病院でのラストシーンに繋がっていきますが、この作品ではジャンプカットよりもワイプによるカットが多く見られました。ジャンプカットのほうがこの作品のスピーディーさを表すには効果的だと思うのですが、黒澤監督はワイプにかなりのこだわりがあったようです。

 今回はロケーションでの撮影が多くなりました。そのため戦後四年経ち、街がさらに復興してきている様子が目につきます。服装、一般家庭の様子に特によく表れています。それは新たに持てる者と持たざる者という格差をも生み出そうとしています。対比されて出てくる遊佐(木村功)宅の貧しさと他の豊かな家との格差からそれは見てとれます。

 最も比較しやすいのは時代設定も俳優陣もこれと近い「酔いどれ天使」ということになりますが、片やヤクザ物、そしてこちらはそれを取り締まる刑事物という正反対のものです。であるにもかかわらず違和感無く見ていくことができます。

 どうしても『酔いどれ〜』でついてしまった強烈なイメージがある三船にとっては、この作品とその前の『静かなる決闘』が彼自身の演技の幅を広げていく良いきっかけとなった作品です。こういういろいろな役柄を幅広く演技させることからも、黒澤監督の俳優三船敏郎への大いなる愛情を感じます。また志村にしても彼本来の位置に戻り、しっかりとベテラン刑事を演じています。

 作品として、とても無駄なく仕上げてあり、だれてしまう所や不必要と思われるシーンは全く無く、この作品の中の何処か一部でも切り取ってしまえば、作品の質は落ちてしまいます。はじめに述べたように、もしアメリカで上映された時に、オープニングの「野良犬」の映像が、動物愛護教会のクレーム等でカットされてしまっていたならば、この作品の価値の大半は失われてしまったのと同然です。それ程にシークエンスの全てが有機的に結びつき、この作品が完成しているのです。

総合評価 92点
野良犬
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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
用心棒さん、こんばんは。

 三度目の鑑賞になります。
 本作のような作品を見ますと、性善説も性悪説も成り立たないなという気がしますね。
 先日観た「ブラッド・ダイヤモンド」でも人間を分けるものは何かという哲学問答がありましたが、本作では<対照>を底流においてそれを主題にしたヒューマン・ドラマですね。

 特に終盤の対決でのピアノ、「蝶々」を歌う子供のグループとの対照は鮮やか。
 あの子供たちが通り過ぎる時、この犯人にもあんな純粋な時代があったはずという黒澤の思いが現れているような気がしませんか。結局過酷な社会に耐える強い精神力が人間の道を分けるのだという作者の主張が際立つ名場面でしたね。
オカピー
2008/06/01 15:24
 オカピーさん、こんばんは!
黒澤監督作品というと、どうしても時代劇の印象がかなり強いと思われる方も多いのでしょうが、個人的には現代劇こそ、黒澤監督らしいこだわりがあちらこちらに見受けられ、好きな作品も数多いというのが実感です。
 この『野良犬』はどちらかというと目立たない作品ではありますが、ここで見せる演出の素晴らしさは注目すべきですし、もっと評価を得て良い作品だと思います。
 テーマの選び方、音の使い方、話の運び方、俳優の演技、どれをとっても無駄のない一品です。ではまた!
用心棒
2008/06/01 19:34
用心棒さん、こんにちは。
久しぶりに黒澤にはまっています。ところで、用心棒さんの黒澤カテゴリーには「蜘蛛巣城」がなく、とても残念です。いつか「蜘蛛巣城」を記事にしていただけないでしょうか?
さて、この「野良犬」なのですが、印象的だったのは、
淡路恵子さんが、
「だって悪い奴は、おおいばりでうまいものを食べて、きれな着物を着ているわ」
と心情を吐露するシークエンスです。
>花に囲まれた家や将来の結婚資金を奪われた女性事務員・・・
「天国と地獄」でも感じたのですが、
所有しているものへのコンプレックスが、犯罪を生み出してしまうこと、これは全くそのとおりなのかもしれません。
ラスト・シークエンスでの志村喬
>遊佐のことなんて忘れるんだな・・・
というセリフが印象的です。
それにしても、この作品での三船敏郎と木村功の違いは何なのでしょうね?用心棒さんは、どう思われますか?
では、また。
トム(Tom5k)
2009/10/03 15:27
 トムさん、こんばんは!
 黒澤監督にはまっておられるんですね!僕も大好きな巨匠です。ご堪能ください!

>「蜘蛛巣城」
水墨画、そして能の演出がもっとも効果的だった作品ですね。大好きな作品のひとつで、クライマックスの矢が乱れ飛ぶシーンは圧巻としか言いようがないですね。

『乱』でも天守閣で仲代が呆然と座しているところを火矢が左右に乱れ飛ぶ様式美的なシーンがあります。美しさでは『乱』ですが、『蜘蛛巣城』での迫力の凄まじさは記憶に残ります。

『蜘蛛巣城』ですが、トムさんのリクエストですので、出来るだけ早く記事にしてみますね!

 黒澤作品を見ていて常に感じるのは登場人物の対立が鮮明なときにはその作品は名作になっているのではないでしょうか。

 二人は各々が相手の立場に成り得たわけですが、これは非常に難しいですね。周りにいた人々、環境、時代の流れなどさまざまな要因が絡み合わさって、各々の立場を作っていったのではないでしょうか。

 絶対的な悪も絶対的な善もそもそも存在せず、それを客観的に見た人がそれをどう捉えるか。ぼくらが今の物の考え方で判断しているのと40年代後半の人々がどう判断していたかは違うかもしれません。

 ではまた!

用心棒
2009/10/03 23:57
用心棒さん、こんにちは。
>登場人物の対立が鮮明なとき・・・
まったくです!
また、それは映画の基本であるのかもしれません。
特に用心棒さんもおっしゃっている映画の音響(音楽)との対位(コントラプンクト)においても見事ですよね。
ラシト・シークエンスでの木村逮捕のときもそのすべての矛盾をセリフを一切使用せずに表現していたこと、痛烈でした。

>絶対的な悪も絶対的な善もそもそも存在せず・・・
ふ〜む、単純ではないですよね。
そうそう、「わが青春に悔いなし」も観ました。
これも凄いですね。「一番美しく」などに対する黒澤の自己批判ともとれました。彼は糸川に自らを反映させていたのではなかな?と思っています。
では、また。
トム(Tom5k)
2009/10/04 13:17
 トムさん、こんばんは!
>単純ではない
そうなんですよ。各々の立場に思いを巡らせながら見ていると何が何だかわからなくなることも出てきます。

「人間って、悪いことを考えながら良いことをしたり、良いことを考えながら悪いことをしてしまう。」

これは小説の鬼平犯科帳にしばしば出てくる長谷川平蔵の台詞なのですが、十代後半に鬼平を読破したときと三年前に再び読了したときでは印象がまるで違うエピソードも多く、色々考えさせられました。

映画も小説も歳を重ねれば重ねるほど深みが見えてくるようで、それを「書く」というのはとても難しいことなのかもしれません。

>「わが青春に悔いなし」
これと『白痴』と黒澤監督作品に出演しているときの原節子という女優さんは他の巨匠作品に出ているときよりも逞しい印象があります。それが魅力的かどうかは判断が分かれるのでしょうが、それまでと違った一面を見せてくれるという意味では興味深く見ていました。

話は変わりますが、トムさんは東宝のデアゴスティーニDVD集は購入されましたか?創刊号の『ゴジラ』をついつい買ってしまいました。全作品がDVD化されると書いていたので期待しましたが、『獣人雪男』『ノストラダムスの大予言』はまたもその存在すら認めていませんでした。ただ高堂国典のプロフィール中に『獣人雪男』出演とクレジットされていました。おそらく消し忘れでしょうね?なんだかモヤモヤします。

ではまた!
用心棒
2009/10/04 19:07
用心棒さん、こんばんは。
>悪いことを考えながら良いことをしたり、良いことを考えながら悪いことをしてしまう・・
これは池波正太郎が大好きであった先輩が、いつも悪いことをするときに、いいわけのように使っていた言葉です(笑)。
でも、これって本当に難しいですよね。
わたしなどは単純に普遍的なものを求めてしまうんですが、その短絡も多くの誤りを生むのでしょうね。
何が良いのか悪いのかわからなくなってしまいます。
>原節子
素晴らしい女優さんだと思います。日本ではスターとしてのオーラが一番に発光している方と言ってもいいのではないでしょうか?
創刊号の『ゴジラ』・・・
いやあ、購入しておりません。わたしは、アラン・ドロンのDVD以外はあまり持ってなくて・・・。
>獣人雪男
おおっ!これは、日本アルプスのスノーマンの物語ですね。
「ノストラダムス」は、小学校のときに公開されていたことを思い出します。でも何故でしょうね?「エスパイ」なんて、どうなるんでしょう?
それから、以前話題になっていた『踊るリッツの夜』ですが、ドロンの「ボルサリーノ」でベルモンドと出会うビリヤードの場面で使われていました。「ル・ジタン」で使われていたのは、別の曲かもしれません。非常に似ているんですがね。「ボルサリーノ」のほうは間違いないですよ。
「静かなる決闘」も観てしまいましたよ。これも凄い作品ですよね。
では、また。
トム(Tom5k)
2009/10/04 21:20
 トムさん、こんばんは!
>何故でしょうね?
『獣人雪男』は劇中の部落のシーンで障害者を蔑視する?シーンがあるため、『ノストラダムスの大予言』は被爆したニューギニアの原住民が食人族化したり、世界が核で壊滅した後に出てくるミュータントが醜悪なためだと言われています。

>「エスパイ」
これは問題なく出るようです。発売リストにも入っていました。他には『さよならジュピター』なんかも発売されないようでした。まあ、これは駄作で人気が無いからでしょうが。

個人的には『透明人間』『世界大戦争』『妖星ゴラス』の特撮技術などに興味があります。まあ円谷本で特撮物もありますが、カラーですし、好きな映画のときは買おうかなあ、という感じです。

>「ボルサリーノ」
渋そうですね!ミュージカル・シーンでのリッツも相当にカッコいいのですが、ドロンのバックで流れていたのならば、さらに深みが出て良かったのでしょうね。

>「静かなる決闘」
最後のシーンが無理がありますし、冒頭で感染するシーンも専門家に言わせると強引過ぎるそうですが、深刻さを出すには必要な演出だったのかもしれません。人間の業の深さや欲望と真の愛情とのせめぎ合いなど見所は多い作品ですね。

ではまた!
用心棒
2009/10/05 00:58
昨日、見ました。昭和24年の映画。
泥棒や物取りが多い時代だったんですね。

>一歩間違えていたならば、お互いの立場が反対の関係になっていたかもしれない

そう思います。
「七人の侍」とは違うキャラを三船敏郎と木村功が好演しました。
蟷螂の斧
2015/11/01 15:14
 こんばんは!

昔の巨匠たちは気に入った俳優さんたちをずっと使い続けているので作品によってさまざまな個性を発揮する機会に恵まれますのでやりがいがあったでしょうね。

黒澤作品や溝口作品などは主役を務めた三船敏郎や田中絹代の魅力はもちろんですが、脇を固めた俳優さんたちやスタッフさんたちの真剣勝負があってこそでしょう。

>七人
千秋実や藤原釜足らが毎回カメレオンのように違う役柄で登場してくる奥の深さも黒澤映画の魅力だと思います。

ではまた!
用心棒
2015/11/01 18:50
>「不幸は人を立ち上がらせもするし、だめにもする」 

逆境に弱い人があまりにも不幸な目に遭うと立ち直れません・・・。

>プロ野球はまだ二リーグ制に移行する前であり、巨人と南海

これは驚きました!現役時代の川上哲治。
そう言えばハリウッドの映画でプロ野球の試合中に犯人とあれこれ取引する映画がありました。

>千秋実や藤原釜足らが毎回カメレオンのように違う役柄で登場

まさに名脇役です!

蟷螂の斧
2015/11/02 07:04
こんにちは!

製作年度が1949年ですので、ほぼ70年前の映画ということになります。こういったクラシックと言っても良い程度の年数を経過してもなお現在のファンがああでもないこうでもないと言えるような普遍的な作品を生み出してくれていたことに感謝したいですよ。

当時は普通であったり、最先端だった道具などの小道具が今の眼で見ると恐ろしく骨董品に見えるものが多くあり、走っている自動車や電話機を見るとなんだか重々しくて笑いそうになる場面もあります。半面、河川敷や野山や空き地が残っていたりと自然がいっぱいで羨ましいと思う場面もあります。

ではまた!
用心棒
2015/11/02 13:46
>小道具が今の眼で見ると恐ろしく骨董品に見える

そうなんですよ。当時の文化がよくわかります。

>手錠をかけた後に二人が倒れこむ「お花畑」の映像や幼稚園児が楽しそうに歌う「蝶々」の歌

まさに対位法です!

さて、先日「わが青春に悔なし」を見ました。
用心棒さんはご覧になりましたか?
蟷螂の斧
2015/11/03 09:22
こんばんは!

この映画には刑事ドラマのエッセンスがすべて詰まっていますので、これが陳腐に見えたとしたら、それだけ多くのクリエーターが模倣したからということになります。

>わが青春
5年前くらいに記事で上げていますので、お立ち寄りください。黒澤監督演出での原節子の見せ方は他の監督さんとはかなり違っていますので、賛否両論ありそうです。

ではまた!
用心棒
2015/11/04 00:14

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『野良犬』(1949) いわゆる刑事物の先駆けとなった、黒澤明監督の現代劇の傑作。ネタバレあり。 良い映画を褒める会。/BIGLOBEウェブリブログ
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